こんにちは。
CASANOVA&COの野口です。
早速ですが今日は新しいブランドをご紹介させてください。
新しいとはいえ、もう2ヶ月以上前から店頭で販売していたものなんですが...
今シーズンからCASANOVA&COでお取り扱いスタートしたので、新しいということにさせてください。
"BESTIAIRE"
ブランド名は”ベスティエ”と発音します。
ブランドのプロフィール的な情報は調べていただければ見つかると思いますが、皆さんで調べてくださいってのはあまりに不親切だと思うので簡単に。
ブランドの拠点は、アムステルダム。
オランダですね。
ブランドを司るのは2人。
名前は伏せますが、オランダにて長く活躍しているファッションフォトグラファーのオランダ人と、母親がテーラーを営む洋服づくりが身近な環境で育ったイタリア人。
この2人がBESTIAIREを立ち上げました。
このようなバックグラウンドもあり、ブランドの拠点はアムステルダムですが、生産は全てmade in ITALY。
ただ、いい意味で”イタリアらしくない”とても凛とした佇まいです。
僕自身は別にどこの国のスタイルが好きとか、インポート志向とかドメスティック志向とかそういうのは全くと言っていいほど無いのですが、BESTIAIREの持つ空気感は「久しぶりにワクワクするインポートブランドだ!」と思いました。
日本のブランドにはあまり見られないフォルムの凛々しさと、絶妙な抜けのバランス
ハイコンテクストすぎない、でも上質さを感じるテキスタイル
そして確かな縫製技術や仕様
割とツルッとした都会的な見た目なので、パワーがある系の洋服とはまた異なるジャンルかもしれませんが、かなり良くできていて玄人好みなバランスに着地していると思います。
ずらずらっと当店でのラインナップをご紹介させてください。
BESTIAIRE
POCKET BLAZER
color _ NIGHT
size _ 1,2,3
※サイズ1,3は完売いたしました
BESTIAIRE
POCKET PANTS
color _ NIGHT
size _ 2,3
まずはセットアップ。
ブランドの象徴的なポケットが付くジャケットとパンツです。
ボディの生地に対して上端を少し折り返して縫い付けているので、ポケットの袋部分は浮いているような状態です。
表にほとんど縫い目も露出せずにポケットが浮くので、とてもモダンな印象。
襟は上襟下襟ありますが、そんなにカチッとしたテーラードみたいな印象ではないです。
どちらかというとワーク系のカバーオールの方がフォルムの印象としては近いんじゃないかな。
あと、ブランドタグが超長いのもBESTIAIREの特徴。
首からペロンチョしないように気をつけてください。
生地はナイロン100%。
撥水加工が施されているので、多少の雨ならへっちゃらだと思います。
ナイロン100%とはいえ、そんなにテカテカ系の生地では無く、程よく表情があるとても軽い生地。
これから雨が多い季節なので、そういう時のカジュアルなセットアップとしてご用意しました。
178cm 60kg で上下ともにサイズ2でジャストです。
身幅に対して着丈が少し短めの設定で、セットアップで着用してもそんなに仰々しい感じにならない。
でもつくりがきちんとしている上に、根本的なパターンのテクニックがめちゃくちゃに高いから、ただ着るだけでまとまってくれる。
ポッケが効いてるんですよね。
すっごくいいバランス。
ジャケットはすでにサイズがなくなってしまっているのですが、フィットする方にはとてもいいと思います。
BESTIAIRE
STRAIGHT POCKET PANTS
color _ SAND
size _ 1,2,3
お次はこれ。
これまたポケットが特徴的なパンツ。
ただこれ、注目すべきはポケットじゃない。
ハンガー面でもその片鱗が見えてるけど、このフォルム。
このパンツを履いた時に、BESTIAIREが表現しようとしていることはこういうことなのかなというのが少しだけ分かった気がしました。
とりあえず着用写真で見てみてください。
もう説明なんて必要ないレベルです...
360度、全く死角なし。
ダーツとかタックとか無しでこのフォルム。
これは堪らない。堪らなさすぎる。
生地はコットン100%のポプリンです。
色はSANDという3色あった中で一番履きにくそうな色をチョイスしましたが、TOP染めが活きているからという尤もらしい理由によって正当化させてください。
でも個人的にはこの色のパンツはめちゃくちゃ洒落てると思うんです。
生地的にも真夏に気持ちよく履けるシャツ生地パンツって感じだから、軽やかに履いてもらうにはぴったりだと思う。
というかフォルムがエグすぎてこれくらいの色の方がバランス取れると思います。
この写真見たとき、おケツがどっか行っちゃったんかと思いましたよ。
斜め後ろから見ると確かにおケツがあることは分かるのですが、パンツのラインが綺麗に生まれすぎて、おケツの存在を消している。
ぜひ体感してみてほしい。
BESTIAIRE
FISHER VEST
color _ SAND
size _ 2
今シーズンのBESTIAIREの中では少しヘビーめな生地。
こういう、ワークジャケットの袖をぶった斬ったようなベストとはベストマッチだと思いオーダー。
本当は、すでに完売しちゃったけどセットアップと同じ生地の半袖オーバーオールにこのベストを重ねて着てもらうイメージだったの。
半袖オーバーオールに袖なしのベストっていう、なんか足りてない感じのバランスが良かったんです...
まぁ早くに紹介しなかった僕の落ち度です。
このベストも象徴的なポケットスタイル。
ちらっと覗いていますが、BESTIAIREの洋服の内側は基本的にパイピングされています。
もしくは、パイピングが適さない箇所や洋服には、超綺麗なメローロック。
そうなっている服だから良いというわけではありませんが、その洋服を総合的に美しくさせるのはそのような箇所への配慮だと思います。
BESTIAIREは、そういうところに目と手が行き届いている。
BESTIAIREは”縫製の線”もとても綺麗。
BESTIAIRE
SHORT SHIRT TYPEWRITER
color _ SAND
size _ 1,3,4
親しみやすいバランスの半袖シャツ。だけどBESTIAIREバランス。な一着。
TOP染めコットン100%のタイプライターで、程よく密度はあるけどとても滑らか。
こういうバランスの洋服は生地や付属の空気感がとても重要。
比較的ゆったりとしたフィッティングです。
が、サイズ展開を1,3,4といったふうに2を飛ばしてご用意しております。
小柄な方がオーバーに3を選ぶも良し。標準体型だけど1でコンパクトめに着るも良し。
適正なものを探すというよりも、自由にサイズを選んでいただければそれでいいと思います。
写真では、野口がサイズ3を着用しております。
パンツやベストと同じSANDというカラーネームですが、この半袖シャツのタイプライターはどちらかというとグレージュ寄りかな。
すごく色気のある半袖シャツです。
BESTIAIRE
LONG SLEEVE T-SHIRT CREPON
color _ SKY,SAND
size _ 1,3
最後はこちら。
シボ感のあるコットン100%の生地でつくられた、”布帛のロンT”みたいな感じ。
コットン100%の布帛なので伸縮性は無く、着脱のアシストとしてバックはコンシールジップで開閉できるようになっております。
こういう布帛でTシャツスタイルのプルオーバーってあまり好まれない印象があるのですが、僕は結構こういうの好きでして。
襟のついたシャツほどカチッとしないし、ジャージーのカットソーほど抜け感が出過ぎたりほっこりしたりしない、絶妙なバランス。
でもだからこそ、1着の洋服として完成度が高いと感じることができるものは、とても少ない。
BESTIAIREのこれはアタリ。
ご覧の通り、着丈は短めで、袖丈は長めです。
そのバランスが秀逸。
可能な限り、意識的に、努めて適当に袖を捲って着てください。
計算されたフォルムが持つ緊張感とのコントラストが素敵なのよ。
SANDの方。
時間がなくてパンツを変える暇がなかったからSKYの時と同じKAKANのパンツなんだけど、絶妙に差のあるベージュで図らずも良い感じ。
このKAKANのパンツもマジで最高なので、女性or細身な男性にはとても良いと思う。
袖はこれくらい雑に捲ってください。
僕の願いはそれだけです。
引きで見るとBESTIAIREポケットがいい仕事してる。
こういうバランスの取り方がBESTIAIREの上手さだと思います。
気にしていただける方は、実物で感じてみてください。