去年の8月ごろだったかな。
このブランドとの出会いは、とある人物(業界の大先輩で、ブランドのセールスパーソンという立場で一時期お仕事をご一緒した方)からの紹介でした。
ブランドの名前は、stones stone zoo (ストーンズ ストーン ズー)。
ジュエリーのブランドです。
まぁ、タイトルから察しがついていたと思いますが。
ブランドのスタートは2014年。
すでに10年以上のキャリアがあるブランドです。
ブランド自体はジェンダーレスで、性別を区切って取り組みを行っているわけではありませんが、今までのお取り組み先がウィメンズ主体だったということもあって、メンズをターゲットにした展開は今までほとんど無かったそう。
そこで、メンズでの展開を広げる意味でも、stones stone zooの空気感を楽しんでくれそうな店や人に紹介しよう、とのことで僕に連絡をくれた、というのが先ほどお話ししたキッカケのところ。
その方は別にstones stone zooの営業を担当しているわけでは無いけれど、そのような連絡をわざわざ僕にくれた。
本当にありがたい限りです。
そんなこんなの流れがあって、ブランドのアトリエ兼直営店に伺ったのが昨年の秋前くらい。
場所は、東京の南青山。
各ブランドの展示会を廻る際によく通る道沿いに位置しているので、スマホのマップとにらめっこしなくても辿り着く事ができた。
ですが、扉を開けたら完全に未知のヤバい異世界が広がってた。
ジュエリーブランドであるという特性上お店の面積自体は大きいわけではありませんが、見たことのないレベルの世界がブラックホールのように広がっていて、引き摺り込まれていく感覚。
後述しますがstones stone zooは”宝石”をメインとするジュエリーブランドです。
なので、ダイヤモンドを筆頭にルビーやエメラルドなどの耳馴染みのある宝石から、聞いたことも無いような希少な宝石まで、ありとあらゆる宝石が散りばめられたジュエリーたちが店内にズラズラと並ぶ。
しかし店内の空気感は、いわゆる宝飾店の張り詰めたような緊張感が漂っているというより、宝箱を開けたときのようなワクワクするイメージ。
なかには数百万円するようなジュエリーも並んでいるわけですが、信じられないくらいいい意味でカラッとしていて、勝手にイメージしていた”宝石”という世界独特の格式ばった気負った感じが一切無い。
ショップの空間だけでなく、stones stone zooがつくるジュエリーもまさにそんな感じ。
使う地金はK18やK24。もしくはプラチナ。
そして、それプラス折り紙付きの超上質な”宝石”。
だけどそれで出来上がるジュエリーはクラシックなハイジュエリーの姿ではなく、もっと自由で、ほんのりポップで可愛らしくもあり、でもラグジュアリーな姿。
その見た事がない空気感とクオリティの高さとのギャップに、僕は完全にやられてしまった。
早々にまずは自分が買って帰ることを決め、店としてどんな取り組みができるのか脳ミソをブン回した。
そしてそこから約10ヶ月、時間がかかりましたがやっと皆様にご紹介できます。

stones stone zooは、2人のデザイナーのハンドメイドによってジュエリーを生み出しています。
AmiさんとEriさん、という2人。
このstones stone zooの最大の特徴であるのが、前述したように”宝石を用いたジュエリー”がメインであるということ。
今まで僕たちCASANOVA&COでは”宝石”を軸に据えたジュエリーブランドを展開したことはありません。
というか、僕らのようなメンズセレクトショップにとっては比較的縁遠い存在なのかもしれません。
それは”宝石”という世界のパブリックイメージからくるものなのではないでしょうか。
宝石の世界は超高価格帯で、ファッションというよりもある種”富の象徴”のような認識があると思います。
さらには、僕たちのような素人の目には石の種類を見分けることや、ましてや品質の差を見分けることも、価格の適正ラインを見極めることも、ほぼ不可能。
そんなこんなで日常的に肩肘張らずに身に着けるものとしては、金額的にも、ものを選ぶ難しさも、人からの見られ方的にも、ハードルを感じている方が多い。
ですが、stones stone zooのジュエリーは、違う。
デザイナーのAmiさんは宝石商の家系に生まれ、幼い頃からジュエリーや宝石に触れる環境があったそう。
そしてその環境だからこそ得ることのできた高度な専門知識や技術は、GIAの有資格者である、ということが何よりも物語っています。
宝石学機関であるGIA (Gemological Institute of America / 米国宝石学会)の資格は、世界で最も権威のある宝石鑑定士の資格のひとつ。
僕もGIAのことは知らなかったのですが、色々と深ぼって調べてみると、まぁかなり凄まじい資格です。
国家資格ではないようですが、信じられないほど難易度が高く、簡単な通信教育だけで取得できるようなユーキャン的民間資格とはワケが違うそう。
別にユーキャンが悪いわけじゃないよ。
このGIAの資格では、ダイヤモンドをはじめとする宝石の大きさや透明度、石の中の内包物の有無など、品質を正しく鑑別することができる専門的な知識と能力が求められる。
いわば、世界共通の宝石の価値を適正に守るための”宝石の番人”のようなもの。
デザイナー自身がこのGIAの有資格者であるということは、stones stone zooのジュエリーで用いられる宝石は全てこの”GIAの眼”で選び抜かれているということです。
この、”デザイナー自身がGIAの有資格者である”という事実が、あまりにも大きな意味を持つ。
なぜならば、僕たちのような宝石の素人からしても安心してハイクオリティなものを選ぶことができる保証となるから。
さらに”宝石の番人”である以上、品質に妥協や誤魔化しが無いうえに、価格も適正。
良し悪しの判断がウルトラ難しい世界において、これはとてつもなく大きなメリットだと思います。
まぁ、価格は適正というか、このレベルのハイジュエリーにおいては異常なプライスだと思うけど。。。
まぁ価格のことは店頭で腰を抜かしてもらえればそれで良いのですが、宝石という素人が計り知れない世界に、GIAの資格という明確に信頼のできる指標を持っているのがstones stone zooのクオリティ、ということです。
そしてもう一つ重要なのが、デザイン。
それだけの折り紙付きのクオリティに対して、デザインのセンスが爆発してる。
今回当店でご紹介できるものは、stones stone zooで全体で約700型あるうちのほんの数型だけなのでブランド全体のクリエーションのセンスを感じてもらうには不十分すぎるけど、ぜひstones stone zooのインスタグラムを見てみてください。
写真のセンスも抜群に良いんだけれど、ある意味クオリティとマッチしないほどの自由な空気感。
AmiさんとEriさんは海外での活動も長く、そこから生まれるラフなムードと、1点1点がデザイナー自身の手仕事でつくられているからこその既存の手法や量産の枠組みに囚われない革新的で自由な設計や仕上げ。
たとえば、GIAの眼で見極めた最高品質の宝石に対して余計なカットなどを施さずに石のそのままの形状を活かしたジュエリーのデザイン設計を行う、なんてことを当たり前のようにやっている。
かなりヤバいことなんだけど、これがstones stone zooのスタンダード。
ただしこれは、揺るぎない眼と技術があるからこそ成立する自由さ、です。
”日常的に身に付けられるカジュアルで遊び心のあるハイジュエリー”というstones stone zooのスタイルは、従来の宝石を用いた格式高いクラシックジュエリーのスタイルとはある意味正反対。
世界的にも類似のない、新しいジュエリーの表現だと思います。
当店でのラインナップは、今回はリングとネックレス。
めちゃくちゃ悩みまくった結果、かなり絞った展開にしましたが、これもちゃんと意味というか、今後の展開を見据えています。

リングは型は1種類ですが、ダイヤモンドとアレキサンドライトを使用したものの計2型。
写真はダイヤですね。
地金はK18YGです。

ネックレスは計4型で、それぞれに60cmと80cmの2サイズ展開。
1点1点すべてデザイナーのハンドワークということもあって、全てが変幻自在に調整してもらうことができたからオーダーするのが大変だったけど、めちゃくちゃ良い上がりになりました。
リングとネックレス、それぞれの詳細は明日ご紹介します。
今週末6月6日(土)のオープン時から店頭にて販売開始いたします。
オンラインストアへの掲載は店頭の状況次第で週明けくらいをイメージしていますが、気にかけていただける方はご連絡いただけましたら幸いです。
では、また明日、ご紹介します。
stones stone zoo、ご期待ください。