YOU MAY ALSO LIKE
今日もまた新たに紹介します。
2020SSシーズンにデビューしました。
カバンつくってるブランドです。
AL。
オル。
デビューということで、全く前情報とかもないから、フラットな視点で見てもらえると良いと思います。
カバンは持たずに手ぶらで出かける人も多いと思うけど、もはやそれは持ちたいと思えるものがないからってことも要因としてあるんじゃないかな。
で、これはどうだろうなって思ってます。
デビューシーズンということで誰が持ってるとかそういう影響力は皆無だけど、これまでになかったカバンということでは間違いない。
テーマは、"YOU MAY ALSO LIKE"
"もしかしたら好きかも"
カバンは一般的には、キャンバスやレザーでつくられているでしょ。
ALは全然違うの。
素材が違うとそこから出てる雰囲気が全然変わってくるから、こういうの好きな人には気に入ってもらえるんじゃないかと思う。
全4種類。
ハンドバッグの素材違いが3種類とショルダーバッグです。
ただ、ショルダーバッグの方は揃ってないんで、今日はある分だけ紹介しますね。
まずこれ。
これが一番ALの代名詞的なものになるかな。
ボディは、タコ糸。
経糸にタコ糸を、緯糸にナイロン糸を。
生地は、それを密度高く編み上げてるものです。
タコ糸は強靭で耐久性も高いのはなんとなく分かると思うんですけど、それを結構ギチギチに編んでるんですよ。
だからしっかりと厚みはありますね。
まあ、用途的に、もともとこういったものに使われるものじゃないから、これを編んでしまおうと考える人がいない。
つまりは、タコ糸を編むことができる人はなかなかいないみたいなんですよ。
糸自体太いし、考えただけでもすごく大変そうですね。
でも、唯一京都にそれを形にしてくれる職人がいたそうで、見事に完成。
バネのように弾力があり、重いものを入れて歩いても柔軟に動いてくれる。
伸びてダレてしまうこともない。
実はカバンにすんごく適した素材みたい。
それでいて、やはりタコ糸を編んでるからすごく見た目が特徴的。
見た目のボリューム感と醸し出す特異な空気。
あと分かる人には多少伝わるんじゃないかな、この変態感。
すご〜く嗅ぎ分けにくいんだけど、発してる。
ギュンギュンに編み込み編み込みのボディ。
そして、このハンドル。
これはボディのタコ糸に対して、別のものを使ってる。
プラスチックを芯にして、コットンを巻き付けて、そこから蝋引き。
だから、このハンドルの糸一本一本が強く、編地特有の伸縮性による自在さはあるんだけど、糸自体が伸びてしまうことはないです。
ハンドルに使うのにはピッタリの適性はあるし、ボディとの素材コントラストも良い具合に出てると思いますよ。
ちなみにコットンのライニングが付いてます。
安心感あるでしょ。
これで更なる耐久性の向上が図れますね。
あと、見にくいけど、ファスナー式の内ポケも装備。
ちなみに、ファスナーの両サイドにフックがあるじゃないですか。
分かりますかね。
これは将来的にショルダーベルトを取り付けるためのものです。
しかしながら、今シーズンはブランドがつくってません。
ショルダーベルト。
そんなのある?って感じだけど、時を経てコンプリートされるカバンということで。
あ〜愛着湧くわ。愛嬌あるわ。
そういうの。
良いスタンス。
最初から完璧を目指さない人間味。
日本人は勤勉すぎて、他人にも完璧を求めますからね。
改めて人間らしい生き方を考えさせられる。とか言える程の深みはないけど、ただつくってないだけだし、
まあ、日本人だけど。つくってるデザイナー。
でも、もの自体のクオリティは信じてもらって大丈夫。
二色展開です。
見れば分かるけど、黒もあります。
それで気になるこれ。
このブランドはパッケージも面白いの。
クリーニング屋さんから帰ってきた風。
これは、ある程度は水に強いから、付けたままでも良いけど、洗濯したりしたら少しボロボロになっちゃうと思います。
でも、とっちゃったらもう同じようにはつけることはできないんで、最初は心無い周囲の人に笑われることもあるかと思いますが、これはこれで楽しんで。
次はこれ。
同じ形ではあるんですが、生地が違います。
特殊生地。
編んだタコ糸を糸として使ってるんですが、それに加わって黒い糸。
蜂の巣編みのようなメッシュ。
黒い糸は熱で固めたポリエステル。
つまり、プラスチックだと思ってもらったら良いかもしれない。
不思議な生地織りですが、これもALならでは。
ALっていう名前にはいくつか由来があるそうなんですが、
その一つが「織る」。
織りや編みの追究を一つのテーマともしているし、それ故のユニークな素材使い。
このタコ糸とプラスチックのコンビネーションが触れたことのない、タッチを実現してる。
もうね、ブリンブリン。
未知の感覚だと思いますよ。
それでいて生地は透け感があるから、ちょっと不安になるかもしれないけど、この異素材の組み合わせの賜物により、いかにも丈夫そうなのは感じてもらえると思いますので、不安はきっと解消されることでしょう。
加えて、、、
ライニングはないし、透け感はあるけど、不思議なもんでめっちゃめちゃに透けないんですよ。
何かモノを入れてるな〜くらいな感じで納まる。
これもハンドルは先ほどと同様。
じ〜っと見ると、螺旋階段かのような美しく立体的なシェイプの造形。
ファスナー付きの内ポケ。
ノーライニング仕様です。
このブリンブリンファブリックを思う存分楽しんで。
ALのバッグ、全てこのようなオリジナルパッケージに包まれてます。
クリーニング屋さん風の完全体スタイル。
だから、店頭でも一部この状態のままでディスプレイ中です。
次はこれ。
"YOU MAY ALSO LIKE"
「もしかしたら好きかも」バッグ。
これは夏の風物詩、パナマをイメージしたボディ。
ジュートの糸とパナマ草のように見える黒のナイロンで京都の職人が織り上げたもの。
口にはナイロンがパナマのように全体に広がってる。
これが本物のパナマ草であれば、使ってると裂けてきたりするけど、ナイロンテープだから大丈夫。
しかも、圧倒的にパナマ草の繊維より柔らかくて、当たりが優しいの。
服も傷めないし、持ちも良い。
このボディもまたカバンに適した丈夫さで、生地が完成後に蝋を含浸させてる。
含浸(がんしん)ってのは、表面にコーティングするんじゃなくて、液に浸して糸の中にまで蝋を入り込ませるからこの状態が続く続く。
表面だけだと次第に剥がれていっちゃいますからね。
だから、丈夫。
安心と信頼の含浸。
このモデルはOFF WHITEもあるのよ。
これはこれでまたクセあって良いでしょ。
何か安いんか高いんか分からなさそうなこの感じ。
パソコンのAltキーのようなものが入ってるけど、
Alt = Alternative の略らしくって、
Alternativeには、「もう一つの選択肢」って意味があるんですって。
だから、カバンのもう一つの選択肢って意味が入ってる。
「もしかしたらもう一つの選択肢として、このカバン好きかもね」ってこと。
背面は内ポッケの取り付けのための補強パーツ。
洋服の雰囲気が強い人にはこのタイプが一番ハマるんじゃないかな。
好きな人は好きだけど、支持率の高さで言うと一番最初のタコ糸バッグかな。
まあ、何を選ぶかはお任せします。
あとは、こんなショルダーバッグもあるんですけど、これに関しては今これだけしかなくて、あと、黒と、もう少し大きいのが白と黒とで届く予定です。
もう少し待ってもらえると揃います。
小さくて可愛いでしょ。
開閉用のファスナーも付いてるんですが、口を絞れるんですよ。
このラインナップですね。
ALのファーストシーズン。
大きさはまあある程度しっかり容量があると思います。
久し振りに登場してみようと思って。
ちゃんと肩掛けも可能なショルダー長さです。
お気に入りのamachi.のシャツと共に。
amachi.のシャツともバランスが取りやすいのは、やっぱりこっちかな。
ただ、問題点は毎日自転車ライフだから、手持ちが難しいんですよ。
早くショルダーベルトつくってくれないかな。
当店で取り扱うモデルはハンドバッグタイプのは全て肩掛け可能です。
さっきから左後ろにハンギングで見えてるのがAL達。
そんなに多くはない取扱数量ですが、このALのカバンは好きな人にはハマるだろうって思ってます。
素材使いもユニークだし、第一つくってるデザイナーがものすごい発想力だし、考えが超人的。
それでいて、こういったバッグ界では長くやってて、ノウハウがあるし、この人だからこういうものがつくれたんだって感じてる。
こういうものだからこそ、持ちたいと思えるカバンがつくれるデザイナーだと思うし、それは是非取り扱いをしたいなってなったの。
まあ店頭にて実物を見てみてください。
それでは。