The CLASIKのシャツ

2020SSシーズンにアウターのみの展開としてブランドスタートしましたが、次シーズンの2020AWシーズンよりシャツが初めて登場したThe CLASIK。 それが昨年の7月だったかな。 当店では、そのときに2種類のシャツを取り扱ったんですが、それも全てが1時間半で完売。 そのときにも扱っていたんですが、今回もこちらをご覧ください。 既に100双二重のシャツは完売したので、このタイミングではこちらを。 これもまた当店に到着してからは、既に一ヶ月くらいは経ってるかな。笑 生地がヘビーなものではない分、一番考えやすいときに見てもらいたいと思ってました。 だから全国の他の店舗さんで取り扱ってるものは、もう売れちゃってなくなったりもしてるんですかね。 分かんないけど。 DAVID & JOHN ANDERSON という昔からあるすごくちゃんとしたシャツ生地をつくるのを得意としてるメーカーさんの生地を使用したThe CLASIKのバンドカラーシャツ。 The CLASIK COLLARLESS SHIRT color _ DAVID & JOHN ANDERSON RAIL STRIPE material _ COTTON 100%(GIZA 45) size _ 46,48 前回取り扱った際にも言ってたのですが、これは200番手というすごく細いコットンの糸を使って、それをある程度丈夫にしてできてる生地です。 200番手双糸(にひゃくばんてそうし)ですね。 まあ、そのスペックで「どうだ、すごいでしょ」って売りにしてるわけじゃなくて、それが実際に着たときにポジティブな影響があるので、それを体感してもらいたいと思ってます。 ただ、数値で例えると目に見えて分かりやすいことは間違いないのですが、 例えば、当店で取り扱ってるCOMOLIのコモリシャツは、140番手双糸です。 COMOLIの場合は、その糸を使って比較的密度を甘くしてる。 あと他では、APPLETREESのシャツは120番手双糸。 APPLETREESの場合は、数値だけ見ると糸がCOMOLIよりほんの少し太くなってるように感じますが、えげつない程の壮絶的な密度の高さが最大の特徴ですね。 それで、シャツでいうと一般的には、高級ゾーンに分類されるのは100番手以上の糸の太さのものですかね。コットン100の場合ね。 それ以上になってるくると着用時の肌触りだとか、見た目での良さがぱっと見ただけでもわかるようになってくる。 糸が細い分、どうしてもある一定以上の密度で織り上げないと生地として耐久性に欠けてしまうから、細い糸を使うと必然的にキメ細かいものができあがるワケ。 それで、この200番手クラスとかになってくると、そのレベルの生地を織り上げることができる人も広い世界でごく僅かだし、その生地を縫える人も限られてくるみたい。 それくらい完成させるのにハードル高い生地。 まあ、数値で表わすと200というものですが、実際目で見るとこう。 これがThe CLASIKのシャツを拡大したもの。 先述の通り、200番手双糸の生地です。 対して、 これが別のシャツ、100番手双糸の生地。 糸の太さ、キメの細かさが全然違って見えると思います。 ハイレベルな100番手と比較しても見た目の細かさが明らかに違う。 まあ、完成した洋服がどの位置を目指すのかということで変わってくるから、決してこの100双が劣ってるとかじゃないんですけどね。 例えば、100双のほうが生地の丈夫さとかしっかりした感じは出せるし、冬もインナー使いとかで通年着るなら100双のほうがメリットあるかな。 200双になると冬、寒いから。 ただ、よくよく見るとThe CLASIKで使う200双の生地のほうは、表面の毛羽立ちも全然見えないですね。 糸の撚りもめちゃめちゃ強い。 で、ただ、糸が細いだけじゃなくて、原料のコットンも世界で110種を超える綿の中でも常に最上を争う、ギザコットンの45番目。 そういう繊維が超強撚の200番手双糸ってだけでも、お好きな方にはある程度伝わると思う。 このシャツ、バンドカラーで、デタッチャブルカラーのような仕様になってます。 羽衿は付属しませんが。 ボタンは、白蝶貝、手付け。 衿とカフスは、仮接着芯。 完成後に洗いをかけてるから、芯地はフラシ状態になってます。 以前の7月に取り扱ったときよりも、最終のプレス仕上げが気持ち強くなってる気がするので、少し硬い見た目の仕上がりです。 これから気温が高くなる季節だから、着ていてすごく気持ち良いと思いますよ。 シャツが好きな方は見てもらってても良いと思う。 ただ、生地は誰が着ても圧倒的なタッチは感じてもらえると思うんですが、シャツのパターン(形)でいうと、肩にいせ込み(肩を丸くすること)が入っていたり、平面的な構造のものではないので、人によっては着て、動いたときに背中の突っ張りを感じるかもしれません。 その代わり、直立時の肩とアームのアウトラインはすごく綺麗なんですけどね。 まあ、背中の突っ張りに関しては全く気にならない人は気にならない箇所だと思います。 これが昨年の7月から着てる私物。 一度着ると着用時間が長いから、一回着たら洗濯をしてましたね。 手洗いをしてみてたときもあったけど、今は洗濯機のみですね。 少なく見積もっても、もう50回は洗ってると思いますが、生地は膨らみ、より溶けるような表面のタッチになってる。 あと、衿やカフスは立体的に浮かび上がってきた。 そして、これ。 上質なシャツのみに起こる現象。 置いたときの空気をたくさん含んで膨らむ姿。 こういうのも、これくらいのレベルのシャツ特有のものですね。 仮接着芯で縫製され、ワンウォッシュ納品なので、乱暴に言えばフラシ芯と大きく変わらない状態だから、カフスに丸みが出てる。 洗い晒しな分、細かな皺は入ります。 ただ、超ドレッシーな生地ではあるけど、クリーニングに出したり、洗濯の度にアイロンあててってする必要はありません。 夏場も全然着れると思うから、使う度に洗って、より肌に優しくなっていくのを楽しんでください。 お好きな方は見てみて。
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