先日、お知らせしましたが、26日(土)より9月3日(日)まで、9日間で、あの、PETROSOLAUMの、シューズオーダーイベントを開催しますね。
当店で開催するのは、約3年ぶりということもあり、皆様にご覧頂けることをとても楽しみにしていました。
これまで過去2回だけシューズのオーダーイベントは行ったことがあるのですが、一番最初は5年前、その次(前回)は、3年前でした。
それ以降、お客様方に「また次はあるのか」とご質問も頂いてきましたが、大変お待たせしました。
ブランドとしても、当店で以前開催した時よりもシューズのコレクションバリエーションは増えてきたから、なんと今回は、期間中、総勢70足以上のシューズを店頭に並べる予定です。
これはかなりの数量だと思いますよ。笑
比較的、店舗は大きい方だと思うのですが、それでも70足程の量が収まりきらなかったら、その時に考えようと思います。笑
もちろん、メンズ・ウィメンズのどちらもを用意しています。
そして、今日はイベントに先立ちまして、PETROSOLAUMのシューズについて、これまで過去何年もブログで書いてきましたが、少しおさらいを。
そもそもブランドには、ベースとなる木型(ラスト)にいくつか種類があり、それぞれの木型からアッパーの構築、ソールの構造が枝分かれします。
そのラストの中でも、01・02・03というのが大きく分けられます。
PETROSOLAUM
"01 LAST"
これが01ラストのシューズです。
少し爪先の"捨て寸"に余白があり、トゥに少しボリュームを持たせたラストです。
PETROSOLAUM
"02 LAST"
そしてこちらが02ラストのもの。
先ほどの01LASTと比べて、スクエア形状のトゥなのが特徴ですね。
それに伴い、爪先の捨て寸も小さくなってるもの。
あとは、トゥのボリュームも抑えてるラストとなります。
PETROSOLAUM
"03 LAST"
そして、こちらが03ラストのもの。
僕のマイユニフォームであるサイドゴアブーツもこの03LAST。
03ラストは、どちらかというとアーモンド型のトゥ形状が特徴的。
捨て寸は、01ラストよりも小さいですね。
そして、01ラストと02ラストとの大きな違いは、シューズを仕上げるつくり込みが大きく飛躍する。
もちろん、01と02も充分なクオリティなのですが、03ラストは、ワールドワイドのどのメーカーと比較しても一級品。
シューズの世界で言うと、必然的にビスポークと比較される傾向にあると思うけど、デイリーユースするのに僕はビスポークシューズが適してるとは思わないし、本当にレベルの高いシューズをたくさん使うならば、僕はこの"03LAST"のモデルが最強だと思ってる。
だから、僕のユニフォームでもあるし、自分自身でも今後も履き続けるのが、この"03 LAST"のPETROSOLAUMのシューズなの。
ほんとね、このレベル、クオリティは、皆様、全員に体感してもらいたい。
もう、騙されたと思って手にしてもらっても良いくらい。
全く騙されないから。
それは、このシューズが何年にもわたって証明してくれると思いますよ。
"01 LAST"
"02 LAST"
"03 LAST"
分かりますかね?
この違い。
このアッパーのレザーを、原型となる"木型(ラスト)"にピタピタに添わせて、シューズの立体フォルムをつくっていくのがレザーシューズ。
もちろん、紹介した全てが"手釣り込み"の生産プロセス。
だから、時間をかけて手で造形をつくり、フォルムを形成する革そのものが無理なく設計通りの完成形となるの。
それは新品の状態でも"機械釣り込み"のシューズとは、品質が違うし、履いたときの"シワ"の入り方にも大きく影響をしてくる。
レザーシューズっていろんなものがあると思いますが、新品時は大きな差は生まれない。
ただ、それが、使って時間が経過してくると、どんどんどんどん"違い"と"差"が露わになってくる。
あとは、そのクオリティに掛け合わされるシューズの"独創性"もとても重要な項目ですからね。
単純に品質が高いレザーシューズでも、日頃の洋服に組み合わせると、足元だけ冠婚葬祭になっちゃうようなものもあるから。
でも、PETROSOLAUMならどの側面においても安心。
いろんな側面から、とにかく考え込まれたシューズの数々。
超感動の信頼の塊。
サイドビュー。
"01ラスト"。
少しトゥにボリュームが与えられてる。
"02 LAST"。
この02ラストについては、写真では超絶フラットなトゥに見えるけど、通常のレザーでオーダー頂いた場合には、ここまでフラットではありません。笑
写真を撮ったのが、トランスペアレントの"鞣していない"透ける牛革のモデルで撮ったんですけどね。
このトランスペアレントシューズは、爪先の芯に、通常の靴芯ではなく、アッパーと同じトランスペアレントレザーを入れてもらってるから、ペタッとして見えてるだけです。笑
あくまでもイメージに思って。イメージで。
そして、"03 LAST"。
01ラストよりもトゥのボリュームは抑えられ、少しシャープに見える印象です。
あとは、ソールは01と02は"シングルレザーソール"。
03ラストは、"トゥの先端でシングルレザーソール"になる"ダブルレザーソール"です。
むちゃくちゃ複雑。
ソールのコバの処理は、01と02は、"磨きがかけられていない"レザーの状態。
これは、履いていく内に次第に磨かれるようになり、その強いムードが演出される。
03については、レザーソールのコバは、"削り"、"磨かれ"、"塗装をされる"、最も手を入れた仕上げです。
03ラストのシューズは、そのレザーを積み上げたソールの仕上げも特上。
"平コバ"と"丸コバ"の掛け合わせ。
トゥやヒールは、角が立った平コバ仕上げですが、土踏まずのシェイプ部分には、丸コバに切り替わる。
これにより、靴そのものを見た時に、奥に目が引き込まれるようになり、更には着用時にもシューズのメリハリある曲線美が生まれる。
03LASTを使用したシューズの美しさは、驚愕ですよ。
まあ、03に限らず、お好きなものを選んで頂くのがベストです。
こちらが、01ラストと02ラストの共通のコバの仕上げ。
塗装はされてるけど、先述の通り、磨きがかけられず、ナチュラルな状態ですね。
アウトソールの仕上げ。
"01 LAST"。
こちらはマッケイ製法でのアウトソールです。
01 LASTと02 LASTのアウトソールは、基本的に同じ仕様です。
ヒールのみU字型にラバーが配置。
そして、アウトソールの黒塗りは、シューズの最も大事な工程、"釣り込み"を施し、"底付け前"のシューズの状態を表現したもの。
レザーシューズが完成したら、通り過ぎてしまう工程である、"釣り込み"と"底付け"。
この工程をとにかく大事に考えているブランドならではの意匠です。
あとは、木釘(ペイス)が打たれていますね。
"03 LAST"のアウトソール。
磨き上げられたソール処理。
写真のシューズは、当店で取り扱いをするside goreです。
さっきの01ラストのシューズと同じマッケイ製法なんですけどね、
マッケイ特有の"靴底に露出する縫い糸"が表に出ていない。
この仕様は、マッケイのステッチを入れる箇所の靴底の革を、薄くスライスして起こし、そこにステッチを入れ、起こした革を元に戻し、伏せるという方法。
別名"伏せ縫い"というソール取り付けの一つの最高技法ですね。
これは、着用者にはとてもメリットがある仕様だし、既成靴ではなかなかお目にかかれない仕様ではあるのですが、03 LASTには、全てこの"ヒドゥンチャネル(伏せ縫い)"が搭載されています。
ブランドのレベルの高さが感じられる要素の一つですね。
先日も紹介したside gore。
シューレースがないながらも、足を優しく包む箇所と、フィットが強い箇所とを合わせ持った、メリハリのあるフォルムのシューズ。
文句のないつくり込みと、圧倒的な将来性も持っているのがPETROSOLAUMのシューズです。
僕は、PETROSOLAUMは、シューズでいうと5足の所有ですが、それでも常に履いていたいと思い、欲しくなるし、いろんなモデルを自分で体感してみた上でも、やはりこのブランドの靴は、とてもレベルが高いと感じてる。
だから、取り扱い店舗として、できる限り皆様にも紹介したいと思ってる。
靴に必要な条件の"歩行"においても、とにかく歩けるし、長年にわたって、たくさん使い続けることで、所有者の想像を大きく凌駕してくるシューズだと思いますよ。
期間中は、バリエーションが多いけど、その中からベストなシューズをお選びください。