今日は、PETROSOLAUMのサンダルを紹介しますね。
これまでは、クロコダイルのビーサンや透ける牛革のビーサンをつくってたから、それを取り扱いしていたのですが、今回はまた新しいものを。
ヒールにベルトが付いたタイプのサンダルです。
やはりレザーシューズと比べて、サンダルは足を全面でホールドできないということもあり、歩行時の"ツッカケ感"はどうしても抜け切らないけど、バックベルトが付いたことでまた全然変わった。歩ける。
あとは、アッパーの甲を覆う革の分量、面積、ベルトの長さもよく考えられてる。
だから、今シーズンだけじゃなくて、来年、再来年にも使い続けられるサンダルができてると思いますよ。
PETROSOLAUM
B B sandals
material _ CORDVANBUTT
process _ STITCH DOWN
color _ D.GREEN/BLACK
size _ 3(24.5cm前後),4(26cm前後),5(27cm前後)
PETROSOLAUM
B B sandals
material _ CORDVANBUTT
process _ STITCH DOWN
color _ D.BROWN/BLACK
size _ 3(24.5cm前後),4(26cm前後),5(27cm前後)
これ。
現在開催中のMountain Fold Walletと同じ、コードヴァンバットを使用したサンダル。
アッパーや、バックベルト、インソールにおいてもコードヴァンバットを使用したサンダルです。
Mountain Fold Walletの方は、財布という特性上、ブランドで最も適正な厚みにコードヴァンバットを削ってもらってる。
しかし、こちらのサンダルの甲を覆うアッパーは、"コードヴァンバットの原厚"をそのまま使用しています。
革の厚みというのは、それぞれどのようなものをつくるのかということで、ブランドが厚みを追究し、最もそれに相応しい厚みで革を使用するのですが、今回のサンダルは、コードヴァンバットのそのまんま。
別素材のライニングもないし、キメ細かいコードヴァンバットの革質や、丁寧な裏の処理を施した、ブランドのレベルをサンダルでありながら、とても感じられる。
コードヴァンバットのそのままの原厚を使用すると、やはりしっかりとした厚みがある。
その分、履いてもらえると実感頂けると思いますが、アッパーの革の重厚な安心感を感じてもらえると思いますよ。
サンダルというのは、裸足で履く可能性が高い分、革がどのくらいしっかりとしてるのか。ということはとても重要ですから。
ペラペラだとすぐに伸び伸びのベロンベロンになってしまうし、あっという間にダメになってしまう。
それに季節的に気温も高くなるわけじゃないですか。
となると革自体も伸びてしまいやすい季節。
だから、最も負荷のかかるアッパーの革がどれだけのものなのか。
ということは、サンダルを見る上で絶対に避けて通れない部分であるわけですよ。
でも、PETROSOLAUMのこれなら全く文句ない。
"ピット槽"による"フルベジタブルタンニン鞣し"ということで、革を生産する工程において、最も時間がかかる方法を用いてるし、その分、天然成分に1ヶ月単位で漬け込まれてるワケだから、革の繊維質が詰まりに詰まってる。
所有者の足に応じて、必要な分だけ革が伸び、馴染み、そして見た目にみるみる内に、コードヴァンバットのポテンシャルが現れてくる。
しかも、天然成分のみでの革の鞣しだから、汗をかいてもベタつかないの。
足に感じるダイレクトなコードヴァンバット。
安心して履くことができるし、裸足で履いても、どのレザーサンダルよりも足アタリは不快にならないというもの。
クロム鞣しでの場合は、どうしても汗や水に濡れるとベタベタしてしまいますからね。
サンダルなのにいざ夏に使ってみるとベタついてしまうものは、案外、結構存在すると思いますよ。
今回のコードヴァンバットは、2色での取り扱いです。
ダークグリーンに染めた上にブラックの染料を乗せた、D.GREEN/BLACK。
ダークブラウンに染めた上にブラックの染料を乗せた、D.BROWN/BLACK。
この2色。
そして、それぞれのレザーのパーツが断ち切りの状態で、革の断面を見ることができるように、革のエッジはクリア仕上げにしてる。
だから、ベースのレザーの色合いと、ブラックのコントラストがよく効いてるんですよ。
表面からだけではなく、革の側面からも、サンダルの奥行きを感じてもらえると思う。
先述の通り、アッパーだけではなく、足の裏にあたるインソールもコードヴァンバット。
厳密に言うと、アッパーはほぼコードヴァン。
インソール部分がバット層のスウェード面がやってくる感じです。
こうね、履き口を見てもらえると、何となくイメージしてもらえるかもしれませんが、足の甲を覆うアッパーの革は、最初タイトに感じます。
幅が広かったり、極端に足の甲が高い方は、新品は履くときに少し苦労するかもしれません。
その理由は、たくさん履いていっても、アッパーのレザーをきちんと足にフィットさせるため。
この手のサンダルで、最初から足がすっぽり入ってしまうレザーサンダルは、あんまりお勧めできないですね。
使用に伴って、必ずアッパーの革は伸びてきます。
だから、最初からスポスポに足が入っちゃうと、使用していく内にガバガバになってしまうから。
そうなると、もう、歩きづらいったら仕方がないじゃないですか。
それに、どうしても、サンダルというものは季節ものですからね。
毎年毎年、サンダルを買うっていうことも考えづらいと思いますので、今シーズンだけではなく、次のシーズンも、その次のシーズンも。
そのように考えた時には、このアッパーの革の質と、寸法バランスは、使い続けられるように、とてもよく研究されてる設計です。
あとは、サイズに関しては、3、4、5の3サイズでの展開。
サイズ3は、大体24.5cm前後なのですが、PETROSOLAUMの他のシューズで考えた場合に、39と39.5のサイズの方が適正サイズです。
いわゆる男性の足が小さい方向けのサイズですね。
サイズ4は、26cm前後。
ほとんどの方が、サイズ4になると思いますが、PETROSOLAUMのシューズで考えた場合には、40と40.5のサイズの方が適正です。
サイズ5は、27cm前後ですね。
これは足が大きい方に良いサイズです。
PETROSOLAUMのシューズで言うと、41と41.5のサイズがちょうど良い方に適正なサイズ。
以上の3サイズです。
このどれかにほぼ皆様、全員が当てはまると思います。
製法は、ステッチダウンというもの。
アイボリーがかった太いリネンの糸でガッチリ縫い付けられてる。
レザーそのものがダークトーンな分、この色のステッチが際立って見えますね。
ステッチダウン製法というのは、アッパーの革をインソールと接地する面で外側に折り、そのままソールに縫い付ける方法です。
その点、ソールの屈曲はかなり良い方だと思います。
バックベルトも付いてるし、ソールの返りが良いから、しっかり足について来てくれますよ。
ソールは、三層構造です。
足に直接触れるコードヴァンバットレザーのインソール。
厚みのあるベンズレザーを配置したミッドソール。
そして、天然ゴムと合成ゴムをブレンドしたアウトソール。
アウトソールについても、サンダルにとても適してるものを使ってる。
先述の通り、天然ゴムと合成ゴムを混ぜ合わせたものなのですが、これがとても理に適ってるの。
天然ゴムのメリットは、摩擦に強いこと。
デメリットは、熱に弱いということ。
合成ゴムのメリットは、熱に強いということ。
デメリットは、摩擦に弱いということ。
そう。
このブレンドは、それぞれの長所と短所を補完しあったアウトソールなのだ。
最もサンダルを履く季節は、夏場じゃないですか。
夏場は、路面そのものも熱くなる。
だから、熱にも強いということは非常に重要なんですよ。
そして、その中に、更に、ジュート繊維をブレンドしてる。
このジュートは、滑り止めの機能を持つ。
更に、加えて、アウトソールそのものを波打つ形状にしてる。
かなりハイレベルなグリップ力を持つアウトソール。
夏場は、突然の雨で路面が濡れてることも頻繁にあるから、このソールなら滑りにくさの点はかなり安心できると思いますよ。
新品の状態ではね、アッパーの革はフラットな状態だけど、履いていくと全然変わってくる。
丁寧に裏面も処理されたライニングもない、原厚のコードヴァンバット。
きちんとしたサイズで選んで頂ければ、コードヴァンの畝るような皺は刻まれるし、迫力がどんどん増してくれる。
ただ、インソールもアッパーと同色ということもあり、足の汗の跡も付きづらい。
加えて、地面に接地した時の感覚は、レザーシューズに比べると、それなりにダイレクトにありますが、ソールのボリュームが抑えられてる分、サンダルでも綺麗な印象で履き続けられる。
いろんなサンダルが存在すると思うけど、使い続けていった時の革質や見た目の変化、サンダルそのもののフォルム、とてもバランスがとれてるものだと思ってる。
夏場にサンダルを履く方は、見てみてください。
そして、残りホンット僅かになりましたが、Mountain Fold Walletも7日(日)までオーダーイベント開催中です。