"MEDIUM SPORTS WEAR"

OLDE HOMESTEADERの福原さんが、すごいものをつくりました。 これまで当店で取り扱いをしてきたOLDE HOMESTEADERは、福原さんがめちゃめちゃ向き合い、つくってきたもの。 世の中では質の高い素材と言われるけど、そんなに極上レベルで質が高いわけじゃないスーピマコットンを原料に、それをいかに最強クラスの製品にできるか、しかもハードルの高くない価格で。ということを一つブランドの重要な要素としてやってきていたのがOLDE HOMESTEADER。 今回は、その福原さんがOLDE HOMESTEADERとは別の、目指すべき方向を考え、新たに生み出したもの。 それが、 "MEDIUM SPORTS WEAR" このブランドでは、今回のタイミングが初めてのお披露目となりますので、もちろん当店でも初めて。 ここからスタートします。 これについては、1年前か、それ以上前か、福原さんに事前に、何度も明らかに「期待していてくれ。」というようなメッセージをもらっていたので、とても期待していました。 そして、それが完成したとき。 それを岡山まで持ってきた。 当店の2Fにある事務所。 そこで、僕は、福原さんがこれまで誰もつくることができなかった領域のものを生み出したと知った。 今回は"スウェット"のみ。 ただし、それは、皆様が今日時点まで人生で遭遇したことのない世界のものであると断言できると思う。 なぜならば、そのスウェットを生み出す過程に於いて、携わるのは、その世界のトップ中のトップ。 福原さんをはじめ、生地、仕上げ、縫製。 この分野に於いて、その道の"一番の達人"が、なんと複数人も携わってるワケですよ。 洋服には、生産過程においては、分業のことが多いですからね。 だから、その専門工程の中で、それぞれの超人が直接やってるってわけ。 今回の。 だから、ブランドネームも、OLDE HOMESTEADERではなく、"MEDIUM SPORTS WEAR"。 この名前の由来については、僕も理由を聞いているのですが、それをこのブログで言って良いのか分かんないから、伏せます。 もともと、OLDE HOMESTEADERのブランドの方でも、一つの製品についてこのブログで書いてOKな部分もあるのですが、僕がブログで紹介したい部分が福原さんからのNGが出ることが非常に多いので、投稿後に再度書き直すことが多発してるんですよ。 だから、今回のMEDIUM SPORTS WEARについても、サンプルを見た最初から、「ここはNG」って言われたことがとても多いので、具体的なことは触れることはできないことも多いかな。今回は一層そう。 でも、何となく「ヤバいんだ!」って思ってもらえたら、それで良いです。 だって、まあ、僕も今までずっと洋服に掛けてきた人生で、今でもかなりの数の洋服を見るのですが、こんなスウェットには出会ったことがなかったですから。 だから、すごくご期待ください。 MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP TOP fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ CREAM size _ REGULAR FIT MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP TOP fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ CREAM size _ ATHLETIC FIT MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP TOP fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ STONE size _ REGULAR FIT MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP TOP fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ STONE size _ ATHLETIC FIT "WARMUP TOP"と名付けられたスウェット。 まず、これについてですが、カラーリングは、見たら分かると思いますが、CREAMとSTONEの2色での展開です。 ブランドでは、この他にNAVYも存在しますが。 そして、サイズは、"REGULAR FIT"と"ATHLETIC FIT"という2種類。 これについては、大きな、お?きなイメージで、ジャストサイズの方と、ちょっとルーズな方とみたいな感覚で捉えてください。 REGULAR FITがジャストサイジング。 ATHLETIC FITが大きいサイジング。 といっても、誰が着るかによってサイズ感は変わるので、なんとも言えませんが、僕くらいの、こじんまりとした体格だとREGULAR FITです。 大きなサイズがお好きだったり、体格の良い方だとATHLETIC FITになるかなと思います。 でも、まあどう着るのかによりますね。 そういう名称を変えたサイズ展開です。 REGULAR FIT。 CREAM。 ATHLETIC FIT。 STONE。 あんまり分かんないですね。この写真じゃ。 背景の色の違いは無視してください。 写真撮ってからノー加工ですので、現物の色にできる限り近づけるように努力して撮ってたら、こうなった。 着用写真は撮ってないので、イメージしてください。イメージで。 まず、生地についてこのブログでオーケーな範囲で紹介させてください。 原料は、コットン100%。 でも、今回もOLDE HOMESTEADERのスーピマコットン同様に、品質の高い原料ではあるのですが、極上の綿繊維ではありません。 そもそも、そういうコットンはスウェットには不向きですからね。 原綿の段階で、世界各地のコットンをブレンドしているものを使ってる。 そのブレンド綿を、"空気紡績"。 つまり、空紡糸(くうぼうし)ですね。 だから、ツルツルで滑らかな生地表面ではありません。 どちらかというと、かなり力強い。 そして、編み立ては、"吊り編み機"。 まあ、それは正直どうでも良い。 以前にブログで紹介をしたOLDE HOMESTEADERのスウェットは、吊り編み機ではなく、シンカー編み機での編み立てでした。 スウェットって、どうしても、"吊り編み機なのか、どうなのか"ということが重要視される傾向にあるけど、実際のところは、それがクオリティを大きく左右するものではないみたい。 福原さんは、いつも言います。 「スウェットで一番大事なのは、"仕上げ"だ。」と。 今回のMEDIUM SPORTS WEARでは、"縫製"と"仕上げ"。 これが途轍もなく大きな鍵を握ります。 いつもブログで長々と書いてるけど、このMEDIUM SPORTS WEARの洋服は、 "仕上げ"で、誰もが未体験のすんごい生地ができている。 "縫製"で、その生地が着用時に、ハンパないパワーを発揮する。 この二つで、これまで人間が辿り着かなかったところに登りつめたものって思ってもらえたら、方向性としては正しいので、今日のブログはもうこれ以上は見なくても良いかも。 まあ、この先も書くけど。 縫製は、この道の超プロフェッショナルが縫い上げる。 縫い糸の素材は、コットン。 綿糸です。 業界用語では、「カタン糸」。 そして、全てがシームをまたいだ、二本のまたぎステッチ。 更に、縫い糸の太さが一般的ではない。 ブログでは具体的には言えないけど、通常なら30番手という太さか、50番手という太さの縫い糸で縫われるのがフツー。 というか、大体そう。 でも、MEDIUM SPORTS WEARの縫い糸の番手はそうじゃない。 僕は、この番手を今までに見たことがなかった。 縫い糸だから、離れてしまえば、全然分からない部分ではあるけど、強度と製品の見た目のバランス、これが極限まで研究し尽くされた仕様になってる。 そして、このスウェット。 仕様もぱねぇ。 すんごく考えられてるのよ。 まず、袖は、一直線ではないけど、ほぼ真っ直ぐに付けられてる。 分量のあるアームホールから、袖口でググッと削られたカッティング。 この腕が、ヤバヤバのヤバ。 分かるかな。 よ?く目を凝らして見て。 分かりますかね? 袖の生地の方向。 つまり、"地の目"。 編み地や、織物、どちらも関係なく、生地には、"方向"が存在するのですが、MEDIUM SPORTS WEARは、これまで世の中に存在したスウェットとは、ここも違う。 通常、袖は、生地が"縦方向"に使われるのですが、これは、"横"。 生地の横使い。 これがどんなことが起こるのかというと、見た目では、袖に自立した生地のボリュームが出ます。 そして、着用を続けていっても、肘の部分が抜けづらく、更に動けて、とても丈夫。 この写真は、中央の部分から左が袖側。 右が身頃側です。 もし、今皆様がすぐ近くにスウェットがあったら見比べて見て。 このように袖と身頃が同じように方向を向いた接ぎには、なってないはずだから。 ちなみに、身頃は縦方向の地の目です。 古着のチャンピオンをはじめとして、それを再現してるだけのスウェットだったら、身頃の生地が横使いとかはあるけど、これはそこじゃないから。 世の中にこれまで存在し得なかったスウェットを目指して生み出されたものですからね。 だから、身頃は横地の目にする必要は全くないの。 でも、身頃は縦方向にすることで生地のタッチとも組み合わさり、かなり綺麗に下に落ちてくれます。 このボディとアームのコントラストも見ものですよ。 CREAMも同様。 そして、このスウェット、着てみてくれたら全員驚いてくれると思う。 着用時に腕の動きが、超絶スムーズ。 これ。 身頃と袖を縦方向に貫いた切り替え。 これが、裾まで続きます。 ちなみに、サイドにポケット付き。 このサイドの切り替えがもの凄い効果を発揮する。 アームの内側に鋭角に入った切り替え。 福原さんが言うには、この切り替えをどこまで腕に入れるかで、何度も何度もみんなで話し合ったそう。 この切り替えのおかげで腕が"羽ばたく"。 ビックリするほどの快適な稼働をお約束します。 それでいて、袖も横地の目で、動かしやすく、丈夫ですからね。 トップスでは一番負荷のかかる箇所が、考え尽くされてる。 裏。 裏毛ですが、起毛はしていません。 だから、今の時期でも温か過ぎるということはありませんね。 すごく密になってる生地ですよ。 サイドのポケットも脇と裾に縫い込まれてるから、ダレて落ちることはありません。 裏もこの仕様。 バックの首後ろにはタブ付き。 ここではあまり書けないので、モジモジしちゃうけど、店頭ではきちんとお話させて頂きます。 今までに誰もが散々見たことのあるものだし、溢れるくらい存在する洋服ではあるけど、そんなのとは、全然違う世界に存在する、途轍もなく研ぎ澄まされたスウェットですよ。 そして、 MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP PANTS fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ STONE size _ REGULAR FIT MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP PANTS fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ STONE size _ ATHLETIC FIT MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP PANTS fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ CREAM size _ REGULAR FIT MEDIUM SPORTS WEAR WARMUP PANTS fabric _ HARD LOOPBACK material _ COTTON 100% color _ CREAM size _ ATHLETIC FIT 同じシリーズで、スウェットパンツも。 これ、かなり優秀。 サイズに関しては、先ほどと同様です。 REGULAR FITがスリム。 ATHLETIC FITがワイド。 と思ってください。 ウエストゴムですが、ゴムを入れている状態では、REGULAR FITとATHLETIC FITでは、2cmの差です。 しかしながら、ゴムを入れる前のウエスト寸法では、15cmの差を設定しています。 でも、どっちもこれまた僕のような小さめバディの方でも、しっかりとした体格の方でもどちらでも対応してくれます。 バック。 REGULAR FITのCREAM。 後ろもとてもシンプル。 でも、それにより生地の力、パターンの妙義、縫製のテクニックがギランギランに光ってる。 このパンツの特徴は、この"股の切り替え"。 切り替えの箇所は、先ほどのトップス同様に大きな役割を発揮する。 着用時には、この切り替えは全て内股に隠れ、穿いていると切り替えがあることがわからないくらいです。 人間の立体の体が入るとこれが見事に機能する。 まあ、着用写真撮ってないけど。 でも、このパンツ。 スウェットパンツが好きな方なら、100人中500人が感動してくれると思う。 そのようなワケが分かんないようなレベルでの、穿き心地と美しいアウトラインが形成されます。 IRENISAのパンツじゃないけど。 このスウェットパンツは、アウトサイドシームが存在しません。 全て内股でのパターン操作をしています。 裾はゴムが内蔵されています。 しかしながら、このパンツ。 裾のゴムが外せるようになってる。 上の切り込みの箇所から、ゴムを切ってもらえると簡単にゴムが取り外せるようになってます。 そうすると、スウェットパンツなのに、美しいストレートシルエットが演出されるんですよ。 一度切ったらもう元には戻せないので、どっちが好きかご判断ください。 僕は、ゴムがないほうが好き。 下ネタみたいだけど。 裏。 ウエストには、ゴムだけではなく、コットンの平紐が付属します。 この平紐は、絞ってもゴムが強く体に当たることがないので、痛くなりません。 ご安心ください。 この紐を出す穴の位置や、紐の素材まで、福原さんがベストバランスを導き出してる。 内側のポケット。 袋布は別生地ではなく、同じ生地で。 通常スウェット系のものだと、伸縮しない布帛(織り生地)をその部分だけ使われることが多い。 それは、生地がダレてしまう恐れがあるから。 でも、この生地はそんな次元には存在してないの。 ヤバいから。 だから、ポケットも含めて全てがこの生地で成り立つんですよ。 そして、さっきも言ってた。これ。 股の切り替え。 これは、このようになってる。 写真で見て上側がフロント。 下のV字側がお尻です。 通称、"ブーメラン"。 このブーメラン形状のオリジナル設計が素晴らしい着用感と、立体の美しさを生み出すの。 左右の足に沿った方向での切り替えの目。 このブーメラン形状の切り替えのカーブの角度、えぐり、長さ、これをとにかく研究し尽くしたそう。 生地のクオリティはハンパない、縫製のレベルもヤバい、でもスウェットパンツって"スウェットパンツの領域"からは逸脱できない、限界がある存在。 それを超えるために、全てが考えられてる。 生地の反発性も含めてだけど、レザーパンツを穿いてるような感覚。 そういう表現を不意に福原さんが言ってたけど、まさにそう思う。 まあ、そこまで暑くないけど。 OLDE HOMESTEADERでは目指さなかった、誰も未踏のステップを一つ、福原さんはMEDIUM SPORTS WEARというブランドで叶えたと僕は思ってる。 そうそう。 ちなみにCREAMは、狙ってる生地の質感を出すために、製品染め。 STONEの方は、ブリーチしてる。 でも、ブリーチしてるんだけど、よくよく見るとブリーチしてるけど、すごく陰影があるの。 奥の方から別の色が存在を覗かせてる。 これは、ブログ禁止。笑 今まででは聞いたことのなかった設計になってるんですよ。 興味のある方にはご説明させてください。 MEDIUM SPORTS WEARは、OLDE HOMESTEADERで培ってきた、福原さんの素晴らしいネクストステージ。 このブランドのスウェットシリーズを構成する全ての要素で、皆様全員に未体験の驚きをお届けできると思ってます。 見てみてください。
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