LAUNCH "toogood"

ここ数年は、どちらかというと国内のブランドを取り扱うことの比重が大きく、しかも自分と同じくらいの年齢の、若い実力あるクリエイターが生み出すオリジナリティーが溢れた洋服を皆様に紹介をすることが中心でした。 今回は、そのようなブランドとはまた異なり、知ってる人も多いと思いますね。 toogood 現在活躍する世界中のデザイナーに影響を与えてきたブランド。 まあ、ブランドのことは知ってる人はいると思いますし、姉妹を中心につくってることなどはいくらでも情報は載ってるので、そちらを見てもらえれば良いです。 世界にはいろんな洋服やいろんなものをつくってるブランドがあるけど、特に洋服に関してはtoogoodの二番煎じに感じるブランドがすごく氾濫していると思う。 例えるならば、全然別だけど、COMOLIのタイロッケンコートに似せたコートが世の中に多いように。 でも、toogoodの洋服をイメージして真似してつくっても、見た目だけは似てても、そのものが持つ能力は絶対に本物には敵わないし、やはり選ぶべきは"オリジナル"。 そして、実はこのタイミングからのスタートなんだけど、正直にお伝えすると数年前から話はしていたんですよ。 いつも、今すぐに。というようなアプローチではないけど、「必ず取り扱いをさせてください。」と。 でも、以前までは"今じゃなかった"。 でも、"今"はやってきた。 これまではそのブランドを取り扱いをさせてもらい、洋服やモノを預からせてもらっている若いクリエイターの方とたくさんのコミュニケーションをとってやってきて、そのような実力あるデザイナーの生み出したものを皆様に紹介させてもらってきたし、もちろんこの先もそれは絶対的に継続していきたいことではある。 ただ、それと同時にこのような世界中の超コアな人の心を撃ち抜いてきたtoogoodを当店で見てもらえることは、数年前からイメージしていたこと。 やはり、"オリジナル"を紹介して、ご来店いただく方に見てもらうことは絶対にしたかった。 少しだけだけど、これまでやってきたことが確実に積み上げることができていたんだなと、ほんの少しだけ悦に入った。納品されたときに。 まあ、そんなことは置いておいて、toogoodの生み出す素晴らしい世界を皆様にお届けしますね。明日から。 toogoodは今コレクションは、Collection 015というシーズンですが、当店で取り扱いをするCollection 015は今日紹介するもので全てです。 そして、今シーズンはtoogoodが拠点にするイギリスの伝統工芸に比重を置いたシーズン。 それをきちんと感じてもらえるための展開にしました。 だから、見た目においては強いラインナップ。かもしれませんが、それはそれで楽しんでください。笑 少し紹介しますね。 toogood THE PHOTOGRAPHER JACKET fabric _ LAMBSWOOL FELT color _ CHESTNUT size _ 4,5,6 世界中の様々な職業の人のユニフォームがそのスタイルになっているtoogoodの洋服。 中でも代表格にあるTHE PHOTOGRAPHER JACKET。 写真家のジャケットですね。 オープンカラーの衿元に、分量が大きいマチのついたウエストポケットのある洋服です。 生地は、ヴァージンウールとカシミヤ、そしてそのつなぎに入れられたポリアミド(ナイロン)で構成されています。 かなり強く縮絨がかかっているからか、生地の織り組織はほとんど見えません。 生地名の通り、フェルトのようになっている生地ですね。 強くボリュームがある生地で、toogoodの洋服に特徴的なのですが、 "彫刻的なオーバーサイズ"にとてもよくマッチングしてますね。 ボリュームのある生地に対して、国内のブランドではあり得ないほどの強い個性のあるボタン。 そして、立体的にしっかりと膨らむウエストポッケ。 肩は落ちる設定ですが、ジャパニーズスタイルとは全然違うオーバーなサイズの出し方をしてるように感じますね。 肩傾斜も強いし、衣服内の余白もイギリスのトラディショナルを礎に置いた、理由のあるtoogoodスタイル。 そして、こちらはLONDON生産だからかな? バックにはボディと同じ生地のループが付属します。 toogood THE MESSENGER COAT fabric _ HEAVY WEIGHT BRUSHED COTTON color _ RUSSET size _ 2,4,5 メッセンジャー=配達員のコート。 このcollection 015ではイギリスの工芸、民芸品を着想にしていることもあり、全体として土着的なカラーパレットが特徴的ですね。 このTHE MESSENGER COATも土の色である赤褐色。 コットン100%なのですが、ヘビーウェイトで繻子織のモールスキンのような生地ですね。 この高密度に織り上げた繻子織を掻いて毛羽立たせ、そこから更に詰まらせてる感じ。 でも、その分反発性のしっかりとあるタッチです。 あと、生地の兼ね合いもあり、とても鮮明にコートのアウトラインを描いてくれますね。これ。 フロントの一番上のネックにもボタンは付くのですが、第一ボタンを開けた際の衿の開きはとても美しいですね。 だから前を閉める場合は、一番上だけ開けてても良いかもしれません。 胸にはメッセンジャーが移動中に手を入れやすく、入れたものが落ちにくいポッケが配置。 バックスタイルは一切接ぎがないですね。 生地との組み合わせもあり、超人的なドレープが生まれてる。 座って移動する配達員ですからね、裾は前側が長く、後ろが短い着丈。 そして、足捌きの邪魔にならないようにサイドも塗装されたウッドボタンでの開閉が可能。 総ライニングの仕様です。 コットンですね、ライニングも。 アームはすごく特徴的。 立体的な前振りなのはもちろんですが、もともと頑丈にするためなのかな。 肘上から補強のようなものが付きますが、それがそのまま袖に切り替わって、袖口まで続いています。 二枚袖ならぬ三枚袖仕様。 先ほどのTHE PHOTOGRAPHER JACKETは4から6までの展開ですが、こちらは潔いほど着丈が長いこともあり、2,4,5の取り扱いです。 ちなみにtoogoodは今回のCollection 015からサイジングが変更され、以前までのサイズ4がサイズ5に、以前までのサイズ5が6になり、新たにサイズ4がつくられました。 そして、このコートでもそうなのですが、サイズ2はレディースのサイズ設定なのですが、僕も含め、小柄な男性の方は、種類によってサイズ2でオーケーです。 toogood THE PHOTOGRAPHER JACKET (LIMITED EDITION) fabric _ PAINTED SLIPWEAR - BUFF size _ 4,5,6 こちら。 Collection 015を最も象徴するシリーズ。 "HANDPAINTED SLIPWEAR"。 イギリスの陶器の伝統的な装飾表現として、施される"スリップウェア"という技法が存在するんですよ。 17世紀頃くらいからイギリスで盛んにつくられていた器に独特な波紋のような紋様を描いていく種類の陶芸技法なのですが、スリップウェアというものは知らなくても、その派生型の器は見たことがある方も多いんじゃないかと思います。 日頃僕は服ばっかりで滅多に他に何にも買わないんですが、toogoodのCollection 015をオーダーする少し前のタイミングでスリップウェアの器を買ってたからジャストタイミング。 その一点ずつ異なる模様をtoogoodを代表する洋服におこなったLIMITEDシリーズ。 オーガニックコットン100%のボディに対し、"スリップウェア"の紋様。 当たり前だけど、全部が柄違う。 toogood THE BAKER TROUSER (LIMITED EDITION) fabric _ PAINTED SLIPWEAR - BUFF size _ 2,4,5,6 パン屋さんのユニフォームをベースにしたTHE BAKER TROUSER。 こちらもtoogoodのトラウザーを代表するオーバーシルエットのパンツですね。 それも"スリップウェア"。 センターフロントは、斜めにタックが入り、両サイドにインタック。 ウエストにはエラスティックバンドに、ドローコードも備えられてる。 クロップドスタイルのダブルの裾。 こちらはバックです。 後身頃には左にスクエアパッチポケットが配置。 あと、めちゃくちゃ蛇足なんだけど、これ裏です。 ステッチが表に露出しない袋縫いで縫製されています。 もちろんステッチワークでクオリティの高さを謳っているブランドでは全くないけど、でも気になるところは気になるじゃないですか。 さっきのバックポケットの写真でもそうだし、これまでの写真でもそうなんだけど、かなり洋服のプロダクトとして安定している仕様だと思います。 時折、インポートブランドだからって縫製めちゃくちゃとかあるけど、全然そんなレベルじゃないし、その辺のドメスティックブランドの縫製より断然レベル高い。 だから、安心して貴方のユニフォームにして下さい。 もちろん縫製のレベルの高さで紹介したいワケでは全くないし、逆に言う方がマイナスだったりする類のブランドかもしれないけど、でもやはり僕としては日頃からこういうところは皆様に安心してもらいたいと思ってます。 ちなみにさっき紹介したTHE PHOTOGRAPHER JACKETの裏がこれ。 こちらも袋縫いを中心に組み上げられてますし、コバステッチも一直線。 そして、LIMITED EDITIONには、生産に関わった人のイニシャルだけではなく、販売店の名前も印字してくれてる。 "WORN BY"だけ空欄になっていますが、着用者のイニシャルが入れられるようになっていますね。 更にこれ。 LIMITED EDITIONの生産数も記載されています。 そうそう。 LIMITED EDITIONのTHE PHOTOGRAPHER JACKETとTHE BAKER TROUSERはコットンベースですが、それぞれ生地のタッチが違います。 THE BAKER TROUSERはより糸が細くて軽量で自立してる生地をベースにしています。 だから、肌からも離れるし今の時期からでもいけるかもしれません。 toogood THE DRAUGHTSMAN SHIRT (LIMITED EDITION) fabric _ PAINTED SLIPWEAR - BUFF size _ 4,5,6 こちらもLIMITED EDITION。 DRAUGHTSMAN(ドラフトマン)=製図技師、製図技術者のユニフォーム。 toogoodの服種の中でも最も顔になるシャツです。 今シーズンは、LIMITED EDITIONは、3つのスタイルを取り扱いしていますが、シャツはまさかのこれのみという衝撃的な取り扱いにしました。笑 衿型でいうとどちらかとスモールカラーで、前立てはありません。 身頃の分量がとても大きくとられ、その上で肩の傾斜が強いシャツで、アームのシェイプが利き、フォトグラファージャケット同様にtoogoodの彫刻的オーバーサイジングがよく感じられるシャツスタイルだと思いますね。 小さめのバックヨークにセンターには接ぎが一本入り、二枚袖。 LIMITED EDITIONのどれも強い雰囲気を放っていますが、toogoodの洋服は、ワークウェアの必要不可欠なディテールを保有したそれぞれのユニフォームが持つ必然性をよく感じてもらえます。 ユニフォームということで気兼ねなくヘビーユースしてもらえたらそれが一番ですね。 そして、あと2つ。 toogood THE SCAFFOLDER TROUSER fabric _ WOOL CASHMERE FLANNEL color _ FLINT size _ 2,4,5 SCAFFOLDER=はしご組職人 という名前のついたトラウザー。 Collection 015で新たに登場。 誰が見ても明らかに上質な梳毛ウールとカシミヤの生地を使用したワイドでクロップドスタイルのパンツ。 アウトサイドシームはなく、眩いような光沢と流れ落ちるドレープがより一層際立つ。 フロントの裾には2つのタック。 更にバックの裾にも2本のタックが入る。 こちらもTHE BAKER TROUSER同様にウエストにはエラスティックバンドとドローコードが付属しています。 ボリュームがあるトラウザーですが、足の動きに合わせて流れ揺れる生地の動きは別格。 そして、足の動作には全くネガティブに干渉しない設計もTHE SCAFFOLDER TROUSERの特徴とも言えますね。 toogood THE SHEARER T-SHIRT fabric _ ORGANIC JERSEY SQUARE BARN size _ 4,5 最後はこれ。 大きなフォルムのTシャツ。 大鋏を使う職人のユニフォームをモチーフにしたTシャツです。 太いアームに大きな分量の身幅が特徴的ですが、生地の強さもあり、単純なオーバーサイジングのTシャツには成り下がらないシロモノ。 プリントは、Toogood姉妹が幼少期に時折過ごした田舎の記憶がモチーフになっているそうです。 バックネックにはアイコンの"t"が入る。 日本ではなかなか出会いないくらいの厚みの天竺。 オーガニックコットンを原綿にして、途轍もない目の詰まりを感じてもらえると思う。 それによりこのTシャツのフォルムがはっきりと出てくれますね。 インナーでは難しいけど、アウターTシャツとして使うのが適していると思います。 以上が当店で取り扱いをするtoogood Collection 015のラインナップです。 明日から店頭で発売しますね。 お好きな方はご検討ください。
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