IRENISA "2022秋冬シーズン"

 

 

先日、お知らせしていたIRENISAとの"LIMITED STORE"。

 

お知らせしていたように8月6日(土)より開催しますね。

 

 

今回のIRENISAのコレクション、 シーズンテーマは、 "SUBLIMINAL CONNECTIONS" 「サブリミナル コネクションズ」

 

 

SUBLIMINAL = 潜在意識、潜在的な

CONNECTION = 繋がり、接続

 

 

つまりは、"潜在意識との繋がり"、"潜在的な繋がり"というような意味合いになる。

 

そういうことを洋服で表現したコレクションです。

 

 

 

 

 

コレクションを見ると、目を惹くのは、"朱色"。

その色合いにとても目が奪われる感じ。

 

 

朱色というのは、日本でとても馴染み深い色で、伝統色と言われているみたいで、鳥居の色がまさにそう。

エネルギッシュで、生命力を感じる色として、縄文時代から日本で使われている色だそうですよ。

そう思うと、確かにいろんな色の中でも他の色よりも、感じることが強くあるように思う。

 

 

朱色は。

 

 

そういう日本人の潜在意識の中に特に馴染んでいるからなんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

あとは、"手仕事"。

 

 

僕は、常々そうなんですけどね、やはり日本の伝統技法による"手仕事"って美しいと思うじゃないですか。

やっぱり機械的ではない見た目はもちろん、そこに含んでいるものが全然違うように思うんですよ。

 

 

手仕事は。

 

 

そのような職人の"手"を感じられるものも、より一層多くなってるかな。

 

 

 

まあ、もともと、IRENISAの洋服は、安倍さんや小林さんが自分たち自身で、コレクションのプロセスを完結させてるし、IRENISAには、二人の手の仕事がとてもふんだんに入ってるんですけどね。

 

それに加えて、これまでにも増して、技術を持った職人の手や思想が入ってる。

そういうものだからこそ、着ることによって、心が動くものだと思う。

 

 

それが洋服で"感動する"ということなんだけど、何人もの人の美学や手、思想が入り、とても時間をかけて、向き合ってつくられたプロセスを踏んだからこそ、表面的ではない、深層で、"潜在的に繋がる"ことができ、"洋服で感動する"ということが起こり得ると思うんですよ。

 

 

 

まあ、また改めて紹介しようとは思ってるけど、今日は、一部だけど少し紹介させてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、これ。

 

 

これは、京都で施される技法、"のり割り"という方法での染色。

 

 

生地に分厚く"糊"を塗り、乾燥させ、バキバキにした後に、糊を割る。

そして、その上から刷毛で染料を塗っていく。

その染料は、糊がヒビ割れたところから生地に到達し、その箇所のみが染まるという染色技法。 簡単に言って。

 

 

100%コントロールできず、その糊を施す工程、乾燥、割り、染色、洗いなど、通常の染色とは全然違う工程を進めていく技法です。

 

 

だから、もちろん1点ずつその見た目は異なるし、その自然発生的な染色がとても美しいの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウール79%、シルク21%の綾織りでそのものが美しい生地の上に、"人工"と"自然"との要素が組み合わさってできた、のり割り。

 

こういうものにしか生み出せない奥行きってすごくあると思うから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれのパーツでも全然違う染色。

 

 

そして、過去のコレクションで、ブランドではなかった新しいスタイルのシャツですね。これは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーツ使いやギャザー使いとかのディテールもそうだけど、全体のバランスもとても良く出来上がってるシャツですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、このシャツ。

 

 

 

今回のコレクションでとても目を惹くし、映える色合いですよ。

 

 

"朱色"。

 

 

生地は、ウール79%、シルク21%。

 

 

 

経糸にシルクだけど、シルクの中でも長い繊維の状態の"シルクフィラメント"。

 

 

緯糸にはウールだけど、秋冬っぽいウォーム感のある紡毛のウールではなくて、毛羽が少なくて、綺麗な状態の"梳毛"のウール。

 

 

 

だから、ドレープが出るし、生地表面もむちゃくちゃ綺麗だし、着ていてシワにもなりにくい。

 

 

 

それもシャトル織機で織った生地みたい。

 

 

 

その上、鮮やかな色合いの染色は、京都で"吊り染め"っていうあんまり聞いたことのない技法で時間をかけて染めてるみたいです。

 

 

 

 

こういう色合いってそこだけにパッと目が行ってしまうけど、それだけなら表層的なものに見えちゃうけど、この生地は、プロセスも充分だから、色だけではない奥行きも感じてもらえると思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衿のカーブした形状、着丈長めで、生地のニュアンスもかなり感じられる。

 

 

 

 

 

そして、裏の処理も見事ですよ。

 

 

 

全体に共通して言えることだけど、IRENISAの洋服の縫製仕様は、格段にUPしてると僕は思ってる。

 

 

 

もうね、かなりのレベルですよ。

 

僕はそういうところをかなり見る方だと思うから。

 

 

 

ステージが変わったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱色の生地に対して、ブラウンに染色された刻印入りオリジナルナットボタン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IRENISAのトップスの特徴である、アメージングな肩のアウトラインも健在ですよ。

 

 

このパターンは、ホントヤバいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こういうアウターもありますよ。

 

 

 

オリジナルの"手染めナイロン"を表地に使用したコート。

 

着脱可能なライナー付きで、真冬も対応。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この"手染め"は、愛知県の有松絞りの職人が施すものだそうです。

 

 

有松絞りといえば、当店では先日の山内のハコムラ絞りに続いて登場ですね。

 

 

色のムラ、生地のシワ、ベースのナイロンのタッチ。

 

特有の質感を持ってる生地ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、驚愕のパターンによる感動モノの肩のアウトライン。

 

 

アウターでこのレベルは、IRENISAだけが持つものだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IRENISAには欠かせない、ジャケット。

 

今回のコレクションもショールカラーをモディファイドしてるオリジナルラペルでの登場です。

 

 

芯の入れ方、パッドの入れ方、そしてパターンは、そこら辺のドメスティックブランドがつくってるような"テーラードジャケット風"のものとは、全然レベルが違いますよ。

 

 

 

セットアップが欲しいと思ってる方には、IRENISAのものは、必要だと思う。

 

着てもらったら、

 

 

もうこれにしよう。

 

 

ってなると思うから。

 

試着してみてもらっただけでも"潜在的に"感じられる。

 

 

そういうレベル。

 

 

 

 

スーツほどではなく、ある程度のきちんとした場にもオーケーで、日頃からも使えるとなると、僕はやはりIRENISAが一番だと思う。

 

 

いろんな側面から考えた結果。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウール100%のギャバジンの生地と、ジャケットの形とがマッチングして、とてもレベルの高い仕上がり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透明度の高い水牛ホーンにIRENISA刻印入りのボタン。

 

もちろん本切羽。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきのジャケットほどの雰囲気の硬さではなくて、もう少しライトなジャケットもありますよ。

 

 

オリジナルのウールポリエステルの生地の平織り。

 

 

この生地も素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先染め中の先染めの糸で織られてるから、多色使いで色合いの深さがとてもある。

 

 

混率もあり、秋冬寄りというよりは、春秋系の軽やかな着用感ですね。

 

 

あと、これもシワにならないパンッと張ったもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2方向からのダーツや、衿のパターン操作で、写真のようにボタンを止めてスタンドのようにしても成立するし、オープンにしてテーラードカラーでもオーケー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テーラードジャケット、カバーオール、コートなどいろんな要素が組み合わされ、先ほどのジャケットよりは、少しカジュアルに振ったジャケットですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンツもいろんな種類が存在します。

 

 

 

モディファイドショールカラーのジャケットとの組下にもなるトラウザー。

 

ブランドで、今回も続けて出しているフロント2タックのワイドパンツ。

 

こちらも生地との組み合わせがベストマッチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下に流れるように落ちる生地。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、IRENISAのトラウザーの最大の特徴。

 

 

"内股"。

 

 

このアウトラインの描き方は、

 

圧倒的。 圧巻。

 

 

アウトシーム側だけではなく、内股の美しさ。

 

これは、IRENISAの小林さんが何年もかけて開発したオリジナルテクニック。

 

 

それが新品の状態だけではなく、穿き続けても変わらない。

 

IRENISAのパンツは、全てに共通するこの"内股"。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューモデルのパンツ。

 

 

ノータックでハイバック仕様、両サイドアジャスター、切り込み式のポケットのフロント。

 

生地は、ウールリネンカシミヤで、無染色。

 

 

 

柔らかい色合いだけど、素材そのものを感じられる風合いのものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕様や内側のつくりも文句ない。

 

 

ディテールも縫製のレベルもとてもよく出来てる。

 

やはり、こういうところを見てるとシーズン毎にかなりのクオリティ進化が感じられますね。

 

 

 

まあ、ここまでくるとファッションの世界のトップレベルになってくるでしょうね。

 

すごい手の込められ方してる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、このパンツ。

 

 

裾にアジャストバンドがつくの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう感じ。

 

これまでのIRENISAにはなかったニュアンスのパンツですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の最後はこれ。

 

 

こちらもニュースタイルトラウザー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンプルに見えるけど、フロントとバックの印象が大きく違うの。

 

これ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前身頃は、ウエスト帯がなく、後身頃にはウエスト帯が出現。

 

 

カマーバンドのような独特のカーブした形状のウエストベルト。

 

 

ステッチの出し方や消し方、複雑に考えられてるのが一目瞭然のパンツですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アウトラインとしては、エゲツない内股の美は健在ですが、膝が少し絞られ、気持ち裾がフレアするようなスタイルですね。

 

IRENISAの内股のパターンに加え、膝のシェイプもあり、超絶レベルの下半身に見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日、紹介したものは今回店頭に並べるものの、ホンの一部ですが、特に今シーズンは、IRENISAの"手の技"を目に見えて体感してもらえるコレクションだと思います。

 

 

のり割り染色もそうだし、手染めもそうだし、染色における"手の技"、その生地が出来上がるまでの"手の技"。

 

 

そして、オリジナルでつくった生地をIRENISAの二人が時間をかけて、細かく細かく設計して、理想を追究して、洋服にしていく"手の技"。

 

 

IRENISAの安倍さんと小林さんをはじめとして、更に、洋服の川上でそれを形にしていく思想や技術を、より濃厚に感じてもらえると思う。

 

 

 

やはりそういうものだから、そういうものだけからしか、感じられないことがすごくあると思いますよ。

 

 

 

今回、当店で用意しているラインナップは、初日に店頭にお越し頂けたら全部見てもらえると思うのですが、それまでにも全部じゃないけど、インスタグラムの方に、一覧的に掲載しますね。

 

 

 

そちらも見てみて。

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