Washed Selvage Wool


先日から発売してるGraphpaperとの別注のFatigue Jacket。



ウール100%で特殊加工してるから、品質表示には洗うのはNGって複数個所書いてるんですが、一度洗ってしまったら終わり、止まらなくなっちゃいました。

私物の。



さすがに最初は手洗いで優しくやってたんですけどね。

もう、手洗いというよりもマシンの中(洗濯機)に入れてみたくなった。

完全なるWashed Selvage Woolとなりました。

略して、W.S.W。



ただ、更なる生地のテクスチャーが浮き彫りになって、お気に入り。

やはり、複数回洗うと見た目に動きが出ますね。

ポジティブに。



使った洗剤は、当店でも扱うOLDE HOMESTEADERのマニアック洗剤。

アルカリ性に寄ってるものや、粉末洗剤はオススメしませんが。



全体的に膨らみが出たように感じるし、含浸してる樹脂が奥の方から主張するようになりました。

心配していた芯地の剥離も起こらなさそうだからこれからは積極的に洗おうかな。



ただ、洗濯する際には、新品の状態とは変わってくるので、それをプラスに捉えて頂ける方で、くれぐれも自己責任でお願いしますね。

新品もしくは、未洗いの状態だと特有のブリンブリンの質感で少し硬い雰囲気のある生地なのですが、洗うことによって生地の目がはっきり立ちましたね。

綾織りの組織がくっきりとしてきた。



毛羽立ちに関しては、ごく僅かにあるかな?くらいの見た目。

コットンと違い生地表面に起こる毛羽の大きな変化はありませんでした。



ウールではあるんですが、厚地の綿織物に近いような、乾いた、あの感じですかね。タッチとしては。



ただ、コットンでは生まれないドレープを孕んだ奥行きある陰影と跳ね返りはウールならではです。



あとは、色合いで言うとより黒さが増したようにも思います。

新品は、青みを含んだブラックだったのに対して、青みが消え、いわゆる年代を経た生地が持つ、枯れたような白さが生地の深層から顔を覗かせるようになった。



そっちの雰囲気がお好きな方には喜んでもらえるかもしれませんね。



まあ、その報告がしたくてわざわざここに書いてるくらいだから。

これが新品の状態ですね。



とても端正で、誰が見ても上質さが際立つ生地。

My washed salvage wool.

写真じゃ伝わりにくいけど、強さが出たように感じます。

つまりは生地の主張が強くなったってこと。

ここまで来ると、あとは目指すところまで、ひたすら走るのみ。



店頭では自論をお話させて頂いているのですが、とにかく何も考えずに着続けて、ボロボロになって破れて、リペアしたら完成かな。 僕のゴールはそこですね。



これまではデニムやワークウェアでそのようなベクトルを目指していましたが、年齢を重ねてくるとこういった質の良いものでじゃないとそこを目指すことが難しくなってくる。



まあ、どう着るのかは洋服なので人ぞれぞれですが、ウールだからって慎重にならなくても問題はないと思いますよ。



ヘビーユースできて、適当に扱っても皺になりにくく、日本の四季にきちんと対応できるものを目指したので、高頻度で活用してもらうのがベスト。



BLACKとBLACK STRIPEは組成としては同じなので、同様に変化していってくれますよ。



既にご覧頂いて手にしてもらえた方もいるのですが、残り2日間のLIMITED STORE。



店内はGraphpaperとBODHIがともに揃ってるので、見てもらえたら嬉しいです。



それでは、この土日も皆様のお越しをお待ちしてますね。

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