Ets.MATERIAUX 明日から

先日は、CATHEDRALとのロンTをオーダー販売致しましたが、お越し頂きました方々、オーダー頂きました方はありがとうございました。 また、少し先(5月中くらい)になるのですが、良い上りでお渡しできるように頑張ります。っていうか工場さんに頑張ってもらいますので、あの肌当たりを体感できることを楽しみにお待ちください。 そして、インスタグラムのほうでは少しずつお知らせしていましたし、ブランドサイドにもお知らせしてもらっていましたが、 Ets.MATERIAUX。 2003年に渋谷のファイヤー通り(どこだ?)にオープンし、約5年の間、当時の洋服好きを魅了してきたと言われるマテリオ。 それが、2021年3月に"現代版"として蘇ったマテリオ。 このように取り扱ってる立場でありながら、当時鳥取県の山のふもとで野球ばっかりやってた中学1年生ではその力は知る由もなかったのですが、今こうして金子さんディレクションで生み出される"現代版Ets.MATERIAUX"を取り扱いできることになりました。 それで、この改めて生み出されるマテリオは、今週かどこかのタイミングで新宿にお店がオープンするみたいです。 その店を中心として、全国のいくつかの店舗で取り扱いがされています。 当店では、明日20日(土)からスタートなのですが、既に一週間前の13日(土)より全国の取り扱い店舗ではスタートしています。 少し遅れていますが、明日から。 でも、その代わり、巡業といった形でディレクターの金子さん、そして、anthingsの重松さんが20日(土)は終日店頭に立ってくれる予定です。 金子さんは、よく見てる方も多いと思いますが、東京青山のレショップさんもディレクションされる方ですね。 重松さんは、これまで表に出ることはなかった方ですが、WEEKENDを取り仕切っていたり、今はダイワピアをハンドリングしていたり、2021AWシーズンよりスタートするブランド、A.PRESSEをディレクションしている方ですね。 A.PRESSEに関しては、ブランドのオフィシャルインスタグラムの方で、既にどのお店に何のものが仕入れられるのかが、全て記載されているから、少し変わった方法で運営がされていくブランドですね。 金子さん、重松さんの2人が在店予定なので、お好きな方は楽しいと思います。 そして、Ets.MATERIAUX。 明日20日(土)は、ブランドデビューのタイミングということもあり、新宿にオープンする直営店に「限りなく近いラインナップ」、つまり、ほぼ全ラインナップを用意しています。 しかしながら、その数はほとんど一点のみ、ストックほぼ皆無状態で皆様にお届けしたいと思っております。 Chambray Long Shirt color _ BLUE.NAVY Ets.MATERIAUXのインスタグラムでも掲載されていたり、僕も初めて展示会でマテリオを見たときに一番印象に残ってるシャツ。 ものすごい変わったバランス感でつくられてるシャツで、完全に元ネタがないと形づくれないものだと思いますこれ。 マテリオが言うには、"フランスの蚤の市で出回ってるなんてことないシャツを真剣につくった。"というテーマのシャツ。 着丈に対して異常に少ないフロントボタンの数。 5つしかない。 INする前提だったから異様に長く設定されてるのはみんな分かると思う。 でも、着丈のバランスとか分かるとして、細かく見ていくと、またすごく変わってる。 衿や前立てはステッチが表に露出しない設計。 これにより衿が浮き上がってくるように見えるんですが、この類のシャツではフォーマルシーンでの着用は想定されてないと思うけど、ステッチなし構造。 だけど、フロントは二つのフラップ付きパッチポケットで、しかもコバステッチ、カンドメが入り、剣ボロは一続きの仕様で、いろんな要素が混ざりまくってる。 でも、衿やカフスの芯地はフラシ芯。 フラシだから結局のところ着ていて柔らかいし、肌への馴染みも接着芯とは比べ物にならない。 そして、運針も細かい。 生地は平織りで柔らかく、着て洗濯してって、使っていくのに申し分ないシャツだと思いますよ。 Band Collar Shirt Selvedge color _ OFF WHITE 対してこっちはドレスシャツをイメージしたもの。 フロントには前立て付きです。 コットン100の白だけど、平織りの無染色・無漂白。 白いコットンは、白く染められていたり、脱色してから白く染めたりしてることがほとんどなんですが、これは繊維のカラーリングそのまま。 その生地の雰囲気を活かすために夾雑物という、本来だと取り除く不純物が混ざった状態になってる。 だから、洗濯していくと少しずつ色が抜けていき、ケミカルではない、古びたような白い色合いに変わっていってくれる。 でも、そういうベクトルのシャツってもう少しおおらかな方向性でつくられてるものが中心だけど、結構細かくやってるのがマテリオ。 ものづくりをバッチバチにやってるブランドではないし、そのレベルを謳い文句にしてるブランドではないけど、どうしてもそこばっかり見ちゃいますね。 まあ、どうせ新しく洋服を手にするなら、一定水準を超えてるクオリティのもののほうが良いじゃないですか。 仮に製品としてのクオリティが破綻してたら、ブランドとしてどんなムードを出そうとしても、それが軽薄なものに見えてしまいますからね。 こちらはカフスや随所にコバステッチが露出してる。 あと、これも衿とカフスの芯地はフラシです。 柔らかく快適な着用感をお約束します。 で、もはやスタイリングには全く関係ないけど、ボタンホールのかがりが細かいんですよ。 これかなりポジティブポイント。 写真はバンドカラーだけど、レギュラーカラータイプも展開してる。 Band Collar Shirt color _ FRENCH BLUE.WHITE.SAX BLUE 同じスタイルのシャツです。 これは生地が違います。 カラーネームの通り、こっちのほうがよりフレンチしてるかな。 このシャツに関しては、3色バリエーションで、先程同様レギュラーカラータイプもありますよ。 最初のシャンブレーの着丈が長いシャツとは違い、ドレスシャツをイメージしてますが、随所が環縫いの仕様です。 だから、洗っていくと縫い代のアタリが出てくると思う。 ドレスに寄ったムードではあるけど、フレンチワークのエッセンスも色濃く残ってるシャツですね。 袖。 ベタっとしたフレンチウェア独特の重みのあるブルーに対して、軽やかな生地と、この縫製仕様が加わってる。 ボタンは黒蝶貝。でも、機械付けですね。 これが手付けになってくるとマテリオでは強すぎるから、こういうバランスのとり方が重要だと勝手に思ってる。 こういうベクトル向いてるシャツは最近扱ってなかったからかなり良いんじゃないかな。 WHITEとSAX BLUEも独特なニュアンスです。 ブログ用の写真撮ってないけど。 French Panel Border color _ BLACK/WHITE.BLUE/WHITE 誰もが見たことのあるフレンチネイビーのバスクシャツをEts.MATERIAUX流につくってるものです。 バスクシャツはいろいろあるけど、生地をつくるところから始めたそう。 ガッチリ詰まって、硬く着づらい、あの感じじゃなくて肌へのタッチも優しいですね。 で、あと、サイジングがみんな好きだと思う。みんな。 身幅の分量と袖幅。 アームが結構広くてルーズにしてる。オーバーまではいかないけど。 袖幅の分量がしっかりととられてますね。 着て洗っていくと肩の丸みがよりきちんと出てくるんじゃないかな。 あとボリュームあるアームなんですが、袖口に向かって、袖生地の余白がある分、良い"縦の皺"が出るんですよ。 バスクシャツでは珍しいと思いますね。 Cook Jacket color _ BLACK.WHITE 古いホスピタルジャケットをディレクターの金子さんがアレンジを加えたジャケットです。 オリジナルのものより肩の傾斜を強くしてるのと身幅を広くしてるそうです。 サイズは一番大きい3だけの取り扱いにはなっちゃうんですが、かなり許容があるかもしれません。 ライトアウターとしては広く対応してくれる見た目だし、そういう狙いが込められてるブルゾン。 一重の仕様で、古いものにあるチェンジボタンが備わります。 こちらも要所は巻き縫いです。オリジナルに忠実に。 白と黒の展開ですが、気兼ねなく着て、使っていくのにとても適してるんじゃないかな。 洗ってるうちに出るシームパッカリングとそのアタリのポテンシャルがものすごく潜んでるブルゾンだから、好きな人はふんだんに洗ってもらうと良いですよ。 そうやって着てると3年後には全然違う見た目になってる可能性が高い。良い意味で。 Cook Pants color _ WHITE.BLACK これが先ほどのブルゾンのパンツVer. 白はかなり明確なトーンの白ですね。 ツイルの綾目が強く立ってる生地ですね。 こういう硬い生地でも縫製ピッチ結構細かいんですよ。 これもアウトサイドシームは、巻き縫いなんですけどね。 ポケット口の本縫いと遜色ないピッチしてる。 比較的フランスのヴィンテージは、細やかなつくりのものが他の国に比べて多いとは思うんですけど、それでもこういった力強い生地ではもっと運針が大きくなることが今では主流ですからね。 ただ単純に細かいピッチだったら良し。ということではないけど、細いピッチは見た目の良さにも繋がるし、耐久性の向上につながることは確かだから信頼できる箇所だと思う。 ウエスト前は開きませんが、ボタン装備。 バックは片ポケ。 この手のウエストが大きく分量とられ、ドローコードで絞るパンツは、ワタリからそのまま真っ直ぐのパターンでウエストが形成されることもあるけど、これは腰に向かって緩やかに内側にラウンドしてる。 コシの強い生地ですが、比較的ウエストがもたつき過ぎることなく穿けますね。 あと、このパンツも同じ生地のジャケット同様、サイズの許容が広いのと、特に、パンツになるとスタイリングの範囲もかなり広いと思いますよ。 形については、穿いたら分かると思うからあれだけど、MexiPaのメキパンに匹敵するくらい。 だから、驚いてください。 French ARMY M47 color _ KHAKI BEIGE.BLACK アメリカのM65カーゴパンツとの二大巨頭なのかな?のM47パンツ。 好きな人が多いと思うし、掘り下げつくされてるものだと思うけど、マテリオでは、その完成されてるものの大半の部分は残しながら、少し穿きやすくして、みんなのものにってイメージでつくられてるのがこれです。 1947年〜50年代のM47の前期、ではなく後期モデルをモチーフにしてる。 マテリオを見に行ったときに金子さんがドイツっぽいベージュをイメージしたって言ってたのを覚えてる。 だから、オリジナルよりも力強さが増してますね。 カーゴポッケのフラップにはボタンホール用の別布があったり、ボタンも4つ付属するのがM47オリジナル。 こっちにはフラップ下にタブも。 今では前身頃と後身頃の切り替えを利用して、パンツポケットってつくられることが主流ですが、別の切り替えでポケットつくってるんですね。 M47って。 これってなんか意味があってこうしてるんでしょうかね。 あと、ベルトループも幅が太いからか、ベルトループ用のラッパをミシンに付けてやってるんじゃなくて、アイロンでたたんで本縫いなんですね。 金子さんが形は変えたけど、ディテールは残してるって言ってたんで、これもそうだと思うんだけど、 フレンチヴィンテージってよくできてるわ。 Motorcycle Coat color _ BEIGE.BLACK そして、これ。 モーターサイクルコートの類ってそれをベースにして、不必要なディテールを排除してお洒落にしましたってものを見ることが中心。 でも、これもオリジナルに忠実中の忠実で、ほとんどのディテールを残してるから理解できない仕様が満載なのよ。 縫製工賃がとても高いのが目に見える。くらい、複雑。 めっちゃスナップ付いてるし、 ウエストベルトのバックルも2個。 他のブランドさんだったら第一に取り払われるようなところでしょうね。これ。 すごいのよ。 タブや、ベルトやスナップのオンパレード。 でも、単純に複雑にしてるんじゃなくて、モーターサイクルコートだから、ストラップとスナップボタンを駆使して、コートが「つなぎ」のように変化してくれて、実際にバイクに乗るときにも邪魔にならないように、意味のあるように機能してくれるコートです。 今では車移動が多く、コートは着ないって人もいると思うけど、車移動の人もつなぎみたいにして着てみたら寒い車内でも下半身暖かいかもしれませんね。 袖口も特徴的。 袖のタックに加えて、ダーツがいくつか入ってるんですよ。 これは、重ねて着たときのためか、腕の稼働を高めるためなのかな。 このコートの仕様はすぐに理解できないことも多いので、明日聞いてみます。 French Work Linen Covercoat color _ OFF WHITE.BLACK いかにも古い時代にあった見た目のコートです。 1900年代初頭にあったモールスキンのコートをベースにしているそうです。 生地を変え、フランスのアトリエコートのような雰囲気を持つものになってる。 リネン100でいかにもこれから変化していきそうな予感がムンムンに漂ってますね。これは。 あと、このコートも当時の特徴的な箇所が忠実に再現されてる。 謎の胸ポケット。 しかも両方ちゃんと機能する。 あと、裾のサイドベンツのようなシームのスリット。 コートの着丈に対して異様に浅いんですよね。 すごくマニアックなものをベースにしてる。 コートの原型をストレートに、最大に活かす生地の組み合わせ。 裏地もないし、何年も着て、柔らかくデロンデロンになったときの「あの見た目」を目指して着てみて。 ホントは全部紹介したかったけど、明日の店頭にはこれとは比較にならない程の34種類のEts.MATERIAUXが並ぶ予定です。 ほとんど一点ずつだけど。 ディレクションする金子さんや携わる方が持つ、マニアックな審美眼やセンスが詰まってるEts.MATERIAUX。 新品の状態よりも着古していくことがとても似合う洋服ですね。 新宿のお店のオープンに先駆け、ほぼフルラインナップですので、初代をご存知の方も、現代版に注目してる方も見てみてください。 ただ、未だにコロナ禍ということもありますので、その点はお願い致します。 必ず、マスクを着けてご来店をお願いします。 マスクを着用されていない方の入店はお断りさせて頂くことがあります。 また、入店時・退店時には店頭入り口に設置しているアルコール消毒液で手指の消毒をお願いします。 体調のすぐれない方はご来店頂くことをご遠慮くださいますようお願いします。 暖かくなってきたので、問題ないと思いますが、店内は常時換気を行った状態で営業をし、状況によっては店舗のガレージ内で入店を一時的にお待ち頂く可能性もあることをご了承ください。 最後に、駐車場についてですが、当店は店頭前のガレージに3台、店舗横の大きな駐車場にNo.1〜No.4の4台分の駐車場があります。 その当店契約駐車場以外には停めないようにお願い致します。 恐れ入りますが、それ以外には近くのコインパーキングに駐車頂けるようお願いします。 いろいろとご不便をおかけしますが、皆様のご協力をお願い致します。 明日は12時よりEts.MATERIAUXスタートです。
BACK