DAN TOMIMATSU Part 2

 

 

 

 

 

 

先日よりお知らせしているDAN TOMIMATSUの期間限定イベント。

 

 

 

 

お伝えしておりましたように、今週末の4月6日(土)〜4月14日(日)までの9日間で開催を致します。

 

 

 

 

昨日は、DAN TOMIMATSUのそれぞれのシリーズを一部ピックアップしてご紹介したのですが、今日も別のシリーズを紹介しますね。

 

 

 

 

今日紹介するのは、よりパワーピースのもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"DISSOLVE (ディゾルブ)"。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"dissolve" = 「溶ける・溶解」を意味する言葉。

 

 

 

 

 

 

DAN TOMIMATSUってホントにすごいものつくってるから、昨日少し紹介した一部のものでも、多分、他のブランドでは真似できない、見ることができないようなことをやってる。

 

 

 

 

ただ、今日のもヤバい。

 

 

 

 

これまでの過去のイベントでも、店頭でもご覧頂き、手にして頂いたお客様方はいるのですが、そのジュエリーが持つパワーから、そのような方々には常に身に付けてもらえてるように感じてる。

 

 

 

 

 

そして、僕自身も正真正銘、その一人。

 

 

 

 

前のブログで、仕事に向かうときには、必ず身に付けると書いていたのですが、それがDISSOLVEのコレクションのものでもある。

 

 

 

 

自分自身の左手、人差し指には、DISSOLVEのリングが常にあるの。

 

 

もちろんこのブログを書いている今も。

 

 

そして、そのリングの表情は、もう何年も付け続けているから、それなりに印象を記憶してるんだけど、鮮明には覚えられない。

 

 

 

 

なぜならば、"人工物の範疇を超えたもの"だから。

 

 

 

 

 

このことは、DISSOLVEの大きな特徴だと思う。

 

 

 

 

時折、このブログでも書くことがあるし、同じことを言われる人もいるのですが、人間がつくりだすもの、いわゆる"人工物"というのは、絶対的に"規則性"ということが存在する。

 

 

 

 

 

例えば、プリント柄であっても、人間がそのグラフィックを用意すると、必ずどこかの地点で"リピート"が発生する。

 

 

 

 

 

目に見えるもので、いくら複雑に見えるようにつくっても、自然界に存在する複雑さには敵わない。

 

 

 

 

それは洋服に限ったことではない。

 

 

 

 

以前も、例えに挙げたことがあるのですが、"道"でもそうだ。

 

 

 

 

道路であっても、田舎道であっても、人間がつくった道は、何度か通ると覚えられるじゃないですか。

 

 

その道路に接する建物も含めて記憶することができると思う。

 

 

 

 

しかし、山に入り、舗装もされていない山の中を歩いたとする。

 

 

 

 

そうなると、一度通ったはずの場所はおろか、何度か通ったはずの場所でも、その地点の特徴や、その場に生えている樹々の形状などは、記憶することは難しいと思う。

 

 

 

 

それは、人間の"規則"の範疇を超えているからだ。

 

 

 

 

 

自然界には、人間が生み出すことのできない"複雑さ"がたくさん潜んでいる。

 

 

 

 

 

 

そして、"DISSOLVE"コレクション。

 

 

 

 

 

 

このシリーズは、"人と自然の境界に佇むもの"と表現される。

 

 

 

 

 

 

そもそも"DISSOLVE"の着想源となったものは、大昔のピラミッドの麓で発掘された"金の装飾品"。

 

 

 

 

金と人類の歴史、関係性は、相当深いもの。

 

 

 

 

まだ、"パーセント"という概念が生まれていなかった時代から、金は人間に重宝されてきた。

 

 

 

 

だから、他の貴金属とは異なり、金のみが1日24時間と同じ表現方法で、"24分率"という概念で考えられる。

 

 

 

 

そのため18金や14金などと表されるの。

 

 

 

 

 

エジプトのピラミッドのすぐそばで発掘されたという、金の装飾品は、その昔、王様に献上されていたのだろうか。

 

 

 

 

 

しかしそれには、非常に珍しい特徴があったそうだ。

 

 

 

 

 

"なぜか一部分だけに空洞がある"。

 

 

 

 

 

当時は、純金でできていると考えられていたそうだ。

 

 

 

 

しかし、それが何千年もの間、地中に埋まり続けていることで、その中に、ほんの僅かに含まれていた"金以外の不純物"だけが溶け出し、消失し、金の装飾品の一部に空洞が生まれたと言われている。

 

 

 

 

 

DAN TOMIMATSUで、上記の"消失現象"に着目をしたのが、DISSOLVEコレクションということ。

 

 

 

 

 

 

そして、それを見事に完成させたパワーピースの数々。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DISSOLVE

 

Rectangular Ring

 

 

 

これ。圧巻のパワーピース。

 

 

 

K18 YELLOW GOLDのリングに、不規則な起伏、空洞が生まれたRectangular Ring。

 

 

 

 

表面、裏面、サイド。

 

 

 

 

どこを見ても、同じところはない。

 

 

 

 

そして、出来上がる一つ一つが全て、見た目が異なるという特性を持つ。

 

 

 

 

 

更には、DISSOLVEシリーズは、生産をする側面においても、その特異な特性が表れる。

 

 

 

 

"職人の手は、ある一定の工程まで加えられ、その先は、人の手がコントロールできない"

 

 

 

 

というもの。

 

 

 

 

どういうことか。

 

 

 

 

 

先述の通り、DISSOLVEコレクションは、何千年もの間、地中に埋まり続けた金から発生する"不純物の消失現象"を意図的に再現しているもの。

 

 

 

 

 

K18 YELLOW GOLDと、それ以外の金属(不純物)を混ぜ合わせ、職人が指輪をつくる。

 

 

 

 

また、それと同時に、不純物を溶け出させる"環境"を再現する。

 

 

 

 

ここまでが人間が手を加えることができる事項。

 

 

 

 

そうして、金と他の金属が混ぜ合わされた指輪を、再現した環境下へ。

 

 

 

 

もう、その先は、どのように出来上がるのか分からない。また、"完成していないかもしれない"という可能性もある。

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

このDISSOLVEコレクションは、DAN TOMIMATSUのジュエリーをつくりあげる職人でさえも、10点製作に取りかかり、その10点の全部が"完品"として、出来上がるのかが予測できないシリーズなの。

 

 

 

 

 

これこそ、まさに"人と自然の境界に佇むもの"と表現される一つの理由。

 

 

 

 

 

これは、陶芸作品というものにも似てるのだろうと思う。

 

 

 

 

僕は、そのような世界のことは全然知らないけど、陶芸でも、窯に入れて、焼きを加えると、どうしてもヒビ割れてしまうものが出てきてしまい、窯に入れた全部が完成する訳ではない。というのは、よく言うじゃないですか。

 

 

 

 

このDISSOLVEもそういうこと。

 

 

 

 

もしかしたら、10点つくった内の10点がきちんと形になるかもしれない。

 

 

 

 

反対に、10点つくっても1点しかきちんと形にならないかもしれない。

 

 

 

 

そのような、限りなく自然現象に近い工程を経て、生まれるのがDISSOLVEのコレクションということ。

 

 

 

 

 

 

そうして出来上がったものの表情は、途轍もなく、"複雑極まりない"。

 

 

 

 

 

 

その見た目は、冒頭にも書いた通り、何年も続けて身に付けていたとしても、その表情を詳細に記憶することは難しい。

 

 

 

 

 

このような見た目もまた、"人と自然の境界に佇むもの"と言う所以である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こちらは、同じRectangular RingのSILVER 925のもの。

 

 

 

先ほどは、K18 YELLOW GOLD。

 

 

 

対して、SILVER 925。

 

 

 

ブランドでは、DISSOLVEコレクションが開発された際には、最初は、K18のみだったんですよ。

 

 

そこから遅れてSILVER 925が出来上がった。

 

 

 

その理由は、"溶解点"の違いから。

 

 

 

 

K18ゴールドの方が、溶解する点が高いそうですが、SILVER 925だと、金と比較して溶ける温度が低い。

 

 

 

 

だから、K18同様の目指す形に仕上げられるまでに、更なる幾多の研究開発が必要とされたそうです。

 

 

 

 

写真では、K18 YELLOW GOLDが磨きをかけたポリッシュ仕上げ。

 

 

SILVER 925がルード仕上げというマットな仕上げです。

 

 

 

K18の方は、金が変わらず輝き続ける深い魅力があるのですが、SILVER 925は付けると次第に磨かれていく。

 

 

 

 

SILVER 925の方は、新品よりも付けたものの方が特有の"重さ"が出てくると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

 

さっきから言ってる、僕が何年も付け続けているもの。

 

 

最初は、このような特殊な形状をしていることもあり、洋服への引っかかりを気を付けていたのですが、普通に手を洗うし、何年もずっと付けてるから、角が落ちて丸みが出てきてるんですよね。

 

 

 

あとは、青黒くなり、リングそのものが放つ重厚さと、鈍い光を放つようになったのを感じてる。

 

 

 

仕事でもね、良い時も悪い時も、いろんな時を一緒に過ごしてるんですよ。

 

 

 

僕にとっては御守り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左が新品で、右が僕が付けてるものですね。

 

 

どちらも同じRectangular Ringなのですが、全然見た目が違うでしょ。

 

 

 

あとは、全てのものが表情が異なって出来上がることもあり、起伏、空洞の様子も異なります。

 

 

 

DISSOLVEのシリーズは、先に少し紹介したような理由から、"サンプル"という概念が存在しません。

 

 

 

そのため、期間中は、複数種類の個体を用意していますので、サイズさえ合えばお持ち帰り頂け、サイズが合わない場合には、オーダーを承らせて頂くようにしますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こちら。

 

 

Signet Ring。

 

 

 

世界最古の指輪と言われるシグネットリング。

 

 

 

所有する人の身分証明、印鑑のような役割があったとされ、所有者の唯一のものであるとされたシグネットリング。

 

 

 

DISSOLVEでは、その役割はまさに最適。

 

 

 

シグネットリングという指輪の生まれから、DISSOLVEのSignet Ringというものがつくられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンパじゃないほど惹き込まれるその見た目。

 

 

 

ヤバいでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、超ヤバヤバの激ヤバがこれ。

 

 

 

Signet Ring K18 YELLOW GOLD。

 

 

 

実物のオーラは圧巻。マジで。

 

 

 

もう、僕が何も書かない方が良いくらい、実物の凄みが宇宙レベル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神がかってるリング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、このようなものもありますよ。

 

 

長方形のDISSOLVEのピアス、Debris Pierce。

 

円形のDISSOLVEが付いたピアス、Column Pierce。

 

 

写真では、K18 YELLOW GOLDですが、SILVER 925のものもありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次は、これ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"MATERIA (マテリア)"。

 

 

 

 

昨年のイベント時に、当店では初めてのお披露目となったシリーズです。

 

 

 

 

 

"MATERIAL = 素材" というところに着目したシリーズ。

 

 

 

 

 

DAN TOMIMATSUのジュエリーを初め、我々が普段目にする商品、製品は、全て"完成"されてる状態もの。

 

 

 

 

 

この"MATERIA"では、その"完成まで"の試行錯誤、職人の痕跡が残る"素材"を追究したコレクション。

 

 

 

 

 

言い換えるならば、、、

 

 

 

 

これまで職人だけが目にしてきた素材そのものの"美しさ" = "素材美"

 

 

 

 

を表現しているジュエリー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無垢のSILVER 925の円柱をカットし、バングルにする工程を表現したCUT BANGLE。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円柱をカットし、その両断面のみを削り、磨きをかけたバングル。

 

 

 

素材の重量、質感があたかもそのまま表現されたかのような見た目。

 

 

 

 

地金そのものの冷たさと重さ、そして、そこに大きく委ねられた、これから先の余白が感じられるバングルの表情。

 

 

 

昨日のブログでも書いたのですが、"デザインをしていない"というDAN TOMIMATSUの真髄を強く感じるコレクションピース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも同様、BENT RING。

 

 

先ほどのCUT BANGLEは、円柱だったのに対し、BENT RINGは四角柱。

 

 

それを"そのままリングの形状に丸くした"というもの。

 

 

 

多くの場合、リングというものは、"鋳造(ちゅうぞう)"という方法でつくられる。

 

 

 

例えるならば、たい焼きのような感じ。

 

 

 

 

溶かして、型に流し込む。

 

 

 

 

たい焼きは、型に流し込んでから焼くけど。笑

 

 

 

 

大体、一般的な"アクセサリー"はそうである。"鋳造"。

 

 

 

 

そうなると、正確に型通りできるのだが、物性としては、"鍛造(たんぞう)"の方が強く、良いものができると思ってる。

 

 

 

 

そして、このBENT RINGは、鍛造方式でつくられた四角柱を、"手で曲げている"ということ。

 

 

 

 

DAN TOMIMATSUでは、全て鋳造ではないため、このようになるのだが、手で曲げると、地金の断面が湾曲する。

 

 

 

 

物理的に"内周と外周の差"が生まれるためだ。

 

 

 

 

そのため、外周が内周に比べて引っ張られ、真ん中に凹みが生まれる。

 

 

 

 

ブランドの他のジュエリーコレクションでは、この凹みを整えているのだが、MATERIAでは、そこに着目をした。

 

 

 

 

だから、生産プロセスにおいて自然発生する出来事がそのまま痕跡として残されているというリング。

 

 

 

 

ジュエリー生産の中での"瞬間"の素材の美しさ。

 

 

 

 

"その時点の素材のある姿"というのは、職人だけが当たり前に見ることができる。

 

 

 

 

そして、通常であれば、"その姿"というのは、製品が完成に近付くほど消されていく。

 

 

 

 

"瞬間の美しさ"を捉え、クオリティの高い素材の自然な姿をジュエリーとしたMATERIA。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、HOLE RING Hammered。

 

 

これは、円柱の中心をぶち抜き、くり抜き、指を通せるように内側を磨いたもの。

 

 

だから、内側だけが綺麗に磨き整えられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュエリーの仕上げで、槌目(ハンマー仕上げ)という仕上げ方法があるのですが、このHOLE RINGは、中心をくり抜かれた後に、その仕上げを行っています。

 

 

 

文字通り、この仕上げは、ハンマーで叩いて表面加工をするのですが、それに伴って、叩かれることで、行き場を失ったSILVER 925の地金が飛び出る。

 

 

 

本来のジュエリーは、その飛び出た箇所を削って整えるのですが、これはその"瞬間をそのまま"にしてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一方で、反対面。

 

 

 

上部は、ハンマーで叩かれ、行き場をなくした地金が飛び出す。

 

 

底面は、ハンマーで叩かれることにより、その衝撃でキズが入る。

 

 

 

通常ではそのキズは、整えて消されるのですが、MATERIAではそうではない。

 

 

 

"キズが入ったSILVER 925"をその時点で、止めてる。

 

 

 

そこに"素材の美しさ"を見出し、通常なら通り過ぎてしまう"瞬間"の過程を、痕跡として残してる。

 

 

 

 

そんなジュエリー、どこを見ても他には出会えないはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、こちら。

 

 

POST PIERCE。

 

 

これもまさに"素材美"。

 

 

 

その素材、K24。

 

 

 

つまり、純金だ。

 

 

 

純金の細い棒。

 

 

 

これをピアスとし、付属する木で少し曲げて形をつくってピアスにするもの。

 

 

 

最初は、真っ直ぐだった純金も、繰り返し繰り返し付け続けることで、次第にグニャグニャと変化する。

 

 

 

 

その素材変化、表情、手触り。

 

 

 

 

ジュエリーの根幹にある"素材との対話"。

 

 

 

 

それを所有者の方へと提供するピアス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

POST PIERCEでは、加えてこちらの素材も。

 

 

"PT1000"。

 

 

 

純プラチナだ。

 

 

 

24分率の金に対して、1000分率のプラチナ。

 

 

 

先ほどのK24同様に、プラチナそのもののゆらぎを体感できるピアス。

 

 

 

 

非常にコンセプチュアルですが、それが"MATERIA"。

 

 

 

 

洋服に限らず、どのようなジャンルのものでも、"オリジナリティ"の圧倒的欠如を感じる世の中。

 

 

 

 

真似て、コピーして、ちょっと付け足したり、引いてみたり、、、という製品が市場を占めている中で、ヤバくないですか??

 

DAN TOMIMATSU。

 

 

 

 

 

世の中の大多数との"圧倒的な差"を感じる。

 

 

 

 

ジュエリーという小さな存在の中に、込められている思想。

 

 

 

 

超絶、神がかってるジュエリーブランドです。

 

 

 

 

 

イベント開始まで、もう間もなく。

 

 

 

 

 

明日も追って、紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

BACK