お知らせしておりましたが、明日5月21日(土)より3日間、 COTTLE SenkohSuiu "LEAF VEIN" ORDER EXHIBITION を開催しますね。
これまで、このブログで色々と紹介させてもらいましたが、 全てのベースとなる、この生地。
カネタ織物さんで製織した"LEAF VEIN生地"。
経糸に、 アルティメイトピマ80番手双糸。
と 21d/8のシルク生糸。
そして、 緯糸に、 ハードマンズ・ヘンプ100番手単糸
しかもこの3種類の素材が、ほぼ全て均等に近い数値で入るという、はちゃめちゃな混率の、人類の歴史に残っても良いようなシロモノ。
これまで生地のことやいろいろと紹介させてもらいましたが、 最後にこれを見て。
これを見てもらえたら、このヤバヤバ度の理解を更に深められると思うから。
これ。 マイクロスコープ。
全国の生地好きの人は、目に焼き付けておいた方が良いですよ。
こんな生地、滅多に見れないから。
僕は、これまで幾度となくマイクロスコープで生地を見てきたけど、これほどまでに個性があり、しかも、見ただけで、ただならぬ超ラグジュアリー生地なのが、溢れ出てるのよ。
見てもらったら分かるように、生地組織は綾。
それで、3種類の素材が全て違った糸質をしてる。
最もベージュっぽく見えて、ギュッと糸が締まり、かなりの撚糸の強さを物語るのが、アルティメイトピマの双糸。
そして、アルティメイトピマと交互に配置されるのが、生糸のシルク。
このマイクロスコープの写真で、一つだけレベルが違うくらい輝いてる糸がその生糸。
更には、奥の方から糸が締まり、それでいてかなりの細い糸で横方向に走るのが、ハードマンズ・ヘンプ。
これ、もうリネンとか、ヘンプの概念変わるわ。
ちょっと見たことない。
植物の茎とは、思えん。
でね、ただ素材が超上質なだけじゃないの。この生地。
どこをどう見ても、糸と糸の間に隙間がないの。
超高密度。
全体がこの番手で、アルティメイトピマも80番手双糸で、40番手の糸と同じような太さしてるから、太番手の厚めの生地になるんですが、この太番手でこの高密度さは、カネタさんの最大の特徴でもあるの。
シャトル織機で織ってるけど、それを駆使して手の技と労力が、途轍もなくかけられてるのが手に取るように分かる。
更に拡大。
ここまで拡大しても、糸の隙間は皆無。
凄まじい素材が、ひしめき合ってますよ。
それにしても、やはり生糸の輝きは、別格ですね。
アルティメイトピマも、アルティメイトピマ100%の生地であれば、その光沢がすごくはっきりと分かるんですけどね。
隣接する生糸のシルクの光沢がすんごいから、もはやアルティメイトピマがマットに見える。笑
そして、これが生地の裏のマイクロスコープ。
最近なら、表面だけしかマイクロスコープでの撮影はしてないんですけどね、緯糸のハードマンズヘンプは、綾織りということで裏面に割合的に多く見えるから、裏も今回は撮った。
そしたらヤバかった。 横方向に走る白い糸が、ハードマンズヘンプ。
ハードマンズヘンプは、毛羽立ちが皆無。
やっぱり、麻系のプロフェッショナルが紡績して、ゴールドラベルが付くクラスのものになると、ここまでなるんですね。
ヘンプの概念変わる。
そして、やっぱり、カネタさん程の機屋さんになると、織り上げるのが難しい生地でも、生地組織の目が均一で、すごく整ってる。
生地にムラがないの。
これすごいこと。
そこまでの実力がない機屋さんや、海外製の安い生地だと、織るのが簡単な繊維のものでも、糸のムラが激しかったり、密度もバラバラで、ここまで生地の均整が取れてないものも多いですから。
改めて、カネタ織物さんの技術を思い知った。
裏面を更に、拡大。
もうね、どこをどう見ても、非の打ち所がないと僕は思ってる。
LEAF VEINは、この生地でありながら、そこから更に、COTTLEの渡辺さんのテクニックが加わるから。
すんごく期待してご来店頂いても、そのハードルは余裕で越えてきますよ。
店内は、COTTLEのブランドをご体感頂けると思います。
そして、SenkohSuiuだけではなく、UNIFORM FOR LIVINGのラインナップも用意しています。
明日からの3日間は、当店で初めてのCOTTLE。
ご体感ください。