これまで、"DAN TOMIMATSU"のジュエリーコレクションについて、改めて少し紹介してきました。
そして、今日は、別のものを。
"BESPEAK (ビスピーク)"
DAN TOMIMATSUの富松 暖さんが手がける"もう一つのジュエリーブランド"。
昨年の当店でのイベントで、DAN TOMIMATSUを取り扱うセレクトショップとして、初めて、お披露目をしました。
BESPEAKの特徴は、全て"オーダーメイドの指輪"をつくるブランドであるということ。
真ん丸や楕円、正方形や長方形など、、、誰もが知り得る形状をモチーフとした指輪。
昨年のお披露目の時にも、このブログで、「BESPEAK デザインの"最小単位"」というタイトルで少し紹介させてもらいました。
だから、どういうものなのかは、//subjunctionの中に、サーチ機能というのを当店スタッフがつくってくれているので、"BRANDS"のところから、DAN TOMIMATSUの2023年3月30日のブログ、「BESPEAK デザインの"最小単位"」という記事を見てもらえたら、それで少しどんなものか知って頂けると思います。
まず、以下にBESPEAKの公式文章を記載します。
よくご覧頂けると、とても価値あるブランドの意味がご理解頂けると思います。
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BESPEAKはデザイナーの富松 暖により2019年に創業された、オーダージュエリーブランドです。
私たちの指輪はお客様よりオーダーを頂いてから、一点一点、熟練した日本の職人より設えられます。
"心身と調和する指輪"をコンセプトに、ご検討の時間を含め、製作、お渡しするまでの一連の体験を私たちのデザインとして提案しています。
BESPEAKはオーダーメイドを表す言葉、BESPOKEの現在形です。
素晴らしいオーダージュエリーの文化を、現代に適したかたちへ、そして未来へと繋ぎます。
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というもの。
DAN TOMIMATSUでは、これまでコレクションを紹介してきましたように、どれもが非常に思想が強く宿り、他のブランドでは体感することができないほどのクオリティでジュエリーを形づくっている。
もちろん、そのことは、別のブランドであるBESPEAKでも共通してること。
ただ、このBESPEAKは、"指輪のみ"ということ、そして、既製品が一切存在せず、全てオーダーを頂いた後に、製作に入るということがとても特徴的。
ジュエリーという存在の中でも、特に"指輪"というのは、"意味合い"や"精神性"ということに最も深く関わってくるものだと思います。
それは、結婚指輪に代表されるように、"二人の人生の節目"として選ぶものも、多くの場合は、指輪であると思う。
そして、DAN TOMIMATSUでは、リングに限らず、様々なジュエリーをつくっているのですが、BESPEAKでは、そのような存在の指輪、そのものだけのブランドです。
そこには、とても深層に位置する思想が込められているものですよ。
当店の店頭に実際にご来店頂くお客様では、ご存じの方もいると思いますが、富松さんを支え、一緒にやっているのが椎木さん。
椎木さんが言うには、今から10年近く前、2015年頃のことだそうだ。
"ジュエリーは時代やそこに生きる人々の価値観を映す象徴のようなものではないか"という考えを富松さんは持っていたそうです。
富松さんの中には、その考えが根本に存在してる。
その上で、椎木さんは、ジュエリーの歴史や現在、そして将来など様々な内容について富松さんに問いかけていたそうです。
その二人の対話の中で、当時は、オーダーメイドのジュエリーは、華やかさや、格式ゆえに他にない特別な魅力がある一方、私たちが"日々暮らす日常も同じように特別で美しいものだ"と富松さんが感じていたと、椎木さんは振り返ります。
そのような折に、"日常の特別"をコンセプトに、オーダーメイドのジュエリーを開発することに着手したそうです。
"指輪としての美しさ"だけではなく、"日常が特別になるジュエリーとは?" という問いに向き合う中で、BESPEAKは生まれ、3,4年の試行錯誤を経て、2019年にブランドとして活動をスタートしたもの。
DAN TOMIMATSUでは、輪ゴムをモチーフとしたRubber Bandのシリーズや、1400年前の伝統技法を再現した金糸のENLINKシリーズ、現代の日本における工芸品と言えるDISSOLVEのコレクションなどがある。
その一方、きっと繰り返し訪れるであろう"毎日の生活に"もっともっと、深く、深く寄り添い、根差し、彩り、"日常"というものの本来の"特別さ"を思い返させてくれるコレクションだと思う。
"BESPEAK"。
そのことは、"オーダーメイドジュエリー"ならではのこと。
ジュエリーだけではなく、世の中の全て、既成品として存在するものを"買うか・買わないか、という選択"だけではない。
"一つの指輪"をオーダーするのか、しないのか。ということだけではない。
富松 暖さんがオーダーメイドジュエリーブランド、BESPEAKのためにデザインをし、あつらえた木製家具やディスプレイツールは、オーダー時の楽しさや、決められない葛藤など、自分自身と向き合う体験をきっと特別なものにしてくれる。
BESPEAKの指輪を、選択し、悩み、判断し、決定し、オーダーをしてから、完成するまで。
その"製作期間を待つ時間"、そして、完成し、それを手にして頂けた後に、一つの指輪と一緒に過ごしていく、"その先の時間"。
"一つの指輪"というジュエリーが生まれる前と後、その"全ての時間"が、BESPEAKとの特別な時間であり、手にして頂けた方の特別な毎日である。
完成するまでの時間と、完成した後、そして、その体験。
全ての事柄がBESPEAKの"オーダーメイドジュエリーブランド"としての思想。
そのように考え、形づくられているのが"BESPEAK"というジュエリーです。
途轍もなく素敵でしょ。
そして、BESPEAKの指輪は、選ぶことができる選択肢が非常に多岐に渡ります。
それは、完成した指輪を身に付ける人の年齢や性別、指の色や肌の色、好きなものも違えば、ライフスタイルもそれぞれにある。
更には、BESPEAKの指輪を選ぶ理由というのが異なると思うから。
指輪そのものの形状は、全部で6種類あるのですが、その中から、それぞれに"ボリューム"が華奢なものから、迫力があるものまで5つ。
更には、その素材。
日本が世界に誇る最高の地金を生み出すマイスターが特別に用意したBESPEAKの素材。
K18のゴールドで10種類。
それに加えて、プラチナのPT900。
上記、11種類の超クオリティの地金から選ぶことができるBESPEAKの指輪。
また、その素材を使った指輪を仕上げる職人の技術も、見るだけで高揚させてくれるもの。
自分自身の結婚指輪としてBESPEAKを選んだ僕も、そのことはとても体感しています。
当店、CASANOVA&COで昨年にお披露目するまでは、東京のBESPEAKのショールームのみでしか見ることができないもので、それまでは、全てのBESPEAKのオーダーの場に立ち会ってきた椎木さん。
椎木さんが言われるのは、これまでBESPEAKの指輪を選んで頂いた方は、ご自身の肌と最も相性の良い色や、自分が目で見て落ち着く色、形や仕上げによる重さや着け心地で選ぶ方もいれば、結婚指輪のペアリングとしてや、自身の決意を忘れないためにとオーダー頂いてきたそうです。
どの方々も、BESPEAKを選ぶ上でも、選んでいる最中でも、他にないストーリーがあったと言います。
選んで頂ける方々には、きっと特別な時間、特別なことをBESPEAKのジュエリーは、届けてくれると思います。
BESPEAKのジュエリーも、4月9日(土)より9日間、ご希望頂ける方のご注文を承らせて頂きますので、是非、ご覧いただけましたら幸いです。