AFOURとのシューズ

AFOURのシューズは、日本での展開は、その全てを大阪に住む、泉さんが考え、徹底的に研究・管理して製作される。 日本国内では、既成のスニーカーのみの展開なのですが、ブランドの本国、ロシアでは世界中のカスタマーから特殊なオーダーシステムを使って、"ビスポーク・スニーカー"として生産をされるのがAFOUR(エイフォー)というブランドです。 靴という分野で、"ビスポーク"というのは、本来であれば革靴が一般的な世界ですよね。 それでも、AFOURというブランドは、"スニーカー"という枠組みの中に於いて、類まれな"ビスポーク・スニーカー"をつくってるんですよ。 ロシアでは。 そもそも、"レザーシューズ"と"スニーカー"の違いの定義は、色々あるけど、その中でも一つ明確なこととしては、アウトソール(靴底)の違いにある。 誕生の背景も違うじゃないですか。 レザーシューズは、アウトソールがレザー。 スニーカーは、ラバーソールじゃないですか。 大別するとね。大別。 AFOURのシューズに付くのは、現段階では全てが"ラバーソール"です。 だから、スニーカーと言ってるんですけど、元来は大規模な生産設備のもとで生産されるのがスニーカー。 でも、AFOURは全てがレザーシューズと同じ組み上げ。 それこそ、アッパーの革の裁断もハンドカットだし、マシンでガチャンガチャンつくってるっていうのじゃなくて、全てをロシアの古い道具を使いながら手の仕事で貫き続けてる。 たまたまね、今はAFOURが目指すところにフィットするのが、イタリアのSVIGのラバーのアウトソールだから"スニーカー"というジャンルに分類されてる。 でも、だからって大量生産型の製作プロセスではないから、主にヨーロッパを中心とした世界での展開は、オーダーする個人の足の特徴を反映させた"ビスポーク・スニーカー"として存在してるってわけです。 当店も、今回このように特別生産モデルをつくってもらってるけど、それがAFOUR以外の本来のスニーカーブランドであれば、生産の最低ロットが多過ぎて無理無理。 まあ、そうやってつくってるし、納期ばかりを重視するってよりは、驚愕のAFOURクオリティのシューズを、きちんと世の中の方々に届けるためにやってるから。 更に、そこから泉さんのウルトラチェックが入って世に送り出されるから、そのクオリティには全幅の信頼を置いてもらって良いですよ。 話を聞いたらヤバかったですからね。 最初に、ブランドとしてAFOURを展開するときは、ウラジーミルさんに依頼した試作サンプルを、いろんな環境に、どんな場所にでも置いて、約2ヶ月の間、ずっと、じ?っと見ていたらしいですから。泉さん。 それは、完成した最初は、どんなものでもそれなりだけど、環境によって、時間が経つことによって、ほんの僅かなネガティブな変化さえも起こらないか、入念中の入念に監視していたそう。 そうして、これまで世に送り出されたAFOURのスニーカー。 学生の頃のようなレベルでヘビーユースしても、靴がダレることがなく、潰れることがなく、ずっと"立ってる"。 それがAFOURのスニーカー。 スニーカーでここまで自立し続けるものは、存在しないですからね。 ビスポークでのスニーカーメイキングを数え切れないほど行い、一足一足、丁寧な手の技で向き合ってきた、ウラジーミルさんと数人のアトリエのチーム。 そして、そのロシアでのウラジーミルさんの腕をとにかく引き出し、より一層の高いレベルの追究を行う、泉さん。 この人たちが文字通り、手をかけて、時間をかけて、徹底的に向き合って生み出しているのが、AFOURというブランドのシューズ。 だから、当店では、これまではCodeというモデルの日本国内のみで展開される、オールブラックだけを取り扱いをしてきました。 それは、たくさんオイルを含んだ、鈍くマットな見た目をしているヌバックレザーのアッパーのものなのですが、それが見事に"一つの完成された"位置に達するものであると感じていた。 明確にそう思っていたので、CodeのMatt Blackというもののみを取り扱いをしていたんです。 でも、今回はそこに本来のAFOURが持つエッセンスを、より一層加え、その上で当店のコンセプトを持たせたスニーカーを生み出したかった。 そう思い、構想から一年以上。 やっと形にでき、晴れて皆様にご覧頂けるときがきた。 それが、これ。 AFOUR Code#1 for CASANOVA&Co. upper material _ Cow leather(nubuck) lining material _ Cow leather with fabric insole material _ Molded EVA dubbed with cow leather outsole material _ EVA,Rubber size _ 40,41,42,43,44,45 これ。 これまでのオールブラックとは打って変わって全然違うカラーリングです。 この当店仕様のAFOURのスニーカー。 ご覧の通り、2色のヌバックレザーのアッパーに、日焼けしたようなソール。 でも、これは新品の状態が完成してないの。 全てのパーツの存在が新品じゃなくて、履いて使っていった、"その先"にゴールを設定しています。 そうなると見える景色が全然違うようになってくるから。 まあ、そもそも今の世の中のスニーカーって大体の雰囲気ってかなり近しいものばかりじゃないですか。 そういうものを見てきて、そうじゃないものをつくりたかったというか、それに加えてロシアのAFOURは、本国で受けてきたオーダーはどれもすんごいカラフルなヨーロッパ的な考え方のものが大半なんですよ。 これまでのつくってきたものをAFOURの泉さんに見せてもらったんですけど、それはそれは、かなりの色の凄まじきオンパレード。 日本のスニーカーの考えとは、まるで違うなって。 だから、そもそもロシアの母体としては、現代の西洋的で、ある種、カスタムオーダーをする世界中の人のニーズに応えられる環境は整ってるんですよ。 日本に溢れるスニーカーとは全然違って、全部がすごく輝いて見えた。 そのどれもがオーダーした人の個性がビカビカに光って、とても力強さを感じたの。 そういうものって見た目は凄まじく派手なんだけど、せっかくつくってもらったオンリーワンな一足をどう使いこなすのかっていう。 ものに自分が合わせていくような、高いファッションマインドを感じた。 だから、そういうAFOURの持つ力に、僕の精神を思いっ切りぶつけてつくってもらった。 テーマは、"40年前のスニーカー"。 40年前のある日。 トータルファッションで展開する、アメリカのストア系ブランドを経営する太ったダサめのおじさんがいた。 そのおじさんが少年に、 "よう、少年! この靴イケてるだろ?クールじゃないか? 俺がつくったんだ。" って言って、よく分からない変わった配色のスニーカーを自慢げに見せた。 更には、それを少年に無理やり買って帰らせた。 その少年は、最初は気に入ってなかったけど、せっかく買ったし、履いてたら何となく気に入ってきたから、そのまま大事に履いてた。 それが40年前。 っていう設定。 もともとは、スウェードのアッパーで、ソールもクリーンに白かったけど、経年により、スウェードの毛羽はとれ、短くなり、全体が日焼けして、ソールも黄色くなった。 それが40年の時を経て、今に見つかった。 ってイメージ。笑 まあ、だからヴィンテージスニーカーを履くような感覚に何となく近いかも。笑 このストーリーを話してたら長くなるから、シューズの紹介をしますね。 先述の通り、アッパーは、牛革。 割合的には、ベジタブルタンニンが強いヌバックレザーです。 このヌバックというのは、経年によりスウェードの毛羽が取れたというのをアピールするのには、とても大切で、絶対に外せなかった。 でも、これが生産上とても苦戦した。 そして、ソールはEVAが中心ですが、こちらも先程の通り、40年という時間を表すのには、この色のエッセンスが必要だった。 シューズのベースは、これまで当店でも展開をしてきたCode(コード)というものを使ってる。 やっぱり、これがもの凄く精度が高いから。 ロシア本国で展開をされるAFOURのシューズには、ヒール部分にAFOURロゴが入るのですが、日本でのシューズには、ヒール部分にもバックにも何もロゴのようなものは入りません。 加えて、加えて、足してっていうディテールではなく、表面の見た目を削ぎ落とし、出来る限りシューズの品質が際立つようにされてる。 履き口には、ステッチは入りませんが、アッパーの構築でより強さが必要な箇所には、細かいダブルステッチでの構成です。 ヌバックレザーの表面。 写真で伝わりますかね? ご覧のように、とてもとてもキメの細かい、整った革質のヌバックです。 このカラーリングのヌバックレザーは、世界でもホンッットに、めちゃくちゃ、ウルトラハイパー珍しい。 こういう謎な色合いでつくるために、ウラジーミルさんに世界中を途轍もなく、果てしなく、延々と探してもらった。笑 なかなかこういう色ってヌバックで出来ないらしくって、 「ウラジーミルがかなり難航している。」という知らせを泉さんからも受けたりもしてた。 正直、匙を投げられるかも。とか思ってた時もあったんですが、ウラジーミルさんを泉さんが激しく鼓舞してくれたみたいで、何とか広いヨーロッパで一種類だけヌバックレザーでこういう色を探し出してくれた。 僕もシューズの絵を描いて、こうやってこうやってって、泉さんと何パターンも色の配置を何度もやり取りしてたから、どうしてもこういうので実現したかったんですよ。 やっぱり、ここまでキメの細かいヌバックですからね。 スムースレザーやスウェードでは出せないニュアンスを実現できたと思ってます。 写真見てたら、いかにも良さそうな革質でしょ。 そして、このソール。 ソールの色合いに関しては、泉さんと激論を交わしたんだけど、どうしてもこの色にしてくれって頼みこんだ。 僕の謎のコンセプトには、どうしても綺麗な色のソールだとマッチングしないと思ってたから。 でも、このソールのおかげさまで、どこのジャンルにも入らないようなスニーカーになり切れた。かもしれない。と思ってる。 ソールの素材は、さっきも言ったけど、ミッドソールはEVA。 EVAソールって、目にすることあると思いますが、スニーカー用のソールだけではなく、生活で使ういろんなものに応用して使われている、熱で自在に操れて、冷えると固まる樹脂のことですね。 そして、アウトソールはイタリア、SVIGのラバーソール。 AFOURのシューズは、ソールの減りが全然起こらないのですが、今回のも同様です。 重力に逆らって、立体的に自立し続けるアッパーだけではなく、その全てを下から支えるアウトソールも、圧巻の耐久性を持ってる。 シュータンには、AFOUR型押しロゴのレザーパッチが同色で付きますが、インソールにも型押しでロゴが入ります。 僕は、初めてAFOURのスニーカーを履いた時に、今までの人生では未体験の高反発性を感じたんですが、すごく独特な反発がありますよ。 初めて履いてもらうと、どちらかというと硬いように感じられる方もいるかもしれませんね。 でも、むちゃくちゃ歩行に適してる。 そして、時にダッシュもできる。 ライニングもベジタブルタンニンの牛革です。 これも革質がとても整ってる。 強いし、足の通りも着脱時には、超快適スムーズ。 そして、シューレースは2種類付属するのですが、最初に付いてるこれがNo.1。 大体このクオリティのクラスのシューズになると、コットンシューレースが付くのがセオリーじゃないですか。 だけど、今回はそうじゃない。 ポリエステル100%。 このシューレースじゃなきゃダメだった。 高級感とかチープさとかそういう側面での話じゃなくて、泉さんが持ってたこのシューレースがベストマッチングだったんですよ。 まあ、それがたまたまポリエステル100だったのですが、そうとは思えないようなこれまで未体験のロシアのすごく膨らみがあるシューレース。 しかも、紐の織り組織の目がはっきり立って、糸も太番手。 こんなシューレースあるんだって思って感動したくらい。 頑丈で、結びやすく、解けにくい。 これまでは、コットンシューレースが一番そういう機能を持ってると思ってたんですが、そうじゃなかったみたい。 まあ、かなり独特な佇まいのスニーカーができたと思ってます。 でも、冒頭に言った通り、この新品の状態、まだ目指してるところじゃないんで。 とにかく履いて、擦れたり、少し汚れが付いたり、日焼けしたりして。 全体がウルトラマッチングしてくるから。 僕も既に半年くらいかな。 小学生かと思うくらいに、通勤でも、店頭でも、出張でも、短時間でもほとんど毎日履いてたの。 そしたら、限りなくゴールに近付いた。 とにかく履いてあげるのがベスト。 これ履いて子どもと公園で遊んでたりしてるし、日にも焼けて全体がウルトラマッチング。 でも、これ出来るだけ素材とつくりの良いパンツと組み合わせてあげてくださいね。 生地の上質さや、つくり、出来る限り素材が良いものでつくられてるパンツとの組み合わせが理想的。 まあ、手にして下さった方の自由なんだけど。 当初の目的から色が色だったから、皆様全員に勧められるような類のものではないかもしれないけど、AFOURの素晴らしいクオリティは、バッチバチに健在してますよ。 発売は、2月11日(祝・金)を予定しています。 また、紹介しますね。
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