履き込まれたPETROSOLAUM









こんにちは。








CASANOVA&COの野口です。








本日も、今週末からのこちらのイベントに関して。













PETROSOLAUM


PERSONAL ORDER EXHIBITION



2026.08.08 (SAT) - 2026,08.16 (SUN)











PETROSOLAUMのオーダーイベント。









CASANOVA&COでは3年振りの開催です。









すでにたくさんの方からご質問やご連絡をいただいており嬉しい限りです。









16日までの9日間での開催となりますので、お盆休みのご予定の一つに組み込んでいただけましたら幸いです。
















さて、今日はタイトルにもあるように、僕たちが普段から履きまくっているPETROSOLAUMのシューズたちをご紹介しようと思います。









考えようにようっちゃ僕たちの私物自慢のコーナーとも言えますが、前回のブログでもお話ししたようにPETROSOLAUMのシューズは履き続けた先に独特の色気が生まれると感じていて、その感覚をお伝えしたくてスタッフたちにもシューズを借りて撮影しました。









レザーシューズって新品の状態の造形的な美しさもすごくテンションが上がるのですが、履き続けて変化した先に生々しさというか人間味というか、所有者の在り方が投影されていく感じがすごく好きなんですよね。










僕たちのPETROSOLAUMから、そういった部分も感じていただけると嬉しいです。












PETROSOLAUM

hidden derby

material _ cordvan butt

process _ mckay

color _ DBR/BL











まずは僕の私物、hidden derby。









履き始めて3年半ほどでしょうか。









僕にとっての3足目のPETROSOLAUMで、初めての03ラストのモデル。









いまでは03ラストがブランドの中心になっていますが、その当時ではPETROSOLAUMのハイエンドなゾーンとして僕たちもご紹介していたので、その分の高揚と責任を感じていたことを今でも覚えています。









この3年半、かなりの頻度で着用していたので、普通の人の倍くらいのペースで変化しているんじゃ無いかな。




 











レザーはコードヴァンバット。









PETROSOLAUMの代名詞的なレザーです。









コードヴァンの説明は世の中的にもし尽くされていると思うので割愛しますが、コードヴァンバットは一般的なコードヴァンとは異なり、コードヴァンの周辺の層(バット層)までを一続きに使っており、一枚の革の中で表情が大きく変化するのが特徴です。










PETROSOLAUMのレザーシューズはパーツの切り替えを極力避けたデザインを意識しており、その分コードヴァンバットのような革質がグラデーション状に変化するレザーとの相性がとても良いです。










とはいえ、シューズの顔となるトゥ周りにはコードヴァンバットの中の”コードヴァンの部分”がくるようにコントロールされており、正面から見た時には正統派にとても上質なコードヴァンのシューズに見えます。









上の写真が、まさにそんな感じですね。










その反面、バット層とのグラデーションを感じることができるヒールや羽根部分は、PETROSOLAUMらしい、美しいだけではない素材本来の揺らぎや野生味を感じることができます。
















こんな感じ。








外羽根、いわゆるダービーシューズですが、足の内側と外側で羽根の部分の表情が全く違うのが分かると思います。









写真だと右側、つまり足の内側にかなり強くバット層が現れています。









新品の時はもうちょっとおとなしめなバット層だったような気がするのですが、やはり使い込むとどんどん荒々しさが出てきます。









トゥ周りのコードヴァンの表情との対比が美しいんですよね。









This is PETROSOLAUMって感じ。
















このhidden derbyというモデル、靴のつくりとしてもかなり特殊です。









上の写真の履き口の部分を見ていただくと分かるのですが、履き口の部分にはステッチが走っていない。









まるで切りっぱなしになっているような見え方。









もちろん履き口が切りっぱなしだとベロンベロンになってしまうのできちんと縫ってあるのですが、その縫い目を表に見せないという変態的な技法。









初めて荻野さんに説明された時も訳わかんねぇなと思っていましたが、3年半経って改めて写真で客観的に見てみるとやっぱり訳のわからない靴ですね。笑









もちろんいい意味で、ね。









もちろんこれは技術的にもかなり高度なことを行なっているのだと思いますが、それよりなにより”履き口にステッチが無い”ということが生む視覚的な違和感にものすごく魅力を感じます。









やっぱり人間って「あるはずのものが無い」よりも「無いはずのものがある」ことの方が分かりやすくて気が付きやすいと思うんです。









そのうえでhidden derbyは、「あるはずのものが無い」側の伝わりにくいデザインなのですが、だからこそ「なぜそれで成り立つのか」という疑問や違和感までがワンセットで生まれてくる。









これは革や靴に対して製法をひっくり返すような向き合い方をしないと生まれないんじゃないかな。









こういうデザインの機微が隠されたPETROSOLAUMのシューズにはいつも驚かされます。


















コードヴァンの艶っぽさ、バット層の荒々しさ、独自の製法がもたらす違和感。









新品の状態ではそれぞれが強く主張していたように感じましたが、履いている自分自身の精神的にも「とはいえ靴だよね」っていう感覚で一つの靴としてのまとまりが生まれたように感じています。









それぞれの主張を履いてるんじゃなくて、履いてるPETROSOLAUMにそれぞれの主張が内包されていくような。









それが、履く人を投影するということなのだと思います。












PETROSOLAUM

whole cut

material _ cordvan butt

process _ mckay

color _ BL











こちらはスタッフ中山のwhole cut。










彼は前回のイベントのタイミングでオーダーをしていたので、2年半ちょいくらいの着用歴だと思います。










こちらも先ほどと同じく、レザーはコードヴァンバットです。

















whole cutはまさに名前の通り一続きの革でアッパーを整形するスタイル。









クラシカルなレザーシューズの世界でも存在するスタイルです。









そのような世界では、踵にしか縫い目がないその見た目から、エレガントで上品なスタイルのレザーシューズとしての立ち位置を与えられることが多いですが、PETROSOLAUMのコードヴァンバットを用いてのwhole cutは一味違う。









むしろコードヴァンバットという素材を最大限に生かしたスタイルと言っても良いかもしれません。

















上品な艶のあるトゥから、

















ヒールの中心を少し超えて足の内側でスタート地点とゴール地点が重なる。









ここのコントラストですよ。









削ぎ落とされたシンプルなディテール、一般的にはエレガントさを際立たせるスタイルであるはずのホールカットが、品と野生味が表裏一体になったようなPETROSOLAUMらしいwhole cutに。









シンプルですが、とても完成度の高いモデルだと思います。









僕らは今までPETROSOLAUMの03ラストで短靴をあまりフォーカスしてこなかったのですが、改めてPETROSOLAUMの短靴は良いです。









ドレッシーにもラギッドにもなりすぎない、絶妙なバランス。









どうしてもブーツ系などに目が行きがちでしたが、2足目3足目で満を持しての短靴というのも良いかもしれません。












PETROSOLAUM

H chukker

material _ kudo

process _ mckay

color _ BR




 

 

 

 

 

 

 

こちらもスタッフ中山の私物。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年、25AWでリリースされた比較的新しいモデルと新しいレザーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

kudo(クードゥー)というレザーにあまり馴染みがない方も多いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

クードゥーは、牛科の動物だそうですが、僕の記憶ではトナカイみたいな見た目だったような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

レザーとしては非常に傷が多いのが特徴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらくアフリカなどで生息している野性のクードゥーから原皮を頂いているからなのだと思いますが、他のレザーじゃ考えられないくらい傷跡だらけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

黒っぽくシミや筋っぽくなっている部分は全て生前の傷だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

その分、新品の状態からかなり表情の強いレザーですが、PETROSOLAUMのようなシューズのスタイルにはとてもよくハマると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュータンの部分が蛇腹になったようなディテール。

 

 

 

 

 

 

 

 

これがH chukkerの特徴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

26AWの新作として、"Hシリーズ"の後継作が登場するので、そちらもぜひ楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新品の時から比べてもかなり表情が変わっているように感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

素材の表情が強いからこそ、履きジワや擦れなどがある方がより靴としてナチュラルな気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的には最低限のケアで、荒々しく履いてあげたいモデルです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁもちろん人それぞれですが。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

PETROSOLAUM

derby

material _ pit oil cow shoulder

process _ norvegese

color _ BL

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは最初にご紹介したhidden derbyのhiddenされていないモデル。

 

 

 

 

 

 

 

 

というかhidden derbyはレザーとの相性的にコードヴァンバットでしか制作することができないので、コードヴァンバット以外のレザーでは必然的にderbyになる、と言ったイメージです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらで使用しているのは、pit oil cow shoulder。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単にいえば、牛の肩のレザーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはスタッフ大野の私物で、半年ちょいくらいの着用歴だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

pit oil cow shoulderは、とてもシワの強いレザーです。

 

 

 

 

 

 

 

くるぶし付近を見ると、明らかに履きジワとは異なる方向にシワが走っているのが見えると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

これはこのレザーが元来持っているシワ。

 

 

 

 

 

 

 

 

牛は4足歩行かつ食事の際や水を飲む時には首の上下動が頻繁に必要となるので、首から肩にかけてのショルダーレザーは新品の状態からシワがある表情となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその分、柔らかく、新品時よりも使い込んだ先で艶が生まれるという魅力もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなり強めなシワ。

 

 

 

 

 

 

 

 

見るからに柔らかそうな感じでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

kudoと並んで、エキゾチック程ではないけど表情が強めなレザーがお好きな方にはとても良い選択肢になると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ大野が着用しているこのモデルは、norvegese(ノルヴェジェーゼ)製法で作られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

アウトソールとアッパーの境目に2種類の白い糸が飛び出しているのが見えると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

これがノルヴェジェーゼの分かりやすい特徴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

製法の細かな解説を言葉だけでするのがメチャクチャむずいので割愛しますが、アッパーの革やソールなどを縫う際の「何と何をどこで縫うか」がハンドソーンと少し違うと思っといてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

靴の側面に縫い目が出てくる分、堅牢な見え方のシューズに見えると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PETROSOLAUMでは、ハンドソーンやノルヴェジェーゼをお選びいただくことのできるモデルも多いので、ぜひ製法も併せてご検討いただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ基本のマッケイ製法でも十分すぎるくらい素晴らしいんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショルダーレザーはやっぱり履いている方が輝くレザーですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

コードヴァンバットに比べると価格も優しいので、最初の1足としても良いし、製法で変化を出すのも良い選択肢になるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PETROSOLAUM

tyrolean

material _ crocodile × horse reverse

process _ press

color _ BL

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後がこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今までご紹介していたものは全て03ラストでしたが、tyroleanはO-lastという枠組みで、カップインソールが付くシリーズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中でもクロコチロリアンは、CASANOVA&COでは定番的にご紹介しているモデル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕も1年半くらいスパルタヘビーユースしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

このモデルの特徴は、先日店頭に納品された時にインスタグラムに掲載しているから、そちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてもクロコダイルに目が行きがちだけど、この側面のhorse reverseもかなりヤバいです。

 

 

 

 

 

 

 

履けば履くほど毛羽立ちに陰影が出てきて、所々光ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただのスエードレザーのチロリアンとは、ちょっと空気感が違います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、クロコ。

 

 

 

 

 

 

 

これで自転車乗るし、出張も行くし、多少の雨なら気にしないくらいの履き方をしているけど、クロコさんはびくともしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、新品の時よりも艶が強くなった気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変化という変化は、それだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり本当に強いレザーなんだということを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒール部分のhorse reverseも良い感じなのですが、履き口のクロコダイルテープに注目してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここにきちんとクロコを使うということが、靴の完成度としてどれだけ重要で、技術としてどれだけ大変か。

 

 

 

 

 

 

 

 

実はかなりの見所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

詳しいことは店頭で聞いてください、いっぱい喋るんで。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、チロリアンシューズという少しカジュアルで愛らしいスタイルのシューズに、革の王様クロコダイルをコンビネーションで合わせたこのバランスが本当に秀逸だと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

クロコ特有のラギッドすぎるイメージが、チロリアンの印象で程よく中和されて、きちんとファッションとして昇華されているイメージ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして尚且つ細かなデザインバランスがとても整っていて、ただ強い革の強さで成立している靴ではないという点も素晴らしいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は展示会出張の時は絶対これを履くのですが、マジで3万歩歩き回っても足が痛くなることはないし、体は疲れるけど足の裏はそこまで疲労感はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして1回の出張につき最低1度は、「その靴なんなんですか?」とさまざまなブランド関係者の方や居合わせたバイヤーさんに声をかけられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

その度に「PETROSOLAUMという日本のブランドなんです」「型押しではないホンモノのクロコです」などと布教活動をしているのですが、みなさん総じて”クロコダイル”というレザーに対してのイメージとの良いギャップを感じていただいているように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さまざまなものを見ている業界の方がそうおっしゃるのなら、きっと僕の感覚も間違っていないのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだソール修理なども行いながら履き続けていくつもりですが、それでもなおもう1足欲しいくらい気に入ってますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんな服装にも合わせやすいし、僕にとってのマスターピースです。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

ということで、さまざま私物をご紹介させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

これらのシューズは、イベント期間中は僕たちが着用しているか、展示しておくか、どちらにせよご覧いただける状況にしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これだけでもブランドの空気感を掴んでいただけると思うので。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、本日PETROSOLAUMからサンプルシューズの第一便が到着しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一部を抜粋して今日ご紹介できていないジャンルのシューズをご紹介できればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引き続き楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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