先日、15日(土)よりスタートしていた、tilt The authenticsとのグアナコ生地を使ったジャケットとトラウザー。
今回は、当店でも初めてのことになるのですが、まずは岡山県のCASANOVA&COでの店頭販売をし、その後、販売を一時中断、そして、東京でご覧頂ける機会をつくってみようと思っています。
もともと、岡山でのスタート前より、岡山分と東京分とで商品の在庫は、分けていました。
もちろん、その比重は、本拠地のCASANOVA&COの方があるのですが、東京でのサイズの欠けもなく、全量を一斉にご覧頂ける形でスタートしようと考えておりました。
そして、今週末からの22日(土)〜24日(月)までの3日間で、北参道でお客様にご覧頂けるスペースを用意致しましたので、お越し頂ける方には見てもらえたらとても嬉しいです。
しかしながら、東京での3日間を終えた後に、商品の在庫があった場合には、岡山に商品を戻した後、当店のオンラインストアでの掲載、販売を考えています。
それは、今回、自分としても、初めて岡山の店頭を出るため、実際にご覧頂ける機会はつくることができるかな。と考えていたのですが、やはりそれでも限りがあるみたいで、岡山にも東京にもお越し頂くことが難しい方々からの連絡を既に頂いているからです。
ただ、商品をお渡しさせて頂くのは、実際にお会いさせて頂ける方々を優先したいと考えておりますので、可能な限り、東京での販売にお越しを頂けたらありがたいと思っています。
今回の洋服は、構想から2年越しで形になったものでもあるし、僕自身がスタートの段階から思い描いていた洋服を、その道の圧倒的な技術を持つ職人の方々と実現することができたもの。
もちろん、通常コレクションの洋服も良いものなんですけどね、でも、今回のものは、使い続けた"その先"に、手にして頂けた方々には、"感動"をとても感じてもらえると思っています。
生地・パターン・縫製。
このことが、高いレベルで三位一体となり、一つになることでここまでのクオリティの洋服が出来上がってる。
そういう洋服が持つ力って、本当に絶大なものだと思う。
僕も、日々、今回の"グアナコ"をベースにした洋服を着ていて、毎日が"知り・驚く"ことの連続。
でも、それは使って、着ているから、ならではのことだと感じてる。
この洋服の凄まじさを感じてもらえたら嬉しいです。
また、東京での開催場所、時間については、以前にもお知らせしたのですが、下記の通りです。
<開催場所>
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-23-6 サンビューハイツ北参道101
テリトリー・ギャラリー
<開催日時>
7月22日(土) 12:00 >>> 19:00
7月23日(日) 12:00 >>> 19:00
7月24日(月) 12:00 >>> 17:00
<お支払い方法>
・現金
・クレジットカード(システムの都合上、お支払い時には一回払いのみとなります。大変恐れ入りますが、ご了承ください)
・PayPay
以上となります。
それでは、今日は、これまで紹介してませんでしたが、僕が5回洗ったものを少しだけ紹介しますね。
これ。
店頭では実際にお客様にご覧頂いていたのですが、こちらが超初期の1stサンプル。
2ヶ月着て、5回洗うとね、新品の段階からは、生地に"膨らみ"が生まれたのと、明らかに"とろけてる"んですよ。
グアナコ・ウールの糸、一本一本の膨らみが増し、ステッチが埋もれ始めてる。
だけど、それでも際立つ、ダーツの線。
最初は、グリーンコットンの"双糸"が生地にハリを与えてるけど、それが、洗って使うにつれて、次第にほぐれてくる。
そして、グアナコが"解放"。
新品では、グリーンコットンが優勢。でも、徐々にグアナコの存在が隠し切れなくなってくるんですよ。
コットンのコシがあるのに、グアナコと15ミクロンのウールが驚愕の繊維特性を発揮してくるの。
ただね、生地が重力に逆らうことなく、そのまま落ちようとするのに、服そのものがダレることがないんですよ。
そこからが、マーヤさんのエゲツない縫製を感じる。
パタンナーの山崎さんの地の目を活かした構造や、ダーツの組み上げがあるものもちろんだけど、マーヤさんレベルの縫製だと、洋服が完璧に組み上がってるのをバチバチに見てとれる。
そうそう。
ここまで、色々なことを長々と書いていたんですけどね、僕は、実際にお客様方に岡山の店頭で、商品の話をしている時に、とても大事なことをこのブログで書くのを忘れていたんですよ。
すごくうっかりしてました。。。
それは、生地のこと。
"生地の整理加工"についてです。
今回の生地は、新品時でも明らかな"光沢"や"肌触り"、"ヌルヌル感"を出そうと思ったら、いくらでもそのような生地への加工はできるんですよ。
ただ、せっかくのグアナコなので、、、
"極限まで織り上げたそのまんま"
の状態で洋服にしています。
つまり、ほぼ"生機(きばた)"みたいなものですね。
さすがに生機ではないけど。
だから、生地が織り上がった段階では、"エアータンブラー"という少しだけ揉んで、気持ちだけ膨らみや柔らかさ、目の詰まりをほんのちょっと引き出してあげてる感じです。
これは、さっきも言ったけど、新品のものを手にして頂いた時から、着用や洗濯を繰り返して、使っていった"その先"に、皆様に、格段の感動をお届けするため。
新品もかなりのクオリティだから、悪くないんですけどね。
しかしながら、我々の狙いは、空を突き破って、宇宙まで到達、いや、超えていくかのような、
「信じられない程の洋服の"伸びしろ"の"伸び方"。」
それくらい、生地と洋服のレベルが超絶進化を遂げる。
これには、僕は、むちゃくちゃ自信があるの。
自分がすごく実感して、震えるほどに感動したから。
だから、思う存分、期待値とハードルを上げて、実物をご覧ください。関東近郊の方々。
まあ、新品は、少し乾いた感じになってますけどね。笑
こちらが、グリーンコットンサイド。
双糸の締まった糸、タッサーというギザギザ組織のコットンの隙間から、グアナコが少しずつ吹き出してきてる。
とても特徴的な生地の見え方だと思いますよ。
あと、洗った生地の柔らかさ。写真で少し感じてもらえますかね。
上側がグリーンコットンサイド。
下がグアナコウールサイド。
色も違うし、見え方も違う。
でも、どちらもこれまでほとんどの方が、ご体感したことのない領域のものに仕上がってるんじゃないかと思ってる。
グアナコ面もグリーンコットン面も、お好きな方をお選びください。
当日からは、東京、北参道のテリトリー・ギャラリーにお越し頂ける方を心の底からお待ちしています。
ただ、厳しい暑さだと思いますので、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
僕も明日から東京入りしますが、まずは午前中は、次の春夏の展示会に行って、それから設営します。笑
ホテルは高かったから、新小岩にしました。新小岩って行ったことないけど。笑
それでは、22日(土)から24日(月)までの3日間は、tilt The authenticsの中津さんと共に、お越し頂ける皆様にお会いできることを途轍もなく、ハンパないくらい楽しみにしています。