今日は、お知らせをします。
今年の春夏シーズンまで"AUBETT"を取り扱いしていましたが、3月にお知らせをした通り、当店では、この春夏を最後に、AUBETTの新シーズンの取り扱いを終了しました。
これまでAUBETTのデビューからブランドの洋服づくりを中心で行ってきた杉原さんがデザイナーを退任するということで、当店では杉原さんのつくる洋服に心の底から惚れていることもあり、杉原さんについて行くという選択を取りました。
そして、既に知っている方もいると思いますが、杉原さんがデザイナーとして新たにスタートするブランド。
nonnotte (ノノット)
こちらのブランドを今年の秋冬から皆様にご覧頂ければと思います。
これまで、半年に一回、AUBETTのデザイナーとして、当店に在店してくれていました。
そして、今回よりnonnotteのデザイナーとして、当店に在店をしてくれます。
8月11日(祝・金)より、nonnotteをスタートします。
11日(祝・金)は、オープンより営業終了までの一日、翌日12日(土)は、夕方頃までを目安に当店に在店してくれます。
とても楽しみ。
僕は、杉原さんの洋服を取り扱いをしながら、常に思っていることがあるんですよ。
杉原さんは、洋服業界に、少しずつ"革命"を起こしてる。
それは、まずは徐々に洋服を仕事にする人たちの中で広まっていってるのを感じてた。
そして、杉原さんは、今までもそうだったけど、これからも、もっと"更なる革命"を起こしていくと思う。
僕は、こんなデザイナーは出会ったことがない。
僕自身も、杉原さんに、洋服の"知らなかった世界"を教えてもらい、その領域に連れて行ってもらった。
これほどまでに様々な視点で洋服のこと、洋服業界のことを考え、それでいて、驚きの圧倒的な実力。
誰でも、いとも簡単に"それなりの洋服"がつくれてしまう時代だと思う。今は。
専門知識もなく、実力もない全くのシロートでも"70点の洋服"はつくることができてしまうと、僕は感じてる。
そして、それがあたかもすごい服かのように見られていることもある。
実は"影武者"のような存在がいることさえも多いのに。
すごい混乱の時代ですよ。洋服業界って。
だから、それを見極めることが僕の仕事なんですけどね。
杉原さんは、日本でも数少ない"本物"のデザイナー。
杉原さんが自分の手で生み出す"ドレーピング"技術。
この"ドレーピング"は、洋服のアウトラインや着心地を生み出すもの。
僕が知る限り、日本で一番と言われる"頂点のパタンナー"は何名かいるそうだ。
そのパタンナーさんは、もちろんパターンを専業にしているのであるが、杉原さん自身の"ドレーピング"を駆使したパターン設計は、そのようなパタンナーさんからも圧倒的に評価されてるの。デザイナーなのに。
それに加え、デザイナーの中でもここまでの素材開発能力がある人は、僕は出会ったことがない。
デザイナーで、これほどまでに多岐に渡って、超専門レベルで、原料や糸、生地までも精通してる人はいないんじゃないかな。
杉原さんが自分の人生をかけて積み重ねてきた、技術と経験、そして真剣な考え方。
これには、途轍もなく"価値"がある。
そして、それを洋服に投影してる。
だから、杉原さんの生み出す洋服には、"人の心を動かす力"があるのだ。
杉原さんは、つくることを通して、これからもっと洋服業界に、"革命"を起こしていくことと思います。
その新たなスタートとなる、nonnotteの1stシーズンです。
皆様、楽しみにしていてください。
また追って紹介しますね。