現在、IRENISAのイベントを開催中ですが、8月にはnonnotteのイベントを開催しておりました。
記憶してくれてる方がいたら嬉しいですが、その際には、ブランドのインラインに加え、"LT"という名前を付けたブルゾンを"大別注"という名目で販売していました。
そして、その"大別注"のもととなったブルゾンがコレクションで存在しました。
そのブルゾンは、はじめパッと見ただけでは、どこがどうなっているのか完全に捉えることは難しいように僕は感じ、"多量のバックギャザー"と"バックダーツ"が目で最初にキャッチできる程度。
いざ着用すると過激なデザインとかではなく、それなりにすんなり馴染む洋服なのですが、構造を考えると超絶的。
そういうブルゾンであった。
そして、そのインラインのものは、2色での展開。
Almondine (アーモンド)とDeep Blackと。
Deep Blackの方は、全く文句ないからそのまま。
Almondineの方は、もう少し、nonnotteの杉原さんと僕らしいニュアンスを出すことにした。
このAlmondineのブルゾンのボタンの種類と色を変更して、それを"プチ別注"とした。
自ら考えたデザインの洋服を、自らが造形をつくるnonnotteの杉原さんならではの洋服構造と、実際にそれを形にするのは、"カネタ織物"の生地。
これは、もう良い出来上がりになるに決まってる。
そう確信して、オーダーした。
でもね、それがまさかの8月のイベント開催時には、出来上がりが間に合わなかったんですよ。笑
だから、急遽、店頭でサンプルを並べ、ご希望頂ける方には先行案内という形式を取りました。
そして、それが遂に完成。
先日、当店に到着致しました。
8月のイベント時には2日間だけ店頭に並べていたのですが、当店オーダー数の多くがご希望頂けることとなり、ほとんど店頭に並ぶことがなくなりました。
しかし、それなりに数量をオーダーしていたので、ホンの少しだけ、僅かにフリー在庫が店頭に並べられることになりました。
と言っても、一つのサイズで多くて2点の在庫とかですが。
だから、今日はそれをお知らせしようと思ったブログです。
nonnotte × CASANOVA&CO
Draping Bias Sleeve Blouson
material _ COTTON 100% (カネタ織物)
color _ Almondine
size _ 3,4,5
皆さん、覚えてくれていますか?
これです。
少しピンクがかった色合いと、信じられないようなタッチで、優しい風合いでありながらも強靭なモールスキン。
nonnotteの杉原さんがいつも生地開発を一緒に行なう、カネタ織物さん以外ではあり得ないだろうと言えるモールスキン。
それを、脇線と背中心の切り替え、身頃とアームホールの切り替え、この2つを排除して、信じられないような杉原マジックで仕上げた"超構造"のブルゾンです。
僕は、展示会時には、自分自身が「すごい」と思った服に対しては、ブランド側にその場で直接、盛大な賞賛をするのですが、このブルゾンも同様だった。
展示会時に、杉原さんに、僕なりの大絶賛を伝え、そして、それを実際にオーダー数に反映させる。
この"プチ別注"は、ボタンを"水牛ホーン(骨)の半焼き"に変更してるのですが、このボタンは結構高いんです。
だけど、自分たちがより一層好きな洋服に格上げするために、nonnotteの杉原さんが実現してくれました。
肩の切り替え、アームホールがない構造のブルゾン。
後ろもアームホールはありません。
両方の肩甲骨に渡る大きなバックダーツ。
それが多量のギャザーを重力に逆らい続けて持ち上げることに作用し、ギャザー分量の生地がダレ落ちずに見事なアウトラインを描き続けるというもの。
切り替えをほとんど設けず、途轍もなく美しい造形をつくりあげるこのブルゾン。
初めて見た時に、僕は心底感激したのを覚えてる。
こんな洋服、他の誰がつくることができるか。
マジで、人間の域を超えてるわ。色も含めて。
こんな色もね、コットン100%で他に誰がこういうニュアンスの色で洋服をつくりますか。
nonnotteの杉原デザイナーのセンス以外の何者でもないでしょう。
まあ、8月のイベント開催時には、少しはこのブログで紹介をしたと思うので、そちらを見てもらえたら良いのですが、今日は改めて着てる写真をご覧ください。
これ。
この写真では、身長167cm、体重52kgで真ん中サイズの4を着ています。
着丈が長くないブルゾンで、nonnotteの中でもアームがシャープなものなので、サイズ4でも悪くないと思う。
でも、ワンサイズ上げてるから少し袖丈が長いです。
背中のギャザーがダーツから裾まで鮮明に入る。
インナーには、ミドルゲージくらいのセーターを着て写真を撮ってますが、サイズ4でも3でも関係なくインナーは余裕で着ることができるかな。
裏地の付かない一重の仕様で、カネタさんのモールスキンの魅力を溢れるほどに感じられると思う。
nonnotte × CASANOVA&CO
Signature Baggy Trousers
material _ COTTON 100% (カネタ織物)
color _ Almondine
size _ 3,4,5
こちら。
これも同様にカネタ織物さんのモールスキン。
ボタンも先ほどのブルゾンと同じ。
シャトル織機のモールスキン生地を横使いした天才的なパンツだ。
仕様としては、写真の通りですが、このパンツの凄さは、パンツの内部にある"足"の形が全く分からないということ。
足の付け根がどこにあり、足がどこから始まっているのか、またその足やお尻のボディラインはどうなっているのか、全く分からないパンツ。
つまりは、サイズさえ適正に合わせて穿けば、nonnotteの杉原さんが想定した造形美が描かれるというものだ。
しかも、モールスキン生地を横使いすることで、生地に少しのハリが足し算され、より鮮明にそのパンツのフォルムが出てくれるのだ。
一見シンプルに見えるけど、このパンツを理解すれば、パンツの概念が変わる。
僕がそうだったから。
これ。
身長167cm、体重52kgでサイズは3。
全っっっ然、洋服内部の足のラインが分からないのが分かりますか??
横から見ると、お尻は比較的コンパクトに見えますが、フィットしつつも、狙ったアウトライン。
お尻の頂点から、足に下がると完全に洋服の生地が足から離れる設計となる。
新品は、センタープレスがバッチバチに効いて、細いパンツに見えますが、そこまで細くはないです。
そして、先ほどのブルゾンとの同色の組み合わせ。
こちら。
ブルゾンは、さっきの写真ではサイズ4を着用していましたが、こちらの写真ではサイズ3を着てます。
見比べてもらうと、少しコンパクトになったのが分かって頂けると思います。
見事な造形してるでしょ。
アームホールがないのに、肩から腕の形が出てますし。
神ワザ。
まあ、セットアップで着るとか着ないとかは、所有される方の好みの問題ですので、問いませんが、良いものだと思いますよ。これ。
nonnotte
Draping Bias Sleeve Blouson
material _ COTTON 100% (カネタ織物)
color _ Deep Black
size _ 5
ちなみに、同じくインラインで存在したDeep Blackの色のタイプ。
モールスキンの黒って、冬のワンシーズンでも簡単に日焼けしてしまい、すぐに茶色っぽくなってしまうものもありますが、これはそういうのを解消したDeep Black。
深みのある黒で、新品のモールスキンの魅力が"変わらない黒"。
これを実現したのもカネタさんのモールスキンの凄みです。
こちらもサイズ4を着用しています。
Deep Blackのカラーは、Almondineに比べてオーダー数量が少なかったので、既に納品時にはフリー在庫は5の一点のみです。
一番大きいサイズですが、ご体格が合う方にはご検討を頂けたら嬉しいです。
以上で、nonnotteの2024年の秋冬シーズンは完納です。
お好きな方は改めて見てみてください。