年末年始の休みに入られた方も多いのでしょうか。
皆様、一年間お疲れ様でした。
当店は、大晦日12月31日(日)の16時まで営業をしています。
元日の1月1日は、店休日として、1月2日(火)の11時より営業を致します。
年末年始の営業時間は、インスタグラムに記載をしていますので、そちらよりご確認頂けましたら幸いです。
今年、2023年も関わって頂けた皆様、ご来店頂けました皆様、お買い物頂けました皆様、そうでなくても良いなと思って頂けた皆様、ありがとうございました。
2024年も自分たちのすべきことに取り組み、洋服をお伝えできればと思います。
このブログも長い文章ですが、ご覧頂けた皆様方はありがとうございました。
この一年間、何回ブログを書いたかなと思って見返していましたが、全部で92回のブログを書いていました。
それが、多いのか少ないのかは分かりませんが、ご覧頂けた方々は、これを読むことに時間を使って頂き、ありがとうございます。
そして、今日が今年の93回目のブログ。
これが今年の最後のブログ、//subjunctionになると思います。
僕は、いつも、本当にちゃんとつくられた洋服やものを身に着けて、知ることで、人生にとってとてもプラスに作用することがある。と、心の底から信じているので、93回目の今日も、このブログで洋服を紹介させて下さい。
こちらは、2024年1月2日(火)、11時より店頭で販売を致します。
僕は、そもそも自分の洋服人生のキャリアのスタートは、大阪、アメ村のジーパン屋。
その次は、岡山の児島にある、デニムの縫製工場。
そして、CASANOVA&CO。
僕自身は、自分の中で最も好きな洋服は、"ジーパン"だ。
だから、好きなあまり、たくさんの取り扱いができていないかもしれない。
ただ、日本中のどのセレクトショップの販売員の方よりも、"デニム"については知っている自負がある。
その僕が、自分の人生の中で、これまで見て出会った中で、一番だと思えるものを用意しました。
現時点では、僕の中で間違いなく一番と言えるデニムシリーズです。
それを皆様に紹介しようと思います。
COTTLE (コトル)。
岡山県の児島にアトリエを構えるCOTTLE。
過去にもブログで書いたことがありますが、COTTLEの渡辺さんは、僕が働いていた縫製工場の"本社"、そこでデニムのOEMをやっていた経験がある。
働いている期間は重なっていないけど、そのOEMの中で、伝説的な人物であったことから、先輩たちから何度も何度も渡辺さんの話しを聞かされた。
渡辺さんとの直接の出会いは、COTTLEをスタートして何年か後に、僕がCASANOVA&COのバイヤーとして、アトリエを訪れたとき。
そして、話をしている内に、僕が過去に伝説を聞いていた渡辺さんが"COTTLEの渡辺さん"だということを知ったのだ。
当店では、期間限定の"Senkoh Suiu"、"LEAF VEIN"のオーダーイベントを行なってきましたが、今回は、初めてです。デニム。
これまで、OEMを通して、たくさんのブランドの、もの凄い数のデニム製品の開発・生産を行なってきた人物が、COTTLEとして生み出す、絶対的な洋服です。
そこには、類似がない圧巻のCOTTLEオリジナルの"思想とクオリティ"が詰まってる。
デニムというと、日本に流通するほとんどのものが、リーバイスのXXを中心として、それをいかに忠実に再現するのかということ。
元ネタと比べた時に、いかに精巧にできているのか。ということに重きを置かれている。
もう、それは充分だと思う。
ひとまず、足りてる。
対して、そうでない場合は、不必要なことをして、もはやもっと珍プレー的な劣化版が出来上がってるケースが多く感じる。僕は。
そんな中で、COTTLEがブランドの思想として、礎に置く"民藝"のものづくり、そして、世界中のデニム生産地、"児島"。
倉敷市の"民藝"。手工芸という考えと、"児島"というデニム生産の中心地。
そのことから、COTTLEがつくるべき"デニム製品"というものを完成させてるの。
世界に誇り、評価をされる"児島デニム"というものがあるならば、
これが、本当のクオリティ。
これこそが、まさに手にする価値がとてもあると思う。
僕自身の心が、"本気で動いた"デニムシリーズです。
今日、紹介するまでに、今年の6月から今まで約半年間、ずっと穿いてた。
それは、もうめちゃくちゃヘビーユースしていました。
だから、これまでこのブログで、他の洋服を紹介するときに、穿いていたことがあるのですが、そのジーパンは全部これ。
半年間、穿き続けてもなお、その魅力をどんどん感じている。
だからこそ、自分がそのように感じるものを、皆様に心から紹介したいと思いました。
まずは、デニムの生地。
これ。
COTTLEが時間をかけて開発をしたオリジナルレシピの右綾デニム。
混率は、コットン91%・リネン9%というもの。
経糸には、オーガニックコットン100%を。
緯糸には、コットンとリネンの配合を研究したネップのあるものを。
僕自身は、デニムと言えば、コットン100%が最も良いものだと思っていた。これまでは。
ただ、COTTLEのデニムに出会って、その考えは大きく覆った。
このデニム生地こそが、No.1だと。
そう思えた"COTTLE DENIM"。
まず、インディゴの色をした"経糸"のこと。
先日より、Suvin Gold Supremeという綿繊維の洋服を販売しましたが、それは"超長綿"と言われる、コットンで最も繊維が長く、高品質なものに分類されます。
ただ、そのような繊維は、一概にどんな洋服に使っても正解というワケではないの。
要するに、デニムに使うのは、NGなジャンルの繊維。
洋服には、どんなものをつくるのかということで、ベストな選択は変わってくる。
だから、デニムで超長綿というものは、適していない。
超長綿よりも、COTTLEが導き出したものは、トルコ産のオーガニックコットン。
それを使うことにより、デニム生地に適正なボリューム、色の変化の理想形を可能にするのだという。
そして、その繊維の紡績方法も、最も相応しい方法で行なうことにより、"暮らしの道具"として使い続けられる堅牢度を持ち、デニム特有の経糸の色が変化する"タテ落ち"もあるべき姿を狙っているもの。
対して、緯糸。
これに関しては、すごくすごく特徴的。
手紡ぎ・手織りのような風合いを出し、その上で、色落ちの"経年美化"を考え込まれたオリジナル配合のレシピ。
数々のブランドのデニム開発に携わった経験から、「リネンこそが色落ちに美しい風合いを生むということを知っていた。」と渡辺さんは言う。
ただ、僕は、時々見かけるリネンが入ったデニムというのは、硬すぎてゴワゴワし、時にはチクチクするものがあったり、反対に、それを軽減させようとすると、ペラペラになって物足りなくなってしまうものが、とても多いと思う。
更には、デニム生地にリネンを多く使いすぎると、強度の低下、大きな斜行、縮み、生産面では、多量の織りキズが頻発するなどのデメリットもある。
COTTLEで目指す"経年美化"としてのデニムの"風合いの行き先"や、着用時の心地良さ、強度を保つことを追究し、上記のデメリットをギリギリ回避できる混率を研究・試作し、"リネン9%"という配合に辿り着いたそうだ。
更には、デニムには、三大整理加工というものが存在するのですが、、、
・毛焼き加工
・サンフォライズド加工 (防縮加工)
・スキュー加工
この3つ。
まず、"毛焼き加工"というものは、過剰に発生する生地の毛羽立ちを抑えるもの。
通常は、表面のみに施すものなのだが、肌に当たる生地裏にも施している。
毛焼きを裏にも行なうというのは、僕は初めて聞いた。
これは、COTTLEが重点を置く、民藝の考え方、"暮らし道具"ということを考えた時。
真に"日々の暮らしの道具になる"ものであれば、着ていて心地良いものでなければならないはず。
我慢して着ることになってしまうものでは、自然と手が伸びる洋服にはならないのではないか。
という考え。
我慢して着るもの、不快感を感じてしまうものは、"道具"という存在になることができない。
そのため、着用時に、素肌へのスムースな肌あたり、不快感が感じられないものを実現するため、何度も何度も、肌触りを確認しながら"表裏両面"への毛焼き加工を行なったそうです。
このデニムの肌当たりの心地よさには、ホンッッットに驚いて。
穿いた瞬間、肌へのファーストタッチで、全然違うから。
僕は、COTTLE以外に、ここまで心地良い肌当たりのデニムは、知らない。
加えて、薬品を使用しないタイプのサンフォライズド加工を施して、縮みを防止。
そして、着用、洗濯をした際の斜行を防ぐ、スキュー加工を施してる。
"手工芸的風合いや、着古していった時の美しさ"
"洋服としての強度やシルエット保持"
このことを目指して、完成したデニム生地。
だから、もう一回見て。
これ。僕は、新品でも、既に美しさを感じてる。
そして、先述の通り、毎日毎日使うための、肌当たりも文句ない。
そうそう。
あと、大事なこと。
COTTLEのデニムのカラーリングは、よく目にするものではありません。
かなり特徴的だと思います。
通常、どのデニムも、リーバイスのインディゴ染めに倣った色合いを再現する。
だから、デニムといえば、セオリーの認識が強過ぎて、"あのインディゴ"って感じで、疑う余地もなく、色合いについては大体「こんなものだろう」というような感覚があるんじゃないかと思う。
でも、COTTLEのは、違うの。
COTTLEは、児島で洋服をつくる。そして、今回はデニム。
児島は、ユニフォーム・制服の生産から移行し、デニムの街に変化した。
その当時、1960年代に国産ジーンズ第一号としてつくられたジーパン、BIG JOHN。
BIG JOHNがつくっていた、当時の初期の国産デニムの色合いに敬意を表し、深いブルーに紫色が僅かに入ったカラーリング。
今では、他のどのデニムでも見ることのない、非常に独特な色合いのインディゴデニム。
それをCOTTLEデニムの色合いに。
更に、
更に、
デニムの生地端の耳、"セルヴィッチ"。
あとでセルヴィッチの写真は掲載をするので、ご覧頂けると思いますが、、
"ベンガラ染め"セルヴィッチ。
ベンガラ染めとは、古くから日本で使われた方法。
"土から採取され、最終的に土に還る"
ベンガラは赤鉄鋼として、産出される酸化鉄というものが主な成分。
世界最古の無機顔料と言われており、日本では、陶器や漆器、瓦や外壁、木材の補強や防腐を防ぐために用いられてきたそうだ。
岡山でも、明治・大正・昭和とベンガラが産出、生産され、そのベンガラで彩られた街並みを今でも目にすることができる。
ベンガラの赤い色合いは、"魔除け"や"再生"の色として昔から考えられていたそうだ。
ベンガラは、既に酸化した状態であり、長期間空気に触れても変質が起こりにくく、耐久性に非常に優れている。
古く石器時代や、7世紀頃の壁画にも、赤い色合いが残っているものがあるそうだが、それはベンガラを使用しているためだそうだ。
それをCOTTLE DENIMのセルヴィッチに。
"民藝の街"である岡山県倉敷市に、"倉敷本染手織り研究所"という施設が存在する。
"民藝の父"と言われる外村吉之介さんが昭和28年に自宅を開放し、倉敷民芸館付属工芸研究所として設立されたもの。
"健康でいばらない美しい布"を生み出す工人育成のための学校で、一年間下宿をしながらものづくりに励み、生活の豊かさや知恵を糸、布の染め、織りを通して学ぶという学び舎。
その倉敷本染手織り研究所に、渡辺さんが訪れた際、藍染めとベンガラ染めで染められた糸で、"手織りされていたタペストリー"が飾られていたそうだ。
それは、濃い藍と薄い藍の縞模様の両端にベンガラの耳がついており、その中に藍でリズム良く、刻み模様が入れられているもの。
倉敷本染手織り研究所では、入所して最初に織る生地だそうで、半世紀を越えて、とても大切に受け継がれている織り構造のタペストリー。
それは、誰がつくるのかで、少しずつ出来上がりのニュアンスは違うそうだが、COTTLEの渡辺さんが目にしたものは、一目見て美しいものだと感じたそうです。
規則性の中に不規則性があり、自然を記号的に表現したような模様と、藍とベンガラの調和。
このことは、COTTLEのデニムを開発するにあたって、思考中だったセルヴィッチに紐付いたと言います。
1月2日からの販売時には、実際に渡辺さんが目にしたその"タペストリー"の現物を展示しますね。
店頭にご来店頂ける方々は、そのタペストリーの美しさ、COTTLEデニムのセルヴィッチの理由をご体感下さい。
上記のようなことも含め、原料のチョイスから、糸の形状、番手、インディゴの色合い、織り密度、セルヴィッチの実現。
COTTLEとして、納得がいくものができるまで、試作研究に3年もの月日を費やしたオリジナル生地。
手工芸(民藝)と工業製品(繊維産業)の歴史の架け橋となるものとして。
そのような、11.3ozのC.T.L DENIM。
まずは、そのデニムを使用したジャケットを紹介します。
COTTLE
C.T.L NEO TYPE 2nd DENIM JACKET
color _ WASHED INDIGO (ワンウォッシュ)
material _ COTTON 91%,LINEN 9%
size _ 0(XS),1(S),2(M),3(L-XL)
これ。デニムジャケット。
オーセンティックな要素をベースにしてつくられているデニムジャケットですが、COTTLEの思想が濃厚に注がれてる。
そして、まず、何より"洋服として美しいこと"がすごく考え込まれていると思います。
両胸の下にフラップ付きのパッチポケットが付いたものですが、そういう"2nd"の見た目でありながらも、洋服構築の観点から、単に"昔ながらのデニムジャケット"を真似てつくられてるんじゃないんですよ。
まず、衿。
デニムジャケットというものは、その構造上、第一ボタンを留めて着用をするということには向かない。
本来は。
上のCOTTLEのデニムジャケットの写真にあるように、ハンガーの状態でも、第一ボタンまで留めてしまうと、衿の先がピョンと"跳ねて"しまうのだ。
このことは、いざ実際に着てみると、通常のものであれば、衿の跳ねはより加速する。
しかしながら、COTTLEのデニムジャケットは、ハンガーの状態でも、着用時も、とても綺麗に衿が収まる設計をしているの。
その理由は、ここ。
首の後ろの位置に、台衿として、"月腰"が存在する。
通常のデニムジャケットには、この"月腰"はない。
だから、直線的な一枚衿の構造になってしまい、前後の身頃と直接衿が縫い付けられ、衿が返ることで、第一ボタンを留めた際に、どうしても衿が不恰好な形になってしまう。
しかし、COTTLEでは、衿を二枚構造にし、月腰だけではなく、衿そのものの形状も独自の曲線設計で形づくることで、どのような着用スタイルでも、"洋服の顔"となる衿が美しく見えるように考えてる。
それは、昔の偉人たちが行なっていたように、デニムジャケットを着てタイドアップしたようなスタイルにも、現代的な格好良さを演出するため。
このような衿設計、衿の構造にも、非常に時間をかけたと渡辺さんは言う。
仮に、衿を立てたような着用スタイルでも、とても映える構造になってる。
本来はカジュアルアイテムに分類されるジャンルの洋服とは思えないほど、シャープで精緻につくられているからだ。
縫製箇所も、尖るところは尖り、直線はきちんと真っ直ぐ、カーブすべき箇所は、滑らかにカーブする。
デニムの洋服というものは、ステッチが生地と"配色"になるから、とても縫製箇所が際立つもの。
歪めばすぐに気付いてしまうし、反対に、きちんと正確であれば、非常に際立つ。
しかしながら、そのようにハードルが高いステッチ箇所も、アトリエで縫製するCOTTLEの見せ場となる。
2ndタイプのデニムジャケット特有の両胸の下に付くフラップのパッチポケット。
二本針ミシンでのダブルステッチのポケット本体の縫製。
パッチポケットそのものを見ると、ダブルステッチの内側に3箇所、三角形になってるステッチがある。
これは、クラシックな縫製仕様で、均等に2箇所が縫い進められるミシンの内周と外周の差を無くし、綺麗に縫うための昔ながらの工夫。
それを踏襲してる。
フラップポケット裏には、こちらもブランドオリジナルの8ozライトデニムが備えられる。
フロントには、デニムジャケット特有のアクションプリーツと、裾の帯。
この箇所も、縫い糸は、全てが同じ糸ではなく、2色の縫製糸が使われる。
身頃裾には、タックが入る。
そして、パッチポケットと同様なのですが、裾帯は、身頃と生地の"地の目"、方向が異なり、その帯で身頃が縫い抑えられることで、既にこれからの生地の畝るようなアタリの片鱗が感じられる。
左の身頃裾も同様。
これからの自然的に発生する、畝るアタリの可能性をとても感じさせる。
生地と、縫製箇所、配色の縫製糸、ボタンとのコントラスト。
デニムの洋服特有の仕様ですが、他のものよりも全てがあたかも"立体的"に浮かび上がるかのように感じる。
スピーディーに縫うだけではない、丁寧なプロセスをすごく感じさせるものの完成度です。
バック。
バックヨークやアームホール、二枚袖の巻き縫いなど、後身頃側の縫製は、ほとんど茶色がかったオレンジカラーのステッチで統一されてる。
COTTLEで使用している縫製糸は、"UJコア"というもの。
コア糸というのは、他にも種類が存在するのですが、この"UJコア"を縫い糸として使うのは、これまでにたくさんのデニム生産を行なったCOTTLEの渡辺さんですからね。
長年の使用に耐えうる耐久性、新品時と経年変化後とで大きく色が変わるというデニムの洋服の特性、そしてブランドで理想とする姿を考えた時に、COTTLEデニムを縫製するのに最も相応しい縫い糸だと思う。
丈夫で、糸切れの可能性が限りなく少ないポリエステルを、縫い糸の芯にして、その上からスーピマコットン100%をラッピングさせた"重複構造"のミシン糸が"UJコア"。
これ以外にも、コア糸というのは種類が存在するのですが、一般的で安価なコア糸と比べ、コットンの割合が多く、COTTLEの考える"経年美化"というものにピッタリ。
その上、糸そのものも強靭だから、"生活の道具"になる洋服を構築していくのに、必要な丈夫さをも兼ね備えている。
更にはね、新品のデニムが使用により、色変化していくことに"追従する縫い糸"。
このUJコアも、デニム生地とともに、自然に色変化をする。
上の写真にある"茶オレンジ"の縫い糸は、明るいオレンジに。
イエローっぽく見える"金茶"の縫い糸は、ピンクがかったベージュに変化する。
COTTLEの特徴的な濃いインディゴの状態では、縫い糸の色もはっきりと立った濃色。
デニムが鮮やかで、澄んだブルーに変化すると、縫い糸も明るいコントラストへと変化する。
デニムそのものの色の変化はするのに、縫い糸だけ新品から変わらないようなものもありますが、それは不自然ですからね。
その縫い糸と、デニムとのコントラストの変化も楽しんで。
"美しい道具"というものは、使い続けると無理のない自然な変化をするものです。
それだから、"美しい"。
そのことを全部に考えてる。
洋服の全てに、COTTLEの思想が行き届いてるんですよ。
身頃裾には、"ベンガラセルヴィッチ"のアジャストタブ。
身頃脇には、ポケットを装備。
ヴィンテージのデニムジャケットには、このようなウエストポケットは、存在しませんが、現代ではポケットはあった方が便利ですよね。
昔つくられた工業的で、リアルワークウェアという役割でつくられたデニムジャケットには、作業時にポケットの必要性がなかったのだと思いますが、現代では、ブルゾンやジャケットには、ポケットは必要不可欠。
なければ、不便な服とさえ思ってしまうと思う。
だから、今の社会で着るために、ウエストポケットを装備しています。
そして、身頃脇には、通常は、デニムジャケットよりも一枚多くの生地が切り替えられてるの。
これはなんでだろう。
ポケットをつけるためか、腕の上下動をスムーズにするためかのどちらかだと思うんですが、今度COTTLEの渡辺さんに聞いときますね。
インディゴのカラーリングにとても映える赤いベンガラセルヴィッチ。
縫い糸との調和もあるけど、かなり濃厚なムードが漂ってると思う。
ベンガラセルヴィッチのアジャストタブは、2枚生地を重ねた仕様。
そして、このベンガラセルヴィッチ。
非常に凝った生地ミミなのですが、これを実現するためにも多くの工程が必要となるそうですよ。
最初、糸は、調達した時には、織機に入れることが前提であるために、"チーズ"という筒にかなりの量の糸が巻かれた状態なの。
しかし、COTTLEでは、セルヴィッチにベンガラ染めを施す。
ベンガラ染めは、天然染色であるがゆえに、チーズの多量の糸の束の状態では、糸そのものにベンガラ染めを施すことができないの。
だから、チーズという"糸巻き"の状態から、糸を絡まらないように丁寧に外さなければならない。
この外した状態で、糸の束にしたものを"カセ"というのだが、これはブランドではやることができないの。
でも、"カセ"にしないとベンガラ染めを施せない。
その専門業者が存在するくらいだから、プロの仕事となる。
なおかつ、現代では天然染色は、ほとんど化学的な染色にとって変わられたため、その"カセ"にするための業者は、激減してしまっているそうだ。
COTTLEでは、チーズ(糸巻き)から、カセ(糸の束)にするために、兵庫県西脇市の業者に依頼し、それを倉敷市で、ベンガラ染めを手染めで施す。
その後、今度は、岡山県井原市で、ベンガラのカセ(糸の束)の状態から、再び、チーズ(糸巻き)の状態に戻し、織機にセットするそうだ。
そして、その織機の構造も特別なもの。
シャトル織機の生地ミミの部分だけに、ベンガラセルヴィッチを織るためのジャガード装置を取り付けた、特別な織機で織り上げる。
もちろん、超スローで織り上げることになり、時間をかけてゆっくりと、手織りに限りなく近い感覚で織り上げられるのが、ベンガラセルヴィッチのCOTTLE DENIMなんですよ。
そして、さっきから既に何度も写真で出てるけど、ボタン。
厳密には、タックボタンと言います。
これももちろん、COTTLE オリジナル。
渡辺さんが言うには、一目見ただけで、日本の技術や細やかさが伝わるボタンにしたかったそうです。
新品では見えないけど、内部には、銅がコーティングされた亜鉛合金タックボタン。
特有のタックボタンの模様は、直径6ミリの中に、繁栄を表す円の連なりが23個も掘られている。
しかもそれは、ただ円がくっついているのではなく、一つ一つの円が鎖状に連なる非常に細かな仕上げ。
ただ文字が入ってる程度のタックボタンは、よくあるけど、ここまでの細かさは、世界一のレベルと言えるほどだと思う。
そのようなタックボタンも、着用で見事に自然な変化を遂げてくれるの。
そして、裏。
着用感や洋服として必要なバランスを考え、裏には、コットンの裏地が貼られてる。
前立てには、ベンガラセルヴィッチ。
そして、袖口にも同様に配置されるので、袖のカフスを織って着用するのも時には良いかもしれませんね。
身頃脇や、
袖、
肩や、バックヨークなど、多くの箇所が"巻き縫い"。
ただ、アームホールのみは、オーバーロック+チェーンという縫製仕様。
本来、いくら丸みが強いアームホールとは言えども、充分な縫製技術を持つCOTTLEが、なぜこのアームホールが"巻き縫い"ではないのか、疑問に思ったんですよ。
それを渡辺さんに質問したら、ストレートに納得できる答えが返ってきた。
「アームホールの巻き縫いは、多い箇所で最大8枚生地が重なることになり、とても厚くなる。そして、硬くなる。」
「LEAF VEINでは、縫い代はとにかく薄くつくることを心がけ、フラットで美しい縫製を意識しているのに、デニムだけ"ただ単純に"ヴィンテージに倣って、アームホールを巻き縫いにするのは、違うと思う。」
ということを言われた。
なるほどな。と。
その通りですよ。
昔のヴィンテージのデニムジャケットというものは、アームホールの縫製箇所は、"巻き縫い"なのですが、これまで僕は、ヴィンテージを忠実に再現していると声高らかに言うブランドに限って、アームホールが巻き縫いではないことが、年々多くなってるなと思っていたんですよ。
で、その理由を聞くと、みんな答えは一緒。
「巻き縫いは難しくて、アームホールにできないから。」
というもの。
これまで僕は、アームホールを巻き縫いしていないデニムジャケットは、"生産者側の都合で"巻き縫いになっていないものばかりに出会っていた。
でも、COTTLEではそうではない。
"着用者の快適性"と、"着用時の見た目のスマートさ"ということを狙って、意図して、アームホールが最も滑らかになる縫製仕様を採用してる。
このことは、COTTLEのブランドの技術的な実力はもちろん、洋服をつくる上での"思想のレベル"の高さをとても物語ることだと感じた。
まあ、要するに、本当にきちんと、"一流が一流の洋服をつくってる"って思ってもらえたら良いですよ。
"UNIFORM FOR LIVING" = 「暮らしの道具」
と刺繍されたオリジナルタグ。
と、一つ一つ、こちらもアトリエで手押しされるスタンプ。
と、手書きの品質表示。
着用。
身長167cm、体重52kgで僕が着ているのは、サイズ1ですね。
サイズ0でも着れるのですが、この時には、インナーにMOTHER HAND artisanのDINANTのセーターを着てたから、0だともたついてしまったんですよ。
インナーを薄くすれば良かったんですが、なんせ着用写真を撮ったのが、店頭オープンのギリギリ直前だったから、年末だし、来店があるかもと思って、その時に着てたMOTHER HAND artisanのセーターと、Suvin Gold Supremeのパンツで、そのまま着て、急いで写真を撮りました。
そしたら、全然来店なくて、しばらく誰も来なかった。笑
あと、Suvin Gold Supremeのパンツが思った以上に光ってた。笑
コーディネート提案とかは、僕からはないので、皆様にお任せしますので。
ただ、この服装も僕の中ではかなり気に入ってる。
オーセンティックな中でも、無理なく、自然で、それでいて、とてもオリジナリティが感じられるデニムジャケットだと思いますよ。
シンプルだけど、とても考え込まれてるのが、今回のCOTTLEのデニムシリーズですからね。
そして、、、
COTTLE
C.T.L STRAIGHT DENIM PANTS
material _ COTTON 91%,LINEN 9%
color _ WASHED INDIGO (ワンウォッシュ)
size _ 0(28inch),1(30inch),2(32inch),3(34inch),4(36inch)
これ。
僕が知る、現時点でNo.1クオリティと思う、ジーパン。
マジで、みんな、これを見て、穿いて、震えてくれ。
"用の美"が徹底的に追求された、本当に素晴らしいジーパンだと思ってる。
先述の通りの生地、配色を含めたステッチワーク、そのフォルム。
ファッションが含む、"流行"という概念を超えた、まさにCOTTLEがつくる超絶的な、超越したジーパン。
いつの時代に穿いても、日々、使い続けられる"暮らしの道具"として、追究されたものだと自分で穿いて感じてる。
新年一発目の洋服として、とても相応しいもの。
こちらを紹介できることを嬉しく思えるものです。
もはや、僕は、自分で撮った写真でさえ、COTTLEのジーパンのオーラを感じてる。
画面越しでも皆様に感じて頂けるでしょうか。
先述の通りのオリジナルデニム生地、ステッチワーク、タックボタン、ベンガラセルヴィッチのコインポケット、ベルトループ。
そのような要素が、全て際立ってる。
児島という町で、みんなが一緒になって"国産デニム"をつくろうとやっていた時代。
先人が開発したものに敬意を払い、そこを大きく変えてしまうことなく、それでも、"デニムの聖地"と言われる児島で、COTTLEがやるべきことを考え抜いたその結晶だと思う。
ポケットには、銅製リベットからデニムの糸が噴き出し、ベンガラ染めセルヴィッチのコインポケット。
コインポケットは、セオリーでは生地を横使いするのですが、COTTLEでは、オリジナルセルヴィッチを活かすため、生地を縦使い。
それぞれのポケットで縫製糸の種類が変えられ、コントラストが利いてる。
ベルトループは、細かい縫製仕様なのですが、ループそのものから、カンドメが僅かに落ちるように設計されてる。
これもオーセンティックな児島クオリティの鉄則なのだ。
フロントは、ボタンフライ仕様。
トップボタンには、オリジナルのタックボタンが配置し、ボタンフライ箇所には、ドーナツボタン。
ウエスト帯の"Vステッチ"も搭載してる。
あと、細かいけど、ウエスト帯の上と下の縫製箇所で、同じ色糸、番手だけど、違うミシンで縫製されている。
これも、上は本縫いでそのままVステッチとなり、下はチェーン(環縫い)で身頃との縫い合わせのためのステッチ。
そして、前立て見返しには、スタンダードな仕様のオーバーロック処理。
更には、ボタンホールは、インディゴの色合いに合わせて、ダークネイビーの色糸で形成されてる。
本縫い、チェーン、オーバーロック、ボタンホール、ボタン・リベット付け、カンドメ。
上の写真に写るウエスト周りだけでも、6種類の専用ミシンが使われてるの。
デニムパンツというものは、みんなが普通に見たことがある洋服だと思うけど、他の洋服とは違って、つくるまでにたくさんの専用ミシンを必要とする。
それをCOTTLEでは、全てアトリエで完結させる。
複数種類のミシンを駆使してつくらなければ、オーセンティックで、時代に左右されない枠組みのものは、出来上がらない。
ただ、それだけのものが使われるからこそ、そこに大きな"クオリティの差"が生まれると僕は思う。
だから、ジーパンという限られた枠組みの中で、とても考え込まれ、つくり込まれたものであることが、一瞬で感じられたの。
このデニムパンツ。
目に見える全ての要素が、マジで、段違い。
これは、その辺に転がってるジーパンと横に並べて、比較して見てみたら、誰もが感じてもらえると思う。
そう断言できるだけのクオリティの高さを誇ってる。
このレベルは、誰がつくっても同じ領域までには達せないですよ。
ハンパないから。
普通に見えるけど、ウルトラハンパない。
バック。
ウエスト帯、ベルトループ、カンドメ、ポケット口の縫製は、金茶のステッチ。
対して、バックヨーク、股ぐり、ポケットの周囲は、オレンジステッチ。
ジーンズというものが、アメリカの西海岸で誕生していなければ、このような配色、ステッチ、仕様のパンツは生まれていなかっただろう。と以前に本で読んだことがある。
仮に、東海岸、ニューヨークで生まれていたら、こうはなっていなかった。
誰がデザインしたものなのかは、正式には不明とされる"5ポケット ジーンズ"だが、世界の様々なデザイナーたちが、「自分がデザインしていないことに嫉妬する」という言葉を残しているほどに、洋服の歴史的に見て、"傑作"と言われるもの。
それをCOTTLEのジーンズを見て、改めて思い出した。
そして、レザーパッチは、クードゥーレザーの毛足のあるブラウンのもの。
通常、COTTLEでは、ワンウォッシュの場合は、ナチュラルカラーのヌメ革が付くのですが、僕が初めてCOTTLEのジーパンを穿いたとき、生地やステッチの色使いを見て、とても"民藝的"なムードを感じたんですよ。
それを思うと、ナチュラルカラーのヌメ革ではなく、ブラウンのクードゥの方が、僕にはピッタリに思った。
だから、当店で展開をするものは、通常のヌメ革ではなく、写真のレザーパッチに変更してもらったんです。
あと、ブランドの展開では、リジッドや加工を加えてものも存在するのですが、当店では、全てワンウォッシュです。
その理由は、リジッドだと、防縮をしているとは言え、必ず洗うと縮むからです。
だから、レングスを正確に合わせられない。
そして、COTTLEでは、ワンウォッシュ後に、ガスタンブラーに入れて乾燥をさせます。
そうすることで、ワンウォッシュでも縮み切り、レングスをバッチリ合わせることができる。
また、ワンウォッシュでの展開にした理由は、さっきも言ったけど、穿いた瞬間に抜群の肌あたりをご体感頂きたいと思ったからです。
実際に、穿いて頂けた方には、僕が考えたことに必ず共感してもらえると思う。
完璧な巻き縫いの縫製。
ここ。
ジーパンの縫製で最も難しい箇所の一つ。
小股。
生地の重なりが多いし、ピッチが狂うと見える箇所だから、見栄えに影響をしてしまう場所。
ここもとても綺麗に仕上げてる。
普遍的ディテールだけど、非常に要素とムードの強いCOTTLEのジーパン。
ただ、ここも単調ではなく、非常にリズム良く設計されてるのを感じてる。
これ。
前身頃と後身頃の中間、その後身頃側に細い糸でステッチが入っているのが分かりますかね??
これは、"クインチステッチ"という。
ヴィンテージのリーバイスの年代判別をする際に、一つの要素として挙げられるところでもあるけど、僕の印象では、リーバイスを真似てるブランドであればあるほど、縫い糸が太いイメージがありますね。
オリジナリティーが高いブランドのデニムであるほど、このクインチステッチが細い印象がある。まあ、僕の自論ですけど。
このように、同じ縫い糸の色でも、糸の太さを変えることで、陰影ができるし、トータルバランスで見た結果、ジーパンそのものに奥行きが生まれると思ってる。
ただ、ほとんどのブランドは、COTTLEほどまで、たくさんの種類の縫い糸を使わないんですよ。
単純に手間が増えるから。
でも、完成したときには、洋服を見たときに、潜在意識に訴えかけてくるものが、全くの別物になると思います。
ただ、一般的にはあまりされない。
COTTLEでは、"民藝"の考え方がブランドの重要なエッセンス。
だから、きちんと手を入れ、丁寧に真面目に、良いものをつくることに専念してるの。
そうやって出来上がるから、僕が自分の人生で見た中でも、ここまで感動的な思いになるデニムのパンツは、COTTLE以外に存在しない。
だって、ワンウォッシュですからね。
加工での表現とかじゃないから。
凄まじいと思う。
ベンガラセルヴィッチ。
もちろん、裾はチェーンの仕上げ。
あと、COTTLEはレングスは長めの設計です。
そのため、僕は当然のように裾上げをしたのですが、今回手にして頂ける方のほとんどの方が、裾上げが必要になると思います。
先述の通り、もう縮まないので、店頭にある状態から、バッチリのレングスで調整をさせて頂こうと思うのですが、COTTLEがアトリエで、実際に裾上げをしてくれます。
お買い物頂けたで、裾上げが必要な方は、当日中にお持ち帰り頂くことができず、後日お渡しになるのですが、そちらはCOTTLEの渡辺さんの計らいにより、裾上げ費用は無料でさせて頂きます。
だから、時間だけください。
そんな超安心のオリジナル裾上げ。
遠方にお住まいの方は、ご相談頂ければ、安心して裾上げをできるようにさせて頂きますね。
チェーンステッチにより、既に波打つ片鱗が見れる裾と、ベンガラ染めの色合いの美しさ。
そして、見てください。
これ。サイドビュー。
5ポケットのジーパンとは思えないような、美しく、洗練されたアウトライン。
これは、ジーパンの概念変わる。
ジーパンって、色が落ちてないものはもの凄く野暮ったくてダサいと思ってたけど、COTTLEのは別。
色合いも綺麗だし、このアウトラインが描くものが体験したことのない別世界に僕は感じたの。
もちろん好き嫌いはあると思うし、ワイドパンツしか穿かないって方には、NGだと思いますが、アダルトジェントルメンの方々には、とても高評価を得られると確信してる。
ただ、サイズ0なら女性にも良いサイズですので、女性にも手にとってもらえたらすごく嬉しいです。
裏。
裏側も、とてつもなく美しい。
シンプルだけど、全部が整ってるから。
裏面も、複数の色が、それぞれに調和し合ってる。
ボタンホールのみネイビー。
袋布には、スタンプがつきます。
こういうスタンプも、結構、ダサいの多いですけどね。笑
COTTLEのはイケてる。
バック。
バックポケットは、ご覧の通り、隠しリベットの仕様です。
この巻き縫いの顔付きがとても綺麗。
きっちりきっちり丁寧に縫われてるのがビンビンに伝わりますよ。
アウトシームは、ベンガラ染めのセルヴィッチ。
対して、インシームは、オーセンティックなジーンズ縫製の"インターロック"です。
ここには、白い縫い糸も使われてる。
縫う箇所に合わせて、適正な縫い糸で縫い上げられてる。
裾の内側から始まるチェーンステッチ。
繊細なピッチのロックの運針と、力強いチェーンステッチの縫製のコントラストも僕はとても好きなのよ。
そして、これ。
先日のnonnotteとのSuvin Gold Supremeのコートの時にも穿いてたの。
まあ、いっつも穿いてるから。
Araki Yuuのニッカーボッカーズと並んで、自分のユニフォームになってる。
これ。
僕が約半年間、穿き続けているマイC.T.L STRAIGHT DENIM PANTS。
半年と言っても、週に2、3日とかじゃありません。
多い時で週7日、少なくても週5日。
それでいて、穿いてる時間も午前中からほぼ夜中。
だから、めっちゃ穿いてるの。笑
洗濯は、これまでに6回。洗濯機で。
新品は、先述の通りワンウォッシュなので、自分で洗う初めてのタイミング、デニム自体は2回目の水通しの時期だけは、結構期間を空けました。
まずは、クセづけることが大事。
最初の家での洗濯からは、あとは、何も気にしない。
洗いたいときに洗う。そして、穿く。それだけ。
というか、このクオリティだから、穿きたかった。
僕は、夏前から穿き始めたので、少し季節としては、暑い時もありましたが、皆様には新年よりご覧頂きます。
この時期の販売にした理由は、主に2つ。
1つ目は、これだけの凄みを感じるジーンズだから、新年という節目の相応しいタイミングにしたかったこと。
2つ目は、出来る限り、ご自身での家庭洗濯のタイミングを後にして頂けるように、汗をかかない季節にしたかったこと。
この2つの理由があります。
だから、手にして頂けた方は、夏までにしこたま穿いて。使って。
ここからは、しばらく僕の私物の写真をご覧ください。
オリジナルタックボタンも、銅のコーティングが顔を覗かせてきた。
デニム生地や、縫製糸だけではなく、ボタンまでもが変化をする。
これこそが、COTTLEが考える"経年美化"というもの。
僕自身、これまでずっとジーパンを追ってきたから、リジッド、ワンウォッシュのどちらもからデッドストックヴィンテージや、レプリカ、デザイナーズ、いろんなものを穿いてきたけど、COTTLEのが正真正銘、一番気に入ってる。
サイズ選びのポイントは、他のパンツと大きく異なります。
どうしても大きいサイズが穿きたいという方以外は、僕の言うことを聞いてください。
試着時に一番上のタックボタンが止めることができれば、それがベストサイズ。
ギリギリでもOK。
本当に良いジーパンの穿き方はそれ。
必ず伸びるから。
リゾルトほどのビッチビチとまでは言いませんが、できる限り、本当のジャストサイズで選んで頂けることをお勧めします。
そうすれば、いつの間にか、貴方の下半身に優しく添い遂げてくれるでしょう。
そして、気が付けば、COTTLEの"経年美化"を最大限に感じてもらえると思います。
これ。
新品の着用写真。
身長167cm、体重52kgでサイズ0を穿いています。
感じて頂けるでしょうか??
この美しいアウトライン。
現代のルーズなシルエットとは、全くの別物の位置に存在する、流れるフォルム。
あまりにも美しい。
原料、生地、縫製、付属、アウトライン。
その全てが、僕にとっては、凄まじいレベルに感じる。
自分が好きすぎるデニムというジャンルで、このクオリティは、まさに"神デニム"と呼べる。
過剰でいかついだけのジーパンとは違い、静かな佇まいと、日々の生活で使いたくなる品質の良さ。
このどこにもないバランスを実現してるC.T.L DENIM。
僕自身の心がとても大きく動かされたCOTTLEのデニムシリーズを新年より皆様にご紹介させて頂きます。
販売時に店頭では、デニムシリーズの製作に使う道具や、生産プロセス、COTTLEの思想がご体感頂けるように用意をしています。
価格については、
C.T.L NEO TYPE 2nd DENIM JACKETは、¥57,000- (¥62,700-)。
C.T.L STRAIGHT DENIM PANTSは、¥43,000- (¥47,300-)。
1月2日、11時からの当店初売りより店頭で販売いたします。
また、翌日の3日、大体18時頃あたりを予定して、当店のオンラインストアにも掲載をする予定です。
サイズスペックについては、オンライン掲載時には商品ページに記載を致しますので、そちらよりご覧ください。
それでは、1月2日11時より、皆様にお会いできることを心待ちにしております。