こんにちは。
CASANOVA&COの野口です。
本日は、お知らせ。
DAN TOMIMATSU ORDER EXHIBITION
2025.04.12 - 2025.04.20
今年もやります。
DAN TOMIMATSUの期間限定オーダーイベント。
普段男性のお客様にご来店いただくことがほとんどの当店において、”ジュエリー”のポジションとしてご提案し続けているDAN TOMIMATSU。
普段すぐにお持ち帰りいただけるラインナップを店頭でご紹介させていただいておりますが、これはブランドの中のごく一部。
特にリングのサイズなどはどうしても広いラインナップを見ていただくことができないから、気に入ったものが狙った指にジャストフィットすることはかなり奇跡に近い。
そのような意味でも、今回のようなオーダーイベントを上手に使っていただけたらとても嬉しいです。
僕自身はバイヤーとして活動するようになってからまだ日は浅いですが、ジャンルやカテゴリ問わず、主に日本国内でものづくりをしている方と積極的に関わらせていただいている。
取り扱いの有無に関わらず、様々な方が心血注いで生み出したものをとにかくたくさん見るようにしている。
のですが、ジュエリーに関しては別。
正直、新たなブランドを積極的に探していない。バイヤー失格かもしれませんが。
それはDAN TOMIMATSUが抜きん出てカッコいいからという理由はもちろんなのですが、それ以上に自身の精神性にとてもフィットしているから。
僕たちがDAN TOMIMATSUのつくるものに対して、”アクセサリー”ではなく”ジュエリー”と呼んでいるのも同じ理由。
服装によって身につけるリングやブレスレットを変えることが装飾という意味で”アクセサリー”の行為だとしたら、”お守り”にも近い感覚でそれを身につけることが習慣化するのが”ジュエリー”だと思う。
僕自身、DAN TOMIMATSUと、富松さんが手掛けるオーダーメイドのリング”BESPEAK”をどちらもつけているんですが、やはりとても内省的な面を持つものだと感じます。
特にBESPEAKは結婚指輪としてつくっていただいたので、それを身につけることは一般的には社会性に基づく行為だと思うのですが、それ以上に自分自身の精神面に与えてくれる影響がとても大きい。
付けていると安心するとか勇気が湧くとかそういう類のものではなくて、それを身につけるということが自分を在るべき場所に正してくれるような、そんな感じ。
まさにそれを表現するのが、富松さんが掲げる”心に作用するデザイン”という言葉。
僕はこの言葉がとても好きです。
人間に五感を超えた感覚があるとすれば、それは知識や情報によるものではなくて、”心”によるものだと信じている。
だから、見た目のかっこよさや装着感の良さは大前提に重要だけれど、それ以上に心にスッと馴染むかどうかを感じるのは、経験と感覚に基づく究極のシックスセンスだと思う。
ただそれは一瞬にして感じ取ることができる時もあれば、1年2年もしくはもっと長い年月をかけて心に浸透して実感につながる時もある。
だから、このDAN TOMIMATSUのオーダーイベントも、毎年行うことにとても意味があると思うんです。
昨年時点ではピンと来ていなかったものが、今見るとすんなり自分に入ってきたりする。
洋服にも同様の側面はあると思いますが、洋服とは比べ物にならないほど長い時間軸で存在している”金属”を用いた”ジュエリー”だからこそ、このような自身の変化や心の動きに繊細に向き合うことができる。
そのために用意されるDAN TOMIMATSUのコレクションは、劇的ではないけれど、年々少しずつ増えていっている。
年に1個くらいかな、新作と言える新作は。
でもそれは、表層的なカッコよさだけを追求したデザインなら次々に新しいものを作ることはできるかもしれませんが、やはり”心に作用する”ことに重きを置いているからこそ。
だからどうしても、そういうペースになる。
でも、それが適切で健全だと思います。
今はラピッドサイクルすぎるから。
そんなDAN TOMIMATSUですが、ブランド側の全面協力もあり毎回過去最大量のラインナップを皆様に紹介できておりますが、今回も過去最大量を更新すると思います。
コレクションはそれぞれ、、、
ブランドの原点であるRubber Band Braceletをはじめとする、”UNBOUND”。
様々なDAN TOMIMATSUを持っていただいている方にこそ、原点回帰としても。
奈良県出身の富松さんが、古代の技法を蘇らせた”ENLINK”。
K18YGの糸を巻きつけたシリーズとして今までもご紹介してきましたが、今回はそれだけにとどまらない。
PT900を糸状にして巻きつけた”プラチナエンリンク”が登場。
これはお好きな方多いと思いますよ。
素材が持つ刹那的な美しさをそのまま残した”MATERIA”。
ある意味では全てのDAN TOMIMATSUの根底にある哲学を体現したようなMATERIAコレクションですが、ここからも新作がございます。
とんでもないやつ、驚愕のやつが。
これも”プラチナエンリンク”と併せて、後日ご紹介しますね。
K18YGとK18WGが文字通りマーブル状に混ざり合う”MARBLE”。
異なる性質のものが一つに混ざりあうという点から、結婚指輪などのペアリングとしてもとてもおすすめ。
そして、これ。
真打、”DISSOLVE”。
人間のコントロール領域外の表現を、工芸技法に落とし込んだジュエリー。
すでに手にしていただけている方にも、改めて見ていただきたい。
新品のものと見比べることで、自身のDISSOLVEがどれ程までに心に作用しているかということを感じていただけると思います。
大まかにはDAN TOMIMATSUのコレクションはこんな感じ。
ピックアップしたものは後日ご紹介しますが、とんでもないボリュームなので全貌をここでご紹介することは不可能です...
店頭でぜひ手にとってご覧ください。
ただ、これだけではありません。
富松さんが手がける、DAN TOMIMATSUとは別のオーダーメイドリングのブランド、”BESPEAK”。
こちらも期間中は店頭にてご覧いただきオーダーいただけます。
先述の通り、僕は結婚指輪としてこのBESPEAKのリングを毎日つけている。
形やボリューム、地金の種類は様々なバリエーションの中から選んでいただくことができるのですが、ただただカスタマイズしてオシャレなリングを作ろうよって次元のお話ではない。
以下、ブランドからのステイトメントを引用します。
BESPEAKはデザイナーの富松 暖により2019年に創業された、オーダージュエリーブランドです。
私たちの指輪はお客様よりオーダーを頂いてから、一点一点、熟練した日本の職人より設えられます。
"心身と調和する指輪"をコンセプトに、ご検討の時間を含め、製作、お渡しするまでの一連の体験を私たちのデザインとして提案しています。
BESPEAKはオーダーメイドを表す言葉、BESPOKEの現在形です。
素晴らしいオーダージュエリーの文化を、現代に適したかたちへ、そして未来へと繋ぎます。
つまり、選んでいただく時間や体験全てが、BESPEAK。
自身の身体や生活スタイルに合わせて、自分により調和するものを探していく。
そうすることで生まれる”あなただけのジュエリー”こそが、BESPEAKという体験を通して形となり、これからにつながってゆくもの。
僕は1年ほど前にBESPEAKでオーダーをしたのですが、僕の指輪と妻の指輪は厚みが違う。
これは女性で指が華奢だからというのもあるが、妻の仕事の性質上、指輪のボリュームが大きすぎると邪魔なってしまう懸念があったので、そのようにつくり分けてもらった。
でもこういうオーダーの仕方こそ、我ながらBESPEAKだと思う。
もちろん結婚指輪やペアリングでなく、自分自身の心を調律するようなジュエリーとしても最適。
用意される地金と技術は超一級品ですので、間違いなく素晴らしいものが出来上がる保証はあるのですが、期間中は僕たちがBESPEAKのお選びいただく時間をアシストさせていただきます。
という感じで、期間中はDAN TOMIMATSUとBESPEAKで店内の半分くらいは埋め尽くされてしまうんじゃないかな、というくらいの大ボリューム。
なので、初日の12日(土)にはスペシャルゲストに在店いただきます。
DAN TOMIMATSUのイベントをはじめ、当店では数回店頭にお立ちいただいた事のある椎木さん。
国内外の素晴らしいものや、そのような方と仕事をしているスペシャルな方。
会ったことのある方も多いかもしれませんが、楽しみにしていてください。
また後日、”プラチナエンリンク”と”MATERIAコレクション驚愕の新作”はご紹介させていただきますので、気にしていただける方は楽しみにしていてください。
続く...