11月となりましたからね、遂に登場。
"MOTHER HAND artisan"
思い返して数えてみれば、当店CASANOVA&COで、8回目の冬のセーターを迎えることになりましたMOTHER HAND artisan。
現在は、徳島県の山深いアトリエでつくられる超特殊セーター。
取り扱いをした当初は、ベルギーで日本人夫婦の手によってつくられるニットブランドとして、当店も輸入してた。
それが、現在は、ベルギーに比べればとても近い位置関係になりました。
でもね、ただ単に生産拠点の場所が変わっただけではなくて、先日紹介したAraki Yuu同様に、MOTHER HAND artisanの永井さんご夫婦もそのつくりあげるセーターのレベルがとても向上してる。
そして、8回目の冬を迎える今回のもの。
ブランドとしてもこれまでで最も複雑構築のセーターが完成し、そして、僕自身としても、オーダー時から思い入れのより強いものが出来上がったと思ってる。
まず、今シーズンは、2回の発売に分かれます。
1回目が今回の。
2回目が今回とは別素材の、"ウール75%、アンゴラ25%の縮絨セーター"が少しネックの高い"GEEL"というモデルで、色はかなり濃いグレーで、12月頃に各サイズ数着だけだけど、販売予定です。
ということで、
そう。
メインは、今回のもの。
20代半ばの、今よりももっともっと右も左も分からない頃からの自分を、これまで温かく見守ってくれ、そして色々なカラーリング、素材、モデルで製作をし続けてきてくれたMOTHER HAND artisanの永井さんご夫婦。
2年前には、ブランドとしての新素材"シルク62%・モヘア38%"という驚愕モノが登場し、昨年には、その素材の当店オリジナルカラーとして"CASANOVA BROWN"という色合いのものをつくってもらいました。
そして、今年。
オーダー時から、自分の中で、ある一つの区切りを迎える可能性が非常に高いことを察知し、全ブランドのバイイングに共通して、ほぼ取り扱ってこなかった、というか、他のカラーバリエーションがあるなら、そちらの方をチョイスしてきた"色合い"をMOTHER HAND artisanで使おうと考えてた。
それが、"BLACK"
僕自身は、黒い色、特に真っ黒はほぼ着ることがない。
それは、黒という色は、強過ぎるように思うし、それ以外のいわゆる"絶妙なカラーリング"というものに魅力を感じるし、そういう"絶妙なカラーリング"を生み出すのも、センスと技術の融合だと思うから、そういうところに興味があった。
だから、"黒い色"というのはCOMOLIを除いては、よほどテクニックが溢れた洋服でない限りは、あまり店頭に並んでいなかったの。
そのようなこともあり、無数にカラーバリエーションが存在するMOTHER HAND artisanで、特に近年は、大変ありがたいことに永井さんに「既成のカラーじゃなくても、福田くんの好きなようにしていいよ」って言ってもらえてたから、そうなると"絶妙カラー"を生み出そうと考えますよね。
そうして出来上がったのが、昨年販売したモデル"CASANOVA BROWN"と"SMOKY HONEY"という色合いだ。
で、今年。
上に書いたようなこともあり、"BLACK"という色を上手く利用し、黒が強過ぎて、他の色を食ってしまうことがなく、自分なりに考える"調和"がとれたものを目指しました。
それが今回のカラーリング。
"CASANOVA BLACK (カサノヴァ ブラック)"だ。
これ。
シルク : PLUM(プラム)
モヘア : BLACK(ブラック)
2つの素材をそれぞれ違う色合いで、しかも混率のパーセンテージの配分、素材特性のこともあり、互いに反対の組み合わせであっても、決してこのようには成り立たない色、"CASANOVA BLACK"。
僕は良いものができたと、大変気に入ってる。
オーダー時には、自分はこうしたいということを伝えた上で、もちろん永井さんの意見も強く求めるから、見たことのない組み合わせではあったんだけど、永井さんの長年の経験上でも「カッコいい色が出来上がると思う」と言ってもらえてたから、とても期待してた。
上記の通り、シルクがPLUMというパープルがかった色合いで、全くの毛羽立ちがなく、めちゃくちゃに輝く糸である。
それを毛が立つモヘアのBLACKで覆い隠すというイメージ。
眺める角度によって、それぞれ違った色に見えると思う。
そして、この素材は、超絶ハイパーハンパないのだ。
MOTHER HAND artisanのオリジナル糸。
混率の62%がシルク(PLUM)。
38%がモヘア(BLACK)である。
それぞれについて、解説しよう。
<シルク (PLUM)>
シルクは、蚕が吐く糸であるということは人類みな知ってると思う。
その蚕にも大別して2つあって、
・野蚕 (天然)
・家蚕 (養殖)
というのに分けられる。
今回のものは、野蚕(やさん)という天然もの。
天然と養殖とでは、やはり特性が違うみたいだけど、どうも野蚕の方が、繊維がちょっと太かったり、保温性や吸湿放湿性とか、抗菌性に優れてるみたいだけど、まあ、今回は重要なのはそこじゃない。
その野蚕の絹繊維の特性を最大限に感じられる"生糸"を使ってる。
シルクは、"生糸"だけではなく、"絹紡糸"や"絹紡紬糸"などいくつかの段階がある。
蚕が吐いた繊維は、タンパク質で外側を覆われ、その内部に"三角形断面のシルク最大の魅力"が詰まった物質が隠れてる。
そのような外側のタンパク質を取り除く工程を経て取り出された"生糸"は、セーターとなったときに、途轍もないメリットを発揮してくれるのだ。
<モヘア (BLACK)>
アンゴラヤギの産毛であるモヘア。
トルコ・南アフリカ・アメリカがモヘアの世界三大産地だそうだ。
その中で、MOTHER HAND artisanで使用しているのは、南アフリカ産のもの。
その中でも、スーパーファインキッドモヘアというクオリティのものだそうだ。
スーパーファインキッドモヘアというのは、名前からしてレベル高いんだけど、本当にレベルは高い。
でも、ここで重要なのは、その繊度の話ではなくて、、、
モヘアのニットって世の中に存在するものは、スカスカの軽くてふんわりしたものがほとんどだと思う。
だから、モヘアのセーターって全然温かいイメージがないんじゃないかな。
しかしながら、データ的に、モヘアはウールの3倍だったか、何倍だったかの保温力を持つ素材だそう。
でもそれは、モヘア繊維の持つ"滑りが悪い"という特性から、ニットを編む際に、必ず編み機に引っかかるという生産時のデメリットの影響で、スカスカの低密度のモヘアニットばかりが世の中に流通しているそうだ。
だから、"モヘア = 暖かい"という世の中の認識が全然ないと思う。
<シルクとモヘアの組み合わせ>
上記のような、シルク(生糸)とスーパーファインキッドモヘア。
その素材を使って、生糸が3本・モヘアが3本の合計6本の糸を、一緒にねじって組み合わせた"交撚糸"。
6本の糸で、一本の糸となったものをMOTHER HAND artisanが用いる"家庭用手横編み機"を駆使して、編み進める。
しかし、生糸という非常に細い糸で、これほどの分厚さ。
編み機に必ず引っかかってしまう生産時のデメリットのため、低密度のスカスカのニットばかりが存在するモヘアで、これだけの高密度。
生糸が持つ、高い吸湿性。
モヘアが持つ、高い保温性。
だから、仮にTシャツの上に着てもヌルヌルの肌当たりに加え、とても心地よい重厚感と、カンペキな温かさ。
このように、世の中に、絶対的に他で存在し得ないセーターをつくることができていること。
このことが"家庭用手横編み機"という、今ではつくられていない道具を駆使して、独自の理論・独自の技法でつくりあげているMOTHER HAND artisanの凄みである。
その上、このシリーズを手にして頂いた後も、"洗っても縮まない"とか、"毛玉ができにくい"とか、"虫食いが起こらない"とか所有者の方には、とても良い恩恵がある。
そういうことも僕自身は、自分で体感してきた上で、今まで自分が手にしてきたセーターの中で、圧倒的No.1がこのシリーズである。
だから、僕は、言う。
"神"だ。
と。
そして、そのような"CASANOVA BLACK"カラーでの、シルク62%・モヘア38%のセーター。
今シーズンは、MOTHER HAND artisanに2つのモデルでオーダーをしました。
MOTHER HAND artisan
BASTOGNE
material _ SILK 62%,MOHAIR 38%
color _ CASANOVA BLACK
button _ BURNED BUFFALO HORN
size _ 2,4,6
MOTHER HAND artisan
MONS
material _ SILK 62%,MOHAIR 38%
color _ CASANOVA BLACK
size _ 2,4,6
この2つ。
新型BASTOGNEと、昨年は取り扱いしなかったクルーネックタイプのMONS。
既に知っている方はいると思いますが、"BASTOGNE (バストーニュ)"というのは、ブランドで初めて登場したカーディガンタイプのものである。
この素材をこよなく愛する僕にとっては、新しい形というのは待望。
それもね、カーディガン。
カーディガンってこういうジャンルの洋服がお好きな方でも、あまり皆さん気に入ったものを持ってるイメージがないんですよね。
僕自身も、カーディガンは特有のV字形状のフロントがあまり得意ではないし、カッコいいと思えるものに出会えたことがほとんどないの。
実は、昨年のMOTHER HAND artisanのセーターを販売した直後に、永井さんと話をしていて、これからカーディガンをつくろうと思ってると言ってた。
僕も、自分のワードローブの中に、カーディガン枠はガバガバに空いてるし、MOTHER HAND artisanクオリティのカーディガンをとても楽しみにしてた。
でも、その時に、僕は「フロントがVじゃないものが良いです」って永井さんに伝えたんですよ。
そしたら、「普通のは考えてないから」って言われた。
だからね、とても楽しみに期待してた。
それで、いざ展示会のサンプルを見てみると、もう、そこら辺のカーディガンとは、全くワケが違うものができてたワケ。
もうね、その瞬間、これだと思ったの。
そもそも、MOTHER HAND artisanというブランドは、先述の通り、"家庭用手横編み機"という昔ながらの道具を使って、そのニットをスローに編み進める。
特に、編み機に引っかかりやすく、高密度なニットを編むことが困難なモヘアという素材を使っているこのシリーズは、とても大変で、エゲツない時間がかかるという。
だから、クルーネックのもので、永井さんご夫婦でつくって"一日一着"という生産量だそうだ。
でも、今回初登場した"BASTOGNE"は、フロントがボタンオープンな分、これまでよりもディテールが増え、一層の労力が必要になったそう。ヤバくないですか??
今までは、一日一着の生産量だったのが、このカーディガンは、丸一日かかっても、一着が完成しないというウルトラカーディガン。
"人間を超えた"神ワザの世界が満載のシロモノ。
皆様、神の世界へようこそ。
紹介しますね。
見た目としては、フロントは、よく見る感じのV字型ではなく、どちらかというと丸首に近い設定。
ネック端は、編み地の特性を利用してカーリングをさせたもの。
ネック端は、カーリングしていますが、断ち切りとかではなくちゃんと処理がされてるので、ほつれるようなことはない。
あと、身頃とネックの編み地の方向が変わって、その境界を貫くような一つの目がありますが、これはニットの素材と同じ糸を使って、首が伸びないように手縫いで入れられたステッチワーク。
このあと、紹介していきますが、シルク・モヘアのセーターのシリーズは、MOTHER HAND artisanの完全オリジナル形状の、切り替え箇所の全てがカーブした構造です。
通常、セーターというものは、それを形成する"編み目"が真っ直ぐ連なることから、形状が一直線になってしまう。
でもね、このシリーズは、違う。
永井さんの奥さんが"家庭用手横編み機"で設計通りの形状に編み進め、
永井さん(旦那さん)が、縫製が必要な箇所を全て手縫いで縫いあげる。
ほら。このカーブ形状。
脇下身頃には少し分量があり、そこから裾に向けてググッとカーブしてる。
こんなアウトライン、セーターで見たことありますか??
実際、MOTHER HAND artisanのセーターは、前裾から、そのままのパーツの形で編み進められるのですが、裾から徐々に上に行くにつれて、編み目の数を増やして、このような身頃の形状にしてるの。
これ、前身頃の脇の写真です。
上に行くにつれて、編みの目が増えてるのがわかりますかね??
ほら。これ。
赤い丸で囲ってるのが、目が増えてる箇所。
こんなのつくったら伝わりやすいかなって思ってつくったんだけど、めちゃくちゃ分かりにくいわ。笑
まあ、実物で見て。
そして、カーディガンになると凄いのがこれ。
ボタンホール。
MOTHER HAND artisanは、ニット本体に、あとからディテールを加えるということを行いません。
つまり、ボタンホールは、ニットを編んだ後に、切れ込みを入れてるんじゃないの。
前裾から、編み進める際に、、、
"脇の編み目を増やしながら編み進め"、
"ボタンホールの箇所になると、その部分だけ、目を休める"
ということを"同時に"行ない、ボタンが通る隙間を形成してる。
そして、ホールを仕上げる際には、永井さん(旦那さん)がニットと同じ糸で、手縫いで補強をするという超特殊技法。
ボタンホールまでハンパないカッコ良さを誇ると思うから、実物をご覧頂ける方は、眼球を擦り付けてよく見て。
そして、裾から編み進めると、このセーターの上半分も、ものすごいカーブが多量に存在する設計なのだ。
アームホール下まで編み進めると、今度は、アームホールの分の編み目を減らす必要があり、"減らし目"という作業を行いながら、編み進める。
そして、ボタンホールの箇所があると、その位置で、ホール分の編み目を休ませる。
そのボタンホール箇所が過ぎると、目を復活させ、それと同時に、アームホールの目の数を調整する。
ただ、このセーターは、肩のラインもとても変わってるの。
ハンガー状態なので、少しハンガーのラインが出てるけど、肩の傾斜、丸みがハンパないの。
分かりますかね??
着用時の肩の丸みを出す際に、ネックの横から、アームホール頂点にかけて、非常に高さを出してるの。
ここまでの肩の丸みを持つセーターは絶対に存在しないはず。
しかも、この"シルク・モヘア"という素材で、この"ヘビーウェイトの高密度"でこの肩の丸みを実現できるのは、"家庭用手横編み機"を駆使して、超労力で永井さんの奥さんが編むから以外に、方法は考えられないそうだ。
この肩周りの箇所は、このセーターを編む上で最も複雑な要素が絡み合い、
・肩幅を出すために目を増やす
・ネックラインを出すために減らし目をする
・肩の目を外側から順番に休めながら、前に向かって編み進めて目を増やす
・モヘア糸が編み機に引っかかるため、下に引っ張る
・手横編み機に設置した編み地に供給される糸を一目ずつ編む前にちょっと引っ張る
・ボタンホールの箇所で、ホール分だけ目を休める
という6つの作業を同時にしないと、設計通りにならないそう。
まあ、もはや職人的過ぎてよく分からないと思いますが、上に記載したことは、セーターづくりのセオリーではなく、MOTHER HAND artisanのオリジナル設計、オリジナルレシピでの工程。
このことは、実物を着た瞬間に感じてもらえますよ。
バック。
先述の通り、前側の裾から編み進められ、そのまま編み地の方向を切り替え、一続きに後身頃の裾まで編み上げられる。
身頃は、前から後ろまで一続きで。
袖は、左右でそれぞれ筒状に編み上げられる。
袖さえも、通常のセーターとは全く別物の工程でつくっているそうだ。
永井さんが言うには、ニットを専業にしてる人であればあるほど、MOTHER HAND artisanのセーターの袖のつくりがどうやって形づくってるのか分からないそうです。
リブも付かないし、袖そのものにシームも一切存在せず、アームホールから袖口にかけてググッと細くなる形状。
袖口もキュッと細くなり、編み地の特性によりカーリングした形状。
そして、身頃と袖をつなぎ合わせるアームホールの縫製も、全て手縫いで永井さん(旦那さん)がやってる。
アームホールは、全ての服に共通しているのですが、"身頃側のアームホール"と、"袖側のアームホール"で大きさが違うんですよ。
イメージとしては、身頃の小さいアームホールに、袖の大きなアームホールをきちんと狙い通りに収めることで、肩がスムーズに動作をすることができるようになるの。
このことは、セーターでも、シャツでも、ジャケットでも同様なんだけど、セーターの場合には、他の布帛(織り生地)の洋服と異なり、一つ一つの"編み目"で形成されるわけです。
だから、単純に手縫いをしていけば良いわけではなく、永井さんが設計した適正な身頃の編み目の位置に、適正な袖の編み目の数を縫い合わせていかないといけないという壮絶な工程を経てる。
数を間違えないように、集中しながら、数えながら、一目ずつ縫い進めていくという工程なのだ。
そして、そして、このカーディガンの秘密は、このフロントの"前立て"にも隠れてる。
MOTHER HAND artisanの"BASTOGNE"は、この前立ての箇所を、"表と裏"から、それぞれ2箇所縫われているの。
このことは結構重要で、大体のカーディガンって、前立てがリブ編みに切り替えられてたりとか、そうじゃなくても、前端って比較的ペラッとしてるじゃないですか。
それは、着ていると次第に前だけが徐々に伸びて、前だけ着丈の長いカーディガンを着てる人って見たことないですか??
カーディガンのフロントって僕は伸びてしまいやすくて、型崩れしやすいイメージがある。
でも、MOTHER HAND artisanの永井さんがつくるものは、そんなもんじゃないの。
表から見ても、裏から見ても、全く分からないから、もはや写真を撮るのも諦めたんですがね。
表からは、ニット本体と同じ糸を使って、ニット本体の編み目と全く同じように、チェーンステッチで伸び止めの縫製を入れてる。
そして、裏側からは、本体の生地端を裏に折り返し、それを手縫いで縫い止める。
見た目では全く分からないけど、実際に前立てを触ると、かなりしっかりと補強され強靭さを感じる。
目で見えない箇所であっても、MOTHER HAND artisanがつくるセーターは、細部にまで、とことんそのクオリティが行き届いてる。
こういうものづくり、こういうディテールのおかげで着続けた際の"本当の良さ"ということに気付くことができると思いますよ。
ボタンも好きなのを選べたから、ついついクセで、本水牛の焼きボタンをつけてもらいました。
今回のボタンは、エッジの箇所をグルリ一周焦がしているタイプのボタンです。
ニットのムードと、とてもマッチングしてると思ってる。
そして、裏。
"BASTOGNE"の構造がよく分かる。
直線箇所であれば、リンキング(ニットの縫製のこと)の道具を使って縫うことができるけど、"減らし目"・"増やし目"によって、あまりにも曲線が多い設計のセーター。
アームホールも。
身頃脇も。
独自理論により、手の技が惜しげもなく、駆使されまくったセーター。
非常に細かく、丁寧で、手が行き届き、そのことが新品だけではなく、時間が経てば経つほどにビンビンに感じられるものづくり。
餅は餅屋と言いますけどね、これほどまでに"餅屋中の餅屋"のセーターは、素晴らしいものですよ。
カーディガンタイプだけではなく、クルーネックタイプの"MONS"。
これまためちゃくちゃ良い出来してますよ。
先ほどの"BASTOGNE"と同様にフルハンドセーター。
前が開かなくても良い人で、CASANOVA BLACKを気に入ってもらえる方は、こちらのMONSで。
"BASTOGNE"着用。
身長167cm、体重52kgでサイズは最小サイズの2。
女性の方から、大体172,3cmの人までが大体サイズ2じゃないかなと思います。
体格と好みによるけど。
手を広げると"BASTOGNE"の形状がよく分かる。
丸首タイプの首ぐりですが、ネックの前下がりは、クルーネックとは全然違います。
あとは、着丈がクルーネックのMONSよりも、ワンサイズ分短い設定にしてるって永井さん言ってた。
あとで、MONSの着用写真も掲載するので、見てみて。
フロントに5つボタンが付いてる分、どこを留めるかで印象が結構違う。
僕は、上2つのボタンと、一番下のボタンは、一生留めることはないと思う。
力の抜けたジャケット的な感じで、フルオープンで着るのも良いと思う。
まあ、所有してもらった方の好きなように着てもらえればそれで良いです。
こちらがクルーネックの"MONS"。
着てるサイズは、先ほどのBASTOGNE同様に最小サイズの2。
こちらも分量のある身幅から、裾までが大きくえぐられたようにカーブしたアウトライン。
これをニットの"一つの目"を駆使してこのようなフォルムにしてるんだから。
信じられない。
"BASTOGNE"と"MONS"、ご検討頂ける方は、それぞれに用途があると思うから、皆様により適正なものをお選びください。
そして、最後に、、、
MOTHER HAND artisan
ARM WARMER
material _ SILK 62%,MOHAIR 38%
color _ CASANOVA BROWN
size _ ONE
これ。
秘蔵アイテム。
アームウォーマー。
これ、多分、今年はCASANOVA&COだけかな??
わかんないけど。
永井さんに展示会でこんなのできるよって言われて、見せてもらったのが試作品のアームウォーマーだった。
伸縮性を持たせるため、リブ編みでつくられたアームウォーマー。
これ、寒い季節のプレゼントにも、自分用にもとても良いじゃないかと思って、「是非つくってください」って見せてもらった2秒後に返答してた。
試作品がシルク・モヘアの素材でつくられてたから、どんな色が良いかなって思った時に、真っ先に思い付いたのが、昨年つくってもらったカラーリング"CASANOVA BROWN"だった。
理由は、多分、このアームウォーマーを実際につけることになる方は、女性がメインじゃないかと予想した。
プレゼントの価格としてもとても良いから。
そうした時に、昨年展開したCASANOVA BROWNのカラーリングが女性の手元に来た時に、めちゃくちゃオシャレな姿が頭に思い浮かんだの。
このような素材で、このようなカラーリングのアームウォーマーはきっと他のブランドで探してもないだろうって思って。
もちろんね、昨年CASANOVA BROWNのセーターを手にして頂けたお客様方や、そうじゃない方も、良いと思いますけどね。
リブ編みで、シーム箇所を利用した指抜き設計です。
ほら。
可愛くないですか??
伸ばすとこんな感じ。
あまり締め付けは強くないし、自然にクシュクシュっとなる感じで。
洗えるし、かなり暖かいし、真冬にはめちゃくちゃ良いと思いますよ。
秘蔵アイテム"アームウォーマー"。
セーターは、CASANOVA BLACKで、"BASTOGNE"と"MONS"の2種類。
この時期には、いろんなブランドでセーターが出てると思うけど、他の誰もができないものづくりを続けてるブランド。
お好きな方は、MOTHER HAND artisanの極まったものづくりをご体感ください。