Araki Yuu オリジナル生地組織のjerkin jacket

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、久しぶりにこのブログを書きます。

 

 

 

最近は、ずっと色々あったので、いろんなことをしてたんですよ。

 

 

 

だから、おかげで全然紹介できてないものがたくさん。

 

 

 

 

今日は、Araki Yuuを紹介しますが、Isabella Stafanelliや山内、MOTHER HAND artisan、calmlence、GERNOT LINDNERなどいろんなものが店頭には揃ってるんですよ。

 

 

 

 

既に大豊作だ。

 

 

 

 

 

あと、そうそう。

 

 

 

 

先日より、全国では新しいコレクションがスタートしていますが、IRENISA。

 

 

 

 

当店では、現在のところ、まだです。

 

 

 

 

予定では、2月17日、18日にデザイナー二人が在店のもと、販売をスタートする予定です。

 

 

 

 

2月はIRENISAで、3月の頭には、12月に続いてnonnotteの杉原さんが来てくれる予定ですね。

 

 

 

 

そして、当店では今回のシーズンから取り扱うブランドもあるから、そういうのも楽しみにして頂ける方は、楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

今日は、Araki Yuu。

 

 

 

 

 

 

ここ最近は、店頭に並んでもあんまり紹介できてなくて、先日久しぶりにアラシャンカシミヤのスカーフと真鍮リングのセットを紹介させて頂きましたが、今日は、服。

 

 

 

 

 

ブランドの象徴的な存在でもあるジャケットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuu

 

4B jerkin jacket

face material _ WOOL 50%,SILK 49%,POLYESTER 1%

lining material _ COTTON 100%

sleeve lining material _ CUPRO 100%

button _ BRASS

color _ DARK KHAKI

size _ 0,1,2

※完売しました

 

 

 

これ。

 

 

フロントに真鍮削り出しの4つボタンが付いたジャケット。

 

 

実は、このジャケットもサイズ1だけは少し前に納品してもらっていたのですが、フルサイズでオーダーしていたため、せっかくなら全部揃ってから紹介したいと思っていたんですよ。

 

 

 

僕自身、もう何年も着続けているジャーキンジャケットがあるのですが、この2年くらいは4B jerkin jacketは、取り扱いをしていなかったんですよ。

 

 

 

 

でも、そろそろまたタイミングかなって思ってたのと、凄まじい超絶生地をAraki Yuuでつくってた。

 

 

 

 

それを見て、この生地にはジャーキンジャケットがピッタリだなって思ったので、今回は久しぶりにこのジャケットの登場です。

 

 

 

 

 

今回のは、そのAraki Yuuが形づくる洋服の仕様もすごいんですが、生地もハンパないの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

ダークトーンの生地に、薄っすらと赤と青のストライプが入った、見たことない超絶ムードを放つ生地。

 

 

 

生地の混率は、上記の通り、ウール50%・シルク49%・ポリエステル1%。

 

 

 

この"ポリエステル 1%"というのが、赤と青のストライプを構成した糸のこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、この生地の凄みは、ここから。

 

 

Araki Yuu自身が、生地の組織を設計したオリジナル生地。

 

 

経糸には、ダークブラウンや非常に濃いカーキに近いウール。

 

 

緯糸には、生地の奥行きにつながるネップがあるブラックのシルク。このシルクは、触るとなんかヌルヌルしてる。

 

 

 

生地の写真をよく見て頂くと、ヘリンボーン(綾織り)と平織りが混在し、そこに、微かに赤と青のストライプが顔を覗かせてるの。

 

 

 

 

綾織りと平織りが混在する生地なのですが、ただ、生地の織りの種類が組み合わされてるだけじゃないの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真を見てもらえると、何となく分かって頂けるかもしれません。

 

 

 

糸を双糸使い(2本)する箇所と、双糸引き揃え(4本)にする箇所とで、組織だけではなく、糸使いの"本数"も変えてる。

 

 

 

写真の中央が、"平織り"。

 

 

 

 

平織りを挟んでいるのが、"ヘリンボーン(綾織り)"。

 

 

 

 

綾織りヘリンボーンの箇所は、ウールとシルク、それぞれが"双糸"。

 

 

 

平織りの箇所をご覧頂くと、ヘリンボーンの箇所よりも、糸の交錯する点が大きいのが分かりますかね??

 

 

 

その箇所が、双糸(2本の糸)と双糸(2本の糸)が平行に並べられた"双糸引き揃え"。

 

 

 

 

それに加えて、赤と青のストライプは、それぞれが単糸なのですが、カーキの双糸のウールに対して、細い糸で配置されることで、ウールとシルクの糸に埋もれ、僅かに、薄っすらとだけ顔を出すように設計されてる。

 

 

 

 

生地の組織が、平織りと綾織りで切り替えられているだけではなく、異なる表情をした素材の糸の組み合わせ、その糸使いの変化。

 

 

 

 

このような多面的な要素が組み合わされることで、非常に複雑で、超絶ムードの生地が出来上がってるんですよ。

 

 

 

 

 

この生地は、数年前から、更なる洋服レベルの向上を図るため、"生地組織の開発"を始めたAraki Yuuなのですが、その中でも、僕は、見たことないほどの複層の奥行きを感じて、あまりにも感激した生地だったので、今日は、4B jerkin jacketを紹介していますが、実は、これに加えて、僕のユニフォーム"knicker bockers"も現在つくってもらってる真っ只中。

 

 

 

 

つまり、この特有の、超絶ムードのセットアップを実現できちゃう可能性がある人もいるわけ。

 

 

 

 

まあ、単品でも充分ですけどね。

 

 

 

 

 

ホンット、ペラッペラで、いかにも安っぽいし、もう飽き飽きするほどに、同じような生地が流通してる世の中だけど、そのような中で、洋服ブランドが自分自身で、ここまでのレベルの生地設計をすることは、途轍もないことですよ。

 

 

 

 

 

この生地の凄まじさは、誰もが感じてもらえると思う。

 

 

 

 

こんなのできるんだ。ってほどに、信じられないような生地の複雑な見た目してるから。

 

 

 

 

まあ、Araki Yuuがヤバいのは、それだけじゃなくて、商品となる洋服も全部自分で縫ってつくりあげてることなんですけどね。

 

 

 

 

 

もう、ヤバヤバですよ。このブランドは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでにもこのブログでも紹介したことのある4B jerkin jacketなのですが、また少し洋服の仕様を紹介しますね。

 

 

 

 

ご覧の通り、昔のスタイルのジャケット。

 

 

 

 

いかにもオールドムードが漂ってるジャケットの形してるでしょ。

 

 

 

 

スタンドカラーに、胸には箱ポケット、ウエストにはパッチポケット、身頃の裾は外側に緩やかに逃げるカットアウェイフロントスタイルで、Araki Yuuが自分自身で真鍮を削ってつくるボタンが映えるジャケット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

胸の箱ポケット。

 

 

カジュアルなジャケットには、このような構造のポケットはもはや採用されなくなりましたね。

 

 

 

手がかかる仕様ですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱ポケットのポケット口の端。

 

 

分かりますかね??

 

 

ポケット口の強度を上げるためのカンドメが、シルクの糸で手縫いで入る。

 

 

 

カンドメミシンではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウエストのパッチポケット。

 

 

パッチポケットで外付けのポケットと言っても、ポケット裏にコットンの裏生地を配置していることと、ポケットそのものの形状も単なるスクエア型ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こちらもポケット口の端の写真。

 

 

先ほどの胸の箱ポケット同様に、シルク糸での手縫いのカンドメが入ります。

 

 

 

胸のポケットと比べて、こちらの方が使用頻度が高いと思うから、より強靭に手でのカンドメが入れられてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僅かに外に逃げるように設計された前身頃の裾。

 

 

着てる写真じゃないから分かりにくいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真鍮をハンドシェイプしたブランド特有のボタン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuuの洋服は、一着の服にとても重厚なムードがあるから、ボタンにも重みがあるのがベストバランス。

 

 

 

普通のボタンだったら、Araki Yuuの服の威力が強すぎて、ボタンが調和できないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖の開きにも真鍮ボタンが一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加えて、ボタンホール。

 

 

ブランドでは、シャツ以外の洋服のボタンホールは、全てAraki Yuuでの手作業でのボタンホールですね。

 

 

ブランド初期から今もずっと続けてる。

 

 

 

通常だとボタンホールミシンでのホールだけど、Araki Yuuでは一貫してハンドホール。

 

 

 

これは、ボタンホールミシンだとやはり僅かにブレが生じることがある点や、一つのボタンホールをつくり上げるまでに時間はかかるけど、Araki Yuuのボタンホールは、非常に丈夫だと僕自身感じてる。

 

 

 

あとは、ボタンホールミシンだと、どうしても形状が機械的になってしまうこともあるけど、Araki Yuuのボタンホールの場合は、ホールそのものがとても洋服に馴染んでるように思います。

 

 

 

 

これは、ブランドの洋服づくりを物語る一つの要素ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真鍮ボタンの裏には、レザーの力ボタン。

 

 

Araki Yuuの洋服は、製品の仕上げに全てアトリエでハンドウォッシュが施されるため、裏のレザーも、ご覧のようになってますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、製品での洗いがかけられてるのにも関わらず、洋服を構成するシームは全く崩れてないの。

 

 

生地の切り替え部分が"立ってる"。

 

 

 

スピード重視で、"ただ"縫い上げられた洋服では、製品洗いをかけると、必ずシーム箇所に綻びが出るけど、Araki Yuuではそうじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見て。

 

 

前端の裏、見返しという箇所と縫い付けられた衿裏の切り替え線。

 

 

洗いがかけられてるとは思えないほどに、見事なバッキバキの線。

 

 

美しいでしょ。 

 

 

紛れもなく丁寧に、時間をかけて縫い進めた証。

 

 

 

ただ、それだけだと"硬過ぎる"洋服になるから、洗って崩す。

 

 

 

あまりにもレベルが高い洋服づくりだから、手の良さが全く隠しきれてないけど。

 

 

 

それがAraki Yuuの洋服の一つの魅力。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうね、どこをどう見ても、超レベル高いの。

 

 

Araki Yuuの洋服は"雰囲気がある"とかって言われることがあるけど、そんな雰囲気ものの服じゃないですから。

 

 

 

丁寧で、時間をかけた、真面目な洋服づくりのタマモノ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、裏。

 

 

前側には、両玉縁のポケットが二つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身頃の裏地は、コットン。

 

 

袖の裏地は、キュプラです。

 

 

 

袖の裏地は、イメージを伝えて指定することができるのですが、当店ではいつもAraki Yuuにお任せしてる。

 

 

 

 

裏の仕様を見ると、Araki Yuuの洋服づくりの凄みが更に感じられるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuuの洋服には、サンプルも含めて、全てAraki Yuuでつくった何着目の洋服かがシリアルナンバーとして記載されます。

 

 

まあ、そんなことは見て分かるとして、僕が見てもらいたいのは、その上。

 

 

 

 

"両玉縁ポケット"。

 

 

 

 

これは、僕は今、Araki Yuu以外でこのポケットをつくってるブランドを他に知らない。

 

 

 

 

正式には、"南京玉縁(なんきんたまぶち)"と言います。

 

 

 

 

ポケットの種類というのは、それなりにいろんなものが存在するけど、その中でも、その手間から徐々になくなってきているのが"玉縁ポケット"。

 

 

 

 

それが、ポケット口の上下に存在するのが、"両玉縁ポケット"。

 

 

 

 

ただ、今では、そのポケット口の制作に手間がかかるため、"玉縁をつくるためのミシン"まで存在するらしいです。

 

 

 

 

そういう玉縁ポケットの中でも、エゲツないのが2種類あると僕は感じてる。

 

 

 

 

"南京玉縁"と"揉み玉"。

 

 

 

 

この2つ。

 

 

 

 

Araki Yuuで搭載しているのは、南京玉縁です。

 

 

 

ちなみに、"揉み玉"というのは、玉縁の幅が非常に細いもののことを言います。

 

 

 

当店では、イザベラの服が時々そうなってる。

 

 

 

 

"南京玉縁"も"揉み玉"も、もはや現代では消失した洋服テクニック。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Araki Yuuのジャーキンジャケットのポケット端をご覧ください。

 

 

 

端っこが"三角形"になってると思う。

 

 

 

これは、ポケット口の生地の端を丁寧に内側に折りたたんで、処理をしたもの。

 

 

 

 

しかも、そのポケットを見ると、裏地の生地の範囲だけではなく、表地の見返しの部分に三角形がやってきてる。

 

 

 

 

生地の境界を跨いだ南京玉縁。

 

 

 

 

これ、今、こういう既成服の世界で誰もやってないと思う。

 

 

 

 

というか、もはややれない。笑

 

 

 

 

ただね、Araki Yuuでも、この南京玉縁仕様のポケットにしたのは、比較的最近のこと。

 

 

 

 

過去のAraki Yuuの洋服では、通常の両玉縁になってる。

 

 

 

 

これは、テーラーのテクニックではあるのですが、Araki Yuuは、ブランドの洋服の生産の合間を縫って、より一層の技術習得に取り組んできたそうです。

 

 

 

 

だから、洋服の仕様が年々磨かれてる。

 

 

 

 

全ての洋服を自分でつくるということを貫いているブランドだから、物理的にたくさんの数の洋服はつくることが困難。

 

 

 

 

そうであれば、一着の洋服の濃度、完成度、出来栄えを高め、手にしてもらえる方により一層の品質の高い洋服を届けようとしてる。

 

 

 

 

今の世の中では、常に簡単な方にモノづくりは進んでいく傾向にあるけど、Araki Yuuはそうじゃないの。

 

 

 

 

 

だから、完成した洋服からとても感じられることがあるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ご覧頂きたい箇所が他にも。

 

 

このタグ。

 

 

ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その下。

 

 

裏地の背中心。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ。

 

 

分かりますかね??

 

 

裏地が重なり、手縫いで所々縫いとめられてる。

 

 

 

 

通常、裏地がつく洋服というのは、表よりも裏の方を大きくつくります。

 

 

着用し、動いた時に突っ張らないようにするためです。

 

 

 

ただ、その裏地のゆとり分量が時には、着用時のもたつきにもつながる。

 

 

 

特にAraki Yuuでは、身頃の裏地がコットン。

 

 

 

着用時に不快感がないように、動いていない時には、裏地のゆとりがきちんと収まり、動作時には、背中心で重なった生地が最適に動きに追従するようにつくられてる。

 

 

 

 

テーラーの世界でも、きちんとつくられたテーラードジャケットは、最初よりもある程度着用したものの方が着心地が良くなると言われるじゃないですか。

 

 

 

 

このことはAraki Yuuの洋服にも通ずること。

 

 

 

表からは一切見えてこないディテールだけど、まさに着て、動くことで、洋服が着用者の方の体にフィットするようになってくる。

 

 

 

 

これは、特に最近の洋服市場の中では貴重な存在だと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏地の切り替えも超絶イケてる。

 

 

むちゃくちゃカッコいいでしょ。

 

 

この裏地の切り替え線。

 

 

 

さっきも言ったけど、"線が立ってる"。マジで。

 

 

 

"良い洋服"とは、いろんな考え方があると思いますがね、、、

 

 

 

これが、まさにそういうこと。

 

 

 

裏を見れば、誰が見ても瞬時に分かると思いますよ。

 

 

 

 

 

僕自身、Araki Yuuの世界的なヘビーユーザーだから、この良さは全員に体感してみてもらいたいといつも思ってる。

 

 

 

 

まあ、物理的にそれが実現できるほどの数がないんですけどね。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身長167cm、体重52kgでサイズ0。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MY ユニフォームの初期knicker bockersと。

 

knicker bockersも良い感じでしょ。

 

 

まあ、4B jerkin jacketのバランスとしてはご覧の通りの感じです。

 

 

 

 

 

 

久しぶりにこのブログでAraki Yuuの洋服を紹介したから、お好きな方は見てみてください。

 

 

 

 

 

 

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