こんにちは。
CASANOVA&COの野口でございます。
本日は週末から開催するイベントについてのお知らせ。

THE NULABEL × CASANOVA&CO
NU-ORDER - Indigo as a Living Process -
2026.01.17(SAT) - 2026.01.21(WED)
今回のお取り組みで初めてのご紹介となります、THE NULABEL。
僕自身は1年前くらいから展示会で拝見していたのですが、お取り扱いや今回のようなイベントに繋げることができないまま時間が過ぎていた。
正直に言うと、この時は僕の理解が追いついていなかった。
いまでも、とても難解で、ハードルの高いことにチャレンジしようとしているブランドだと思っていますが、当時の自分には上手く言葉にできる自信がなかった。
初めてのお取り組みとなるので、簡単ではありますが、ブランドのことを少しだけ。

THE NULABELのブランドとしてのデビューは、2020年の秋冬。
ただ、THE NULABELという名前になる前に、”Portvel”という名前でブランドをやっていたので、トータルすると10年以上のキャリアになる。
デザイナーは濱田博昭さん。
ちなみに、鹿児島出身。
Portvel時代のことは詳しくは分からないけれど、僕が見ている濱田さんのデザインからはとても合理的な美しさと実用性を強く感じる。
この点は実際の商品をご紹介する際には分かっていただけるんじゃないかな。
そして、それを踏まえた上で、THE NULABELの最大の特徴は”染め”にあります。
THE NULABELでは多くのアイテムが製品染めで展開されるのですが、ただの製品染めではない。
これが最大の特徴たる所以であり、難解であると僕が感じた所以。
製品染めは、文字通り製品の状態に縫い上げた後に染色を行うという手法。
染める色や技術の種類にはたくさんの種類がありますが、”製品の状態で染める”というのが大前提の定義。
これは言い方を変えれば、染める前にすでに完成している”製品”に対して、”染め”というパッケージをトッピングするようなイメージだと僕は解釈している。
それによって製品の完成度を上げることを目的としているわけですが、”THE NULABELの製品染め”は根本的な向き合い方が違う。
”THE NULABELの製品染め”は、伝統ある染色技術に向き合い、その技術や職人とのコミュニケーションを踏まえてブランドとしての製品づくりに取り組む。といったイメージ。
つまり、その技術の練度が違うとか特別な染料を使っているとかそういう次元の話ではなくて、精神性と関係性の築き方に違いがある。と僕は思っている。
それを象徴するのが、THE NULABELのブランドコンセプト。
HERITAGE&NEWAGE
という言葉。
遺産や伝統を意味する”HERITAGE”、次なる世代を意味する”NEWAGE”。
伝統や歴史のある染色技術に対して向き合い続け、それを次なる世代に手渡して繋げていく。
この考えが根本にあった上で、技術や職人、そしてその背後にある連綿と続いた伝統に向き合い続ける。
継承されて現代に続く伝統を、「伝統的だからいいものだよね」の一言で片付けてしまうのではなく、これから先の世代に遺していくために本当の意味でコミュニケーションを取る。
その結果の”染め”。
これが”THE NULABELの製品染め”。
今回、僕たちはこのようなTHE NULABELの精神性に共感して、”染めのオーダーイベント”を開催いたします。
だから、”NU-ORDER”。

イベント時、そのスペースに並ぶ洋服は、写真のような染める前の”サラシの製品”だけ。
あとは、染色後の色見本の生地のみ。
”サラシの製品”をご試着いただき、お好きな型とサイズを選び、”どの染めに持っていくのか”を決めってもらう、といった趣旨です。
超楽しそうでしょ?笑
そして今回ご用意している染色メニューは、合計で4種類。
・本藍染め
・柿渋染め
・暮染め
・有松鳴海無地染め(2色)
4種類で、合計5色。
サラシの製品は、ジャケット2型、パンツ2型、シャツ1型、ハット、バッグ、の計7型。
そしてそれに対して、”シルクの生地”と”ナイロンの生地”で展開いたします。
つまり、計14型。
染色と型の組み合わせのバリエーションだけで70通りあるという、かなりイマジネーションを必要とするイベントです。笑
ね?超楽しそうでしょ?笑
それぞれの生地や洋服の型は、ブランドとして今シーズン展開していないものも多く、そもそもが”どの染めに行くのかわからない”という状況なので、かなり無理を言って特別仕様でサラシの製品を生産していただきました。
なので染色と型と生地の組み合わせとしては、70通りのうち半分以上はインラインには存在しない製品を生み出せるという、かなりスペシャルな内容。
さらには、インラインにも存在する組み合わせだったとしても、”縫製仕様が異なる”というマニアックポイントも。笑
この縫製の部分に関しては後日改めてご説明しますが、とにかく頭をフル回転させながら楽しんでください。
ちなみに、オーダーをいただいた際には3月前半頃でお渡しできるかと思います。(最終確認中です)
オーダー時には、一部前金にてお願いいたします。(10%、30%、50%などパーセンテージは応相談です)
そして、初日17日(土)と二日目18日(日)には、デザイナーの濱田さんとセールスを担当する岡本さんに在店いただきます。
また詳細の部分に関して次回以降のブログにまとめようと思います。
そして、今回のイベント”NU-ORDER”に添えられた副題、- Indigo as a Living Process -。
今回のイベントにあたり、THE NULABELの”染め”のプロセスへの向き合い方を可視化するべく、とある場所を訪れました。

広島県福山市にある、”藍屋テロワール”。
福山駅から40分ほど北上した山間部に位置します。
”藍屋テロワール”の名前の通り、藍染めを行う工房です。
染める瞬間の前後にあるプロセスに目を向けることが、伝統ある本藍染めの技法をNEWAGEに繋げていくことだと考え、この地を訪れました。
この地で、自然と藍と人間の関係性の中で育まれる”THE NULABELの本藍染め”。
次回、その”循環”への参与観察を、チャプター分けした上でご紹介させてください。
楽しみにしていただけましたら幸いです。