こんにちは。
CASANOVA&COの野口です。
本日も、こちらのイベントについて。

THE NULABEL × CASANOVA&CO
NU-ORDER - Indigo as a Living Process -
2026.01.17(SAT) - 2026.01.21(WED)
今回のイベントは、”染めのパーソナルオーダー”となるので、基本的に皆様にお選びいただき染色した後の、いわゆる完成品としてのサンプルは存在しません。
それは、人の手による天然染色をベースとしている以上、完璧に同じ仕上がりに持っていくということは不可能であるから。
だからこそ、”サラシの製品”と”染色”のサンプルを見て、そこからイマジネーションを膨らませて欲しい。
そうして完成した1着は、確実にその1着にしかない表情と時間を持っているので、そこをイメージしてオーダーいただけたら嬉しいです。。
今日はタイトルにあるように、イベントにてオーダーいただけるラインナップをご紹介させていただきます。
ウルトラスリリングなスケジュールで進めてきたため、明日までにサラシの製品が間に合わない型もありますが、その辺りもイマジネーションをフルマックスにしてお願いいたします。
ただ、基本的にどちらかの生地では型と色をそれぞれ確認していただけるようなっているので、そこはご安心ください。
まず、オーダーいただけるアイテムの型としてのラインナップは以下の通りです。(カッコ内はイベント時に”サラシの製品”のご用意がある素材です。)
①:BDU JACKET (BIO NYLON)
②:WORK JACKET (BIO NYLON / SILK NOIL)
③:CARGO TROUSERS (BIO NYLON / SILK NOIL)
④:TROPICAL TROUSERS (BIO NYLON)
⑤:WORK SHIRT (BIO NYLON / SILK NOIL)
⑥:APRON BAG (BIO NYLON)
⑦:HAT (※SILK NOILの有松鳴海無地染め2色でのサンプルのご用意です)
以上の7型は全てBIO NYLONとSILK NOILの2生地でオーダー可能です。
ただし、今回は完全な受注生産ではなく、あくまで”サラシの製品”ですので、店頭にご用意している分の染色プロセスの行き先が決まれば、それで”完売”ということになります。
型数が多いのでそれぞれのサイズの奥行きはほとんどありませんので、オーダーイベントとはいえ早い者勝ちです。
染色後のお渡しは3月中旬を予定しておりますが、皆様からのオーダーが特定の染色プロセスに集中するなどの状況によって、多少の前後が考えられます。
なお今回のNU-ORDERでは、デポジットをお預かりさせていただきます。
デポジット金額(全額 / 50% / 30% / 10% )の中から、ご都合に合わせてお選びください。
あと、THE NULABELの空気感を感じていただけるように、濱田さんと岡本さんの私物のTHE NULABELも持ってきてもらいました。
今回のイベントでは展開のない生地や染色のものも多いですが、人の手に渡ったTHE NULABELがどのような時間の変遷を辿ったのか、ブランドが目指す空気感を感じていただけるのではないかと思います。
もちろん2人の私物だから販売できないけど。笑
ということで、前置きが長くなってしまったけど、製品のラインナップをご紹介していきます。


THE NULABEL × CASANOVA&CO
BDU JACKET
size _ S,M,L
まずはBDU。
ここから掲載するサラシの製品は、基本的に全てBIIO NYLONです。
THE NULABELのブランドとしてのサイズ感は、基本的にジャスト気味。
決してオーバーサイジングな洋服をつくるブランドではありません。
170cmまでくらいの方ならSサイズ、180cmまでならMサイズ、それ以上ならLサイズ、みたいなイメージで大丈夫だと思います。
ちなみに僕は、178cm65kgで、基本的に全てMサイズでOKです。
それを踏まえてご覧ください。

今回のイベントで採用されているBIO NYLONとSILK NOILは、どちらも6月くらいまでは気持ちよく着用できるような春夏素材なので、今回のようなサラシ状態だと芯地の使い方などがよくわかる。
ただ、THE NULABELはこのような箇所を見られても恥ずかしくないつくりをしていると思う。

昨日お話した”転ばぬ先の杖”的ディテールが、このようなところ。
マチのついたBDUなどのポケットには、底面だけヘリンボーンテープを当てている。
これはもちろん補強としての意味合いではあるのですが、この後に待つ製品染めのプロセスによって、ボディの生地との縮率差で強いパッカリングが走る。
特に今回は、縫製においてインラインからの変更点があるので、それによって特にブランドのムードが強調される部分になると思う。染めたら、ね。
やっぱりこういう部分は、THE NULABELの”不均一さ”と”緻密さ”を象徴しいていると思うのよ。
僕はとても好きな部分です。

THE NULABEL × CASANOVA&CO
WORK JACKET
size _ S,M,L
ジャケットでもう1型、WORK JACKET。

先ほどのBDU JACKETに関してもそうなんだけど、この攻めの姿勢の背中。
どうしても製品染めを前提とした洋服って、その縮率などのリスクヘッジなのかおおらかな設計のものが多いようなイメージだった。
決してそれが悪いわけではないのだけれど、THE NULABELを見て、その概念が覆された。
このWORK JACKET、着用してみると分かるのだけれど肩甲骨周りはホントに”浮き”がない。
テーラーのそういう構造とは違うけれど、こういうフォルムの鋭さはお好きな人には堪らないと思いますよ。

そのストリクトな設計の反面、仕様は至ってワーク。
それを象徴するかのようなチェンジボタンなのですが、ここにもTHE NULABEL的な変態ディテールが。笑

これ、内側の写真。
ウエストのポケット口の裏側の部分に内側からテープを当てる仕様は古いフレンチワークのジャケットなどにはよく見られるイメージですが、そのテープがなぜかフロントの見返し部分にぽっかりと空いたポケットのような空間に流し込まれている。
というか、さっき見たチェンジボタンの裏側はどこに消えたのか。って気づいた方は超鋭い。


なんと、ここからチェンジポケットの金具にアクセスできる仕様。
これは初めて見た時ホントに驚いた。
金具が露出していることでインナーとして着用するトップスを傷つける心配もないし、、フロントを開けて着用しても金具がチラチラ見えちゃうこともなくて見た目にもかなりグッド。
ただ、縫製する側としては結構めんどくさいんじゃないかな、これ。

金具にアクセスできる部分だけ、見返し部分のコバステッチが身頃側に落ちて空間が生まれている。
とても合理的で美しい、THE NULABELらしい仕様だと思います。

先ほどのBDUに比べると少しふっくらした柔らかな芯が使われているように感じます。
その分、ステッチで襟部分に硬さを出して返りを美しく見せる。
構造的にはワークらしい合理性を感じるけど、合理性に甘んじて見た目の美しさを損なうことを良しとしていないのがヒシヒシと伝わってくる。
着てみていただけると、とてもブランドの空気感を感じていただけるジャケットだと思います。


THE NULABEL × CASANOVA&CO
CARGO TROUSERS
size _ S,M,L
お次はパンツ。
パンツも2型あります。
THE NULABELは、よくこういうカーゴ系のトラウザーをつくるイメージがあるのですが、僕はこのジャンルがTHE NULABELらしさを一番強く感じることができるんじゃないかなと感じている。

CARGO TROUSERSのカーゴポケットもBDU同様、ヘリンボーンテープの補強が入る。

そしてなにより、度々お話ししてきた”縫製の仕様を変えてもらった”件。
通常、THE NULABELのインラインでは縫製の段階で”どの染色に持っていくのか”が決まっているので、染まり上がりの色のポリエステル糸で縫製されるのですが、
今回のイベントでは、縫製を行なった段階ではまだ何色になるのか分からない状態。
ということで、白い綿糸の縫製で、染色の時に一緒に染まるようにしよう、ということで話位が進んでいたのですが、ここで問題発生。
有松鳴海の無地染めで使用するのが”酸性染料”なので、白い綿糸は染まることなく白いまま残って配色ステッチのような見た目になってしまう。
超根本的なことだったのですが、濱田さんも岡本さんも僕も生産に入る直前まで忘れてた。笑
ということで、今回の”グレーの綿糸”での縫製となったわけです。
ただ、これが結果的に良い効果を色々ともたらしていて、
綿糸ならではの強いパッカリングを引き出しながら、有松鳴海無地染めの酸性染料でも配色っぽくならずに馴染んでくれて、
さらには、サラシの状態の製品では配色になるので、THE NULABELの縫製もより際立って見ていただける。
かなりコンセプチュアルな感じだけど、この状態で見ていただけるTHE NULABELからは、とての多くのことを感じていただけると思います。



このようなクオリティは言わずもがなTHE NULABELらしいんだけど、やっぱり何よりパンツのフォルムが超優秀。
昨日もあげた写真だけど、染めた状態でこれですからね。
なんなら染めた後の方が全体に縮みがでてヒップ周りとかはよりドレッシーな印象になった。
カーゴ系のパンツでこのフォルムは本当にないと思う。
めちゃくちゃ男前な印象です。

股下はガゼットが入り、運動量もバツグン。

それでいて腰回りはかなりエレガントバランス。

バックポケットにもCOBRAXスナップ。
あとバックのベルトループが”N”になっているのも、ちょっとした遊び心。

実際に店頭で見ていただける方は、ぜひ内側も見てみてください。
染める前だからこそ見える部分を楽しんでもらえるのも、本企画ならでは。


THE NULABEL × CASANOVA&CO
TROPICAL TROUSERS
size _ S,M,L
もう1型のパンツは比較的オーセンティックなスラックススタイル。
ただし、腰回りの仕様は、おせっかいと言っても良いほど。

両サイドにはアジャスター。
ちなみにアジャスターの金具は染色後に装着されるのでサラシの状態では付属しません。

さらに、ウエストの内側にはドローコード。
これでウエスト周りを外側からも内側からもガッチリホールド。
でも、これだけでは終わらない。

ウエスト帯後ろ側の、ちょうどダーツが入る部分くらい起点として、一部分にだけシークレットウエストゴムが入っているというサプライズ。
イージーパンツ的なビヨンビヨンに伸び縮みするゴムではなく、あくまで腰へのフィット感を高めるための仕様。
ここまで着用する人間のことを考えた仕様。
すごくソリッドな見た目をしていながら、こういう思いやりを感じる仕様は流石です。
CARGO TROUSERSとTROPICAL TROUSERS、キャラクターがはっきりと分かれるパンツなので、スタイルに合わせて選んでみてください。


THE NULABEL × CASANOVA&CO
WORK SHIRT
size _ S,M,L
こちらはTHE NULABELの26SSシーズンのインラインにはBIO NYLONでもSILK NOILでもラインナップされていなかったのですが、今回のイベントのためにかつてのシーズンから型を拝借してつくっていただきました。
このシャツは、かなり優秀だと思いますよ。

これまでご紹介したアイテムたちよりもピッチの細かい縫製。
写真はないけど、脇線の縫い代の重なりの細さなども、かなり良くできている。
あ、あと、このシャツもフロントボタンは染色後に取り付けられます。
ご試着いただくときは脳内でボタンをつけていただくことになるので、イメトレしておいてください。笑

THE NULABEL × CASANOVA&CO
APRON BAG
size _ F

THE NULABEL × CASANOVA&CO
HAT
size _ F
小物類はAPRON BAGとHAT。
HATの方は、すみません、サラシの製品が間に合わなかったので、有松鳴海無地染めのHATでイメージしていただければと思います。
APRON BAGもHATも、THE NULABELのスタイルを完成させるには重要なピースだと考えてご用意いたしました。
洋服と合わせて生地違いや染色違いでオーダーいただくのが洒落てるんじゃないかと勝手に想像しています。

そして、ここまでのすべての型は、こちらのSILK NOILの製品でもご用意がございます。

THE NULABEL
ROPE CARABINER
color _ IRON GRAY (暮れ染め)
size _ F
あと、THE NULABELの象徴的なROPE CARABINERも。
こちらは即売でお持ち帰りいただけます。
ぜひTHE NULABELのパンツに着けて使っていただけたらと思います。
これ以外にも少しだけお持ち帰りいただける即売アイテムも並べる予定ですので、合わせて見てみてください。
そして、ここからは、染色ラインナップ。
ただ、正直これに関しては自然光で見てもらった方が最高なので、あくまで色味のイメージとしてくらいに思っていてください。
実物を自然光で見ると、ホントに最高なので。
ずらっとリストアップします。
まずは、BIO NYLON

BIO NYLON × BREATH (藍染め)

BIO NYLON × PERSIMMON (柿渋染め)

BIO NYLON × KURE (暮染め)

BIO NYLON × BLUR (有松鳴海無地染め[CHOCOLATE])

BIO NYLON × BLUR (有松鳴海無地染め[BLACK])
そして、お次はSILK NOIL。

SILK NOIL × BREATH (藍染め)

SILK NOIL × PERSIMMON (柿渋染め)

SILK NOIL × KURE (暮染め)

SILK NOIL × BLUR (有松鳴海無地染め[CHOCOLATE])

SILK NOIL × BLUR (有松鳴海無地染め[BLACK])
生地と染色プロセスのバリエーションとしては、以上の10通り。
このそれぞれで、どの型を選ぶのかによって、価格が変わります。
染色としてはやはり藍染めが一番高額になるし、生地としてはナイロンとシルクだとやはりシルクの方が高額にはなります。
細かな価格に関しては店頭でご案内させていただきますので、遠方にお住まいの方はお問合せくださいませ。
、、、現在店頭は絶賛設営中ですが、明日には良い空間で皆様をお待ちできると思います。
藍屋テロワールでの参与観察の内容もチャプターに分けてご紹介しようと思っておりますので、ぜひそちらもお楽しみください。
また、明日明後日の2日間は、THE NULABELチームのお二人にも在店いただきます。
明日から、皆様にTHE NULABELが考える”デザインの革新と循環”に参加していただけることを楽しみにしております。