amachi. Collection 015 "Decomposition"
こんにちは!
中山です。
今回は先日ローンチしましたamachi. Collection 015から2型の洋服をご紹介させてください。
早速、1型目。
amachi.のcollection 000にも登場するamachi.が提案する日常着としてのジャケットの一つ。
amachi.
Meeting Jacket - FULL OPEN
color _ Mix Gray
size _ 5
Meeting Jacket - FULL OPEN
大まかな洋服の特徴で言うとこんな感じです。
・広い身幅
・広いアームホール
・ジャケットやニットの上からでも難なく羽織れちゃう一番外側になりうるアウター
・襟を立てる感じも非常に良い
・ポケットは超大容量(リアルに鞄いらず)
実際にデザイナーである吉本氏が日常的に使うジャケットに求めることを反映したような洋服らしいです。
特にポケットはかなり大胆な大きさしてますよ。
写真は左前身頃のポケットです。
これからの時期ってアウターが必須になると思いますが、同時に鞄をどうしようか問題が発生する方もいると思うんですよ。
そんな心配を吹き飛ばしてくれるこの大容量。
脇下の前身頃と後ろ見頃の切り替えも飛び越えちゃってます。
こういったギア的な要素があるとついつい手に取ってしまって頼りにしちゃいますよ。
右身頃の大きなポケットの内側には。。。
スマートフォンがすっぽり入るポケットも。
スマートフォンの定位置ができるので大きなポケットに色々と入れてもスマートフォンは名前の通りスマートに取り出せますよ。
今季のCollection 000にもMeeting Jacketはラインナップとしてあるのですが、こちらはシーズンテーマのあるCollection 015のラインナップとしてつくられている。
Collection 015のテーマ “Decomposition”「分解」。
このテーマのために採用された生地が使われています。
裏地はなし。
そのためしっかりチクチクはする。
まぁでも、これからの時期は確実に寒くなるしそこはあまり大きな問題にはならないかなと思ってます。
アームホールもかなりゆとりを持たせてる作りです。
インナーは確実に必要な時期ですし、中にジャケットやボリューミーなニットも着れちゃいます。
裏地がつかない分、重量は抑えられ、生地をそのまま纏った自然体なムードが出ます。
生地のテクスチャも”洋服の求めるクオリティや質感”とは違う方向性で追求がされています。
もはや表現と言っていいかもしれないです。
自然にまつわる事象や現象をテーマにしているブランドだからこそですね。
その表現が生地にも現れ、amachi.の洋服の生地にはとてつもない躍動感があり息をしているんじゃないかと思うような鼓動を感じる。
付属するボタンも有機的で僕はとても好き。
躍動感のある生地と有機的なボタン。
ついつい引き込まれてしまう。
各所の生地の端は立ち切りの状態で細かいところですが洋服のムードが引き立ってます。
しかもこの生地、ずっしり重いメルトンじゃないです。
なおかつ、とても柔らか。
そして今回、熱烈にお伝えしたいのは。。。
この生地の色味。
僕は最初に室内の灯りで見るとグレーのメルトンですねって感じに思ってました。
そして、撮影しようと思って自然光の元で見たときに驚き、思わず目を惹かれた。
全然グレーだけじゃないじゃん。。。
僕がグレーだと思っていた生地はもっと奥深く有機的な色味でした。
照らされる光の色味によって変化する生地の表情。
グレーの色味が強まったり、青緑っぽくも見えたり。
複数色の色が自然と重なり合って明確な色味が定まらないような感じです。
これだ。これがamachi.だ。と心がゾワゾワしましたね。口角も上がりました。
撮影しながらこれは着ていたいなと思っちゃいましたよ。
冷静に考えてですよ!
Collection 000のベーシックウェアとしての機能性やデザイン。
と。
コレクションテーマを表現した生地。
よだれものコラボレーションですねこれは。
しかもこれ。
手洗いマーク。
お洗濯いけちゃいます。
amachi.のつくる洋服は特有の存在感があるし着用するときも気軽にというわけにはいかないものもある。
それがamachi.の洋服の良さだと僕は思います。
そして、僕はこのようなamachi.の洋服を身に纏えることはとても有意義で特別なことだと感じます。
でも、amachi.にはcollection 000があるように洋服としてきちんと考えて作られている。
だからあとは着る側がamachi.の洋服をどのように着るか。
僕自身amachi.の洋服はIRENISAやnonnotte、OLDE HOMESTEADERなど全然違う洋服と一緒に着てます。
これがamachi.の洋服の真骨頂なのではと最近は思ってすらいます。
洋服単体で見るよりも着にくさがない洋服です。
165cm、47kgの僕が着ると少し大きいですが雰囲気だけでも感じてください。
生地の複雑な色合いもあってとても奥深い雰囲気です。
少し大きいサイジングとなる僕が着てもかなり収まりが良く、中にジャケットを着ていますが着膨れ感はありません。
先述したとおり、襟を立ててもいい感じ。
意図があり表現したいことがあってつくられたものだからこそファッションとしても着ることができるし「これを着ていたいんだ」という意思を貫いた着方もできる。
だからこそamachi.の洋服も時間に囚われない洋服だと僕は思っています。
店頭にお越しいただける方はぜひぱさっと羽織ってみてやってください。
これは!と感じていただけると思いますよ。
お次はニット。
秋冬シーズンにつくるamachi.のニットは個人的に毎年楽しみにしてるんですよ。
当店だとMOTEHR HAND artisanや今年デビューのKAKANなどのニットが強みなブランドをお取り扱いしていますが、amachi.のニットもとても独自性が高い。
そして、amachi.のニットにしかない表現があり、”編み地”とブランドの”表現力”の親和性が非常に高い。
チクチクがないとか軽くてあったかいとかではないので、その時点でスペックとかそういったことではない魅力。
高い表現力から繰り出される迫力。
クオリティは保証しますよ。
とんでもないので。
amachi.
Macrocell Knit
color _ Blue
size _ 5
4種類の編み地をタイルのように不規則に変化させながら編み立てられたニット。
だから、裏を見てもパッチワークみたいに縫製で繋がれた痕跡はない。
隣接する編み地との自然な凹凸もできており分解された編み地をニットとしてもう一度編み上げられたようなつくりです。
この二つの編み地は、同じ編み地の表側と裏側の違い。
あとはこんな凹凸の強い編み地も。
まさに今シーズンCollection 015のテーマ”Decomposition”(分解)の象徴的なニットになっています。
分解について深めていくと相反する「修復」や「修理」、「再生」といった元の形に戻ったり、別の形として再び形をもったり、アップグレートしたりと変化し再び形になることが紐づいてくる。
こちらのニットからまさにその関係性を感じました。
元々はそれぞれ違った編み地で作られていたニット。
それらを分解し、新たに存在しなかったものに生まれ変わったニット。
分解したからこそ誕生したニットでもあるのかもしれません。
分解とは物や生物の終わりでもあり、新たな始まりを迎えるためのプロセスとも捉えれますね。
話が洋服からそれてしまいました。
「分解」というテーマと向き合った結果amachi.が洋服として表現したひとつのピースがこのニットです。
実際に着ると印象的で鮮やかでありながらとても馴染みが良いです。
再びですが、165cm、47kgの僕が着ると少し大きいですが雰囲気だけでも感じてください。
サイドスリットがあり裾は開放的な仕様になっています。
ポケットアクセスもしやすいですね。
コレクションテーマが色濃く反映されたこれぞamachiといったニット。
とても特別感のある1着ですので、洋服を着るという日常的な行為に彩りと高揚が生まれるんじゃないかと思います。
店頭では今回ご紹介したニットの他にも、ものすごい迫力と躍動感のあるニットもありますのでぜひ見ていただけたらと思います。
ほんとにものすごいですよ。
また、写真で履いているパンツも今シーズンのamachi.の洋服になるのでそちらも後日ご紹介しようと思っております。
ジャケットとパンツのセットアップになります。
オンラインストアには公開していますのでご覧いただけます。
気にしていただける方はぜひ店頭・オンラインサイトにてご覧いただけると嬉しいです。
CASANOVA&CO 中山