株式会社 マーヤ

 

 

 

 

先日より、お知らせしている今回のこと。

 

 

 

 

昨日、お伝えしたように、今回は、tilt The authenticsとつくりました。

 

 

 

 

 

ブランドの名前を出したことで、連絡を頂ける方や、気にして頂ける方がいてくれて、嬉しく思います。

 

 

 

 

今回のことを気にかけて頂ける方にもお尋ね頂けたので、先にお知らせすることにします。

 

 

 

 

 

2023年7月15日(土)からです。

だから、期待して見てください。

このブログ。笑

 

 

 

 

 

 

販売方法については、またお知らせしますね。

 

 

 

 

 

 

tilt The authenticsの中津さんと山栄毛織さんに行き、パターンはtilt The authenticsの設計をデビューからずっと手がける業界でも大物パタンナー山崎さん、そして、縫製はマーヤ縫製工場でつくった今回のもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、その縫製をしてくれた"マーヤ縫製工場"さんを紹介させてください。

 

 

 

 

 

 

 

この縫製工場の生み出すクオリティは、凄まじいから。

 

 

 

 

 

 

 

僕はこれまで、洋服の縫製は、とても大事なものに思ってきたし、それで洋服のレベルはものすごく大きく変わるから、これまでもそのことは重要視して伝えてきたつもりではある。

 

 

 

 

 

ただ、洋服の中でも、縫製ってすごく分かりにくいし、お客様方にとっても理解しにくい分野のことであることは、重々承知している。

 

 

 

 

 

そもそも山内のフェレイラ・モヘアのシリーズであっても、携わってくれた縫製者さんがいなければ、あの生地をフツーの人が縫うことも出来ないけど、実際形となって目の前に現れているから、それすらも感じにくい。

 

 

 

 

 

そして、今回の"グアナコ・ウール紡毛×FOX 50G"の生地もそう。

 

 

 

 

 

ただ、今回の洋服を通して、"クオリティの高い縫製"とは、何か。

 

 

 

 

 

"マーヤさんの縫製のレベルとは、どんなものなのか"ということを、バチバチに感じてもらえると思います。

 

 

 

 

このことは、僕は確信してる。

 

 

 

 

 

もう、完成してる洋服のクオリティがね、ホンットにエゲツないから。

 

 

 

 

 

 

僕も、見た瞬間からも、着ていても、心の底から震え上がるような、"超感動"をマーヤさんの縫製クオリティが僕の身に与えてくれた。

 

 

 

 

 

 

これこそまさに、"本当に高いレベルの縫製"を見たと感じた。

 

 

 

 

 

 

"フェレイラ・モヘア"以来の感動体験を、今このブログを書きながらもしてる。

 

 

 

 

 

 

是非、これは皆様も、心を昂らせて今回の洋服をご覧ください。

 

 

 

 

 

まあ、まだ今日は登場しませんが。笑

 

 

 

 

 

 

まずは、マーヤさんのことを知ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山栄毛織さんに行った時同様に、tilt The authenticsの中津さんと待ち合わせて、マーヤさんがある東京の足立区の最寄駅へ向かった。

 

 

 

 

どこの駅で待ち合わせしたか忘れたけど、最後はモノレールに乗りましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ。

 

江北駅。

 

 

 

 

 

そこで、マーヤ縫製工場さんの菅谷さんと待ち合わせ。

 

 

 

 

菅谷さんが車で迎えに来てくれた。

 

 

 

 

僕は、それまで菅谷さんと色々とメールなどのやり取りはしたことがあったんですが、この時、会うのは初めてだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ。

 

 

1959年に創業。

 

 

 

株式会社マーヤさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入り口には、この言葉。

 

 

 

目の前のことに向き合う仕事であるし、このような"技術職"とは、とても忍耐力が必要な仕事でもある。

 

 

 

 

だから、このような言葉が日々、縫製者さんを支えているのだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史ある縫製工場さんだから、初めて来た僕に、いろいろなものを見せてくれた。

 

 

 

時間を感じる、昔の会社案内。

 

 

 

 

洋服好きなら誰もが知ってる日本のファッション業界の重鎮の方も、マーヤさんを訪れた際に、この資料を興味深く読んでいたそうだ。

 

 

 

 

 

マーヤさんは、菅谷(すがや)さんご家族を中心に運営されている縫製工場さんである。

 

 

 

 

 

社長のお父さん、奥さん、そして岡山での販売の際にも店頭に立ってくれる予定である息子さんの3人と、技術ある縫製者の方々で日々、洋服をつくってる。

 

 

 

 

 

 

昨日のブログでも書いたけど、マーヤさんは、日本の高級既成服を縫う工場の中では、三本の指に入るようなレベルの工場だ。

 

 

 

 

 

主にレディースの洋服を縫製してる。

 

 

 

 

 

メンズよりもレディースの方が、縫製の基準は非常に高い。

 

 

 

 

 

その理由は、レディースの方が、薄く透けるような繊細な生地も多く、縫製箇所がピリつくような皺も、高級ゾーンになると許されない世界なのだ。

 

 

 

 

そこで長年やっている工場だ。

 

 

 

 

 

現在は、tilt The authenticsを縫っていたりもするが、やはり縫うほとんどがレディースのよう。

 

 

 

 

というか、メンズの洋服は、tilt The authenticsが初めてだったんじゃないかな。

 

 

 

 

tilt The authenticsを皮切りに、メンズの洋服も縫っているようだ。

 

 

 

 

つまり、その扉をこじ開けたtilt The authenticsの中津さんもすごいものだ。

 

 

 

 

 

まあ、そのマーヤさんでtilt The authenticsをスタートする時の話もすごいものだったが。

 

それは、また紹介しようと思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、まずは、一階の裁断場を見せてもらった。

 

 

これが、裁断機である。

 

 

 

 

僕が以前に勤めていたことのある縫製工場もこのような裁断機があったが、レベルが違った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、息子さんである菅谷 正さんに、少し裁断の実際の様子を見せてもらった。

 

 

 

 

上からプロジェクターで裁断する線が表示されていた。

 

 

 

 

 

 

そこで、話を聞いていると、まず、マーヤさんの凄まじいことを知らされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、前日に裁断した生地が重ねて置いてあった。

 

 

 

これは、裁断した生地を寝かせているのだ。

 

 

 

 

マーヤさんでは、圧倒的なクオリティの管理がされている。

 

 

 

 

これは、全工程で圧倒的。

 

 

 

 

通常、生地は、裁断機でパターン通りに裁断された後、すぐに縫い場へ向かう。

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

マーヤさんでは、そうじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、裁断時に"荒裁ち(あらだち)"を行うのだ。

 

 

 

 

それは、実際に設計されたパターンよりも余白をとり、裁断をすることである。

 

 

 

 

 

そして、"荒裁ち"をした生地は、菅谷さんが、一枚一枚、芯貼り機という機械に入れて、"熱処理"を行う。

 

 

 

 

 

"荒裁ち"・"熱処理"、そして、その後、一晩生地をそのまま寝かせるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

その一晩、置いておいた生地がこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かりますかね??

 

 

もともと"荒裁ち"をされた生地の大きさが、生地の下に敷いてある茶色い紙と同じ大きさ。

 

 

 

でも、寝かされた生地は、実際には茶色い紙よりも、小さくなっている。

 

 

 

 

つまり、熱処理を行い、一晩寝かせることで、生地に"縮み"が生まれる。

 

 

 

 

 

そして、縮ませてから、パターン寸法通りにカットする、"正裁ち(せいだち)"を行うのだ。

 

 

 

 

 

これは、世界中でめちゃくちゃ珍しい工程。

 

 

 

 

 

日本でも、この工程を行ってるのは、いずれも高級既成服を縫製するいくつかのとても限られた縫製工場でのみだけのものだそうだ。

 

 

 

 

 

なぜ、裁断だけでこのようなプロセスを経るのかというと、洋服は、最初は、寸法通りに出来上がるが、生地によっては時間が経つことにより、ピリつきや、歪みが生まれてくる可能性があるからだそうだ。

 

 

 

 

 

社長の菅谷 智さんにお話を聞くと、マーヤさんでは、"荒裁ち"・"熱処理"・"保管"・"正裁ち"という工程を、30年以上も続けているという。

 

 

 

 

僕は、そんな工程は、全く聞いたことがなかった。

 

 

 

 

このことは、インポート生地を縫うことが多くなってから始めたそうです。

 

 

 

 

インポート生地は、風合いが重視されているものがあるため、縮みや歪みなどの変形が起こりやすいものがあったという。

 

 

 

 

 

だから、マーヤさんでは、最初だけではなく、生産から時間が経過した後でも、洋服がネガティブな変化をしないように、この工程を必ず行っているそうだ。

 

 

 

 

 

社長の菅谷 智さんが言われるのは、マーヤさんでは、"真面目にものをつくる"ということをとても大事に考えているそうです。

 

 

 

 

縫製工場だから、ステッチの目にしても、ボタン付けにしても、ボタンホールにしても、いろんな細かいものを"丁寧につくる"ということを社風として、やり続けてきたそう。

 

 

 

例えば、同じ洋服でも、縫い上げることを社内だけではなく、外注などの社外でも、多くの人が行うことによって、"製品のバラつき"や"製品の差"が出てしまう。

 

 

 

 

そして、生まれるのが"許容範囲"という言葉。

 

 

 

 

いろんな場所で、いろんな人が、同じ洋服を作ることになると、良いものがあったり、反対にB品に近いようなものが出来上がってしまう可能性がある。

 

 

 

だから、マーヤさんが行うものづくりは、全てを社内にある縫製現場で行って、"許容範囲"という考え方を消し去っているそうだ。

 

 

 

 

 

そのため、マーヤさんの基準で"全部が統一"されている。

 

 

 

 

 

この考え方は、縫製現場の概念が崩れるのを僕は感じた。

 

 

 

 

もちろん、外注という考え方は、洋服だけではなく、いろんな産業で行われていることだし、必要なものであると思うが、実際に確かに、いろんな人を介して伝わることで、伝言ゲームのようになり、次第に出来上がるものの"濃度"も自然と下がっていってしまうと思う。

 

 

 

 

だから、マーヤさんでは、その仕組みをとっていない。

 

 

 

 

 

また、社内での縫製も、"徹底的に徹底"されている。

 

 

 

 

まず、一着の洋服の縫製も、2台、3台と複数台のミシンを使わないそうだ。

 

 

 

それは、先ほど同様に、複数台のミシンで行うとステッチの目に"バラつき"が出てしまうからだという。

 

 

 

 

だから、全部"一台のミシン"で行うそうだ。

 

 

 

 

 

ヤバい。ハンパない。

 

 

 

 

 

 

縫製"工場"であるのに、むちゃくちゃな徹底だ。

 

 

 

 

 

次第に、話を聞いていると、こちらの身が引き締まってくる。笑

 

 

 

 

 

マーヤさんでは、とにかく"気持ちを込めてつくっている"ということを終始話されていた。

 

 

 

 

「効率とか、スピードとかよりも、出来上がった製品のクオリティを一番に考えています。」

 

 

 

と。

 

 

 

 

 

ただ、複数名の縫製者さんが現場にはいる。

 

 

 

 

だから、毎朝、毎日、みんなで話し合い、細かいことも何事も共有し、全員が一つになってやっているそうです。

 

 

 

 

その時、縫う生地に対して、針の番手を合わせたり、ミシンの糸調子を合わせたりすることを、現場のみんなで共有している。

 

 

 

 

誰か一人だけでも、一箇所だけでも違うことをしてしまうと、"洋服のバランス"が崩れてしまう。

 

 

 

 

 

だから、常に徹底されているのだ。

 

 

 

 

 

まあ、こんな縫製工場は、出会ったことがなかったですよ。ハンパない。

 

 

 

 

 

しかも、それでいて、とてもクリエイティブだ。

 

 

 

 

新しいカンドメミシンを導入されたり、ボタンホールミシンも日本の最新、最先端のものを使っている。

 

 

 

 

それも、ボタンホールは、ホールのステッチのかがり目の"針の密度"だけではなく、通常は調整不可能な、ホールのステッチの幅までもを、文字通り、最先端ミシンを"駆使して"行っているのだそうだ。

 

 

 

 

 

導入された最先端のミシンを研究し、とにかく活かしきるために、駆使しまくってるそうだ。

 

 

 

 

 

 

もちろん、もう間もなく、皆様にお披露目できる、今回の洋服も、その最先端のボタンホールミシンでホールが開けられている。

 

 

 

 

 

まあ、ボタンホールだけではなく、全てが、"マーヤさんの徹底された工程"を経て、出来上がってるんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

エゲツないほどに、期待して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先述の最先端ボタンホールミシン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

むちゃくちゃイカしてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここが2階の縫製現場。

 

 

 

むちゃくちゃ腕のある皆様方が、それぞれの場を担当されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、 更なる"マーヤさんの特徴"。

 

 

 

 

これもヤバい。

 

 

 

 

 

写真にあるアイロン。

 

 

 

 

 

 

"サーフアイロン"というものだ。

 

 

 

 

 

 

 

このアイロンも、世界で超珍しいそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

問答無用で、僕も人生で初めて見た。

 

 

 

 

 

 

 

これは、他では見ることがないものらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このアイロンも、マーヤさんの"洋服クオリティ"を大きく、大きく、大きく物語るものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも心震える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マーヤさんの縫製の大きな特徴、それが、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"割り縫い"の神クオリティ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう二度と見られないと思うから、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一回見て。

 

 

 

 

 

 

 

 

"サーフアイロン"。

 

 

 

 

 

お分かりだろうか。この形状。

 

 

 

 

 

家庭用アイロンでも、工業用アイロンでも、全てのアイロンは、フラット形状。

 

 

 

 

 

だが、しかし、このアイロンは、前後・左右ともに、斜めの形状となり、中心線のみが真っ直ぐの形をしている。

 

 

 

 

 

 

 

この"サーフアイロン"は、"縫製する縫い代"に施すものだそうだ。

 

 

 

 

 

 

縫い代にアイロンをかける時は、縫い代の上を"行って、帰って"と行う。

 

 

 

 

 

その際に、この形状が、大きな役割を果たし、縫い代を"真っ直ぐに整える"ことができる。

 

 

 

 

 

通常のアイロンで、同様に縫い代に対して、アイロンをかけると、"ビロビロビロ"と波打ってしまう。

 

 

 

 

 

であるが、この"サーフアイロン"であれば、縫い代が波打つことなく、"真っ直ぐ"にピシッと、抑えることができるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

その上、更に、マーヤさんでは、一着の洋服に対して行う"アイロン工程"がもの凄く多い。

 

 

 

 

 

これを"中間アイロン"という。

 

 

 

 

 

 

通常は、洋服縫製でのアイロンワークは、全て縫い上がった後に整える、"仕上げアイロン"である。

 

 

 

 

 

しかしながら、マーヤさんでは、縫う度に、その箇所に"サーフアイロン"を当てるという"中間アイロン"がもの凄く多いそうだ。

 

 

 

 

 

 

だから、今回の洋服も、ヤバい。

 

 

 

 

 

 

マジで、ホントに、ガチマジで、ウルトラハンパない。

 

 

 

 

 

 

 

 

洋服の切り替えの線、この線が、"生きている"のだ。

 

 

 

 

 

 

 

しかも、それが、洗濯を繰り返しても崩れることがないの。

 

 

 

 

 

 

 

僕は、2ヶ月前からそれを実感してた。

 

 

 

 

 

 

 

これには、途轍もなく驚き。

 

 

 

 

 

 

 

"切り替え線"が生きている洋服は、僕は人生で初めて出会った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、これは、必ず見てくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

この先、写真を掲載するけど、実物の洋服の線は、写真より5億倍、"生きている"。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、このマーヤさんの"サーフアイロン"技術が最も活かされる縫製仕様が、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

"割り縫いパイピング"。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の洋服は、重鎮パタンナーの山崎さんが、マーヤさんの縫製技術を最も活かすために、"割りパイピング"が多用されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

パタンナーの山崎さんは、tilt The authenticsがブランドデビューした時から、中津さんの全ての洋服のパターン設計を行っているそうですが、その山崎さんは、洋服の縫製仕様で、"割りパイピング"は好きじゃないそうです。

 

 

 

 

 

 

 

というのも、"割りパイピング"の仕様で設計した際に、ほとんどの縫製工場で、その内側の仕様が山崎さんが納得できるほどの、綺麗な出来栄えになっておらず、山崎さんが設計する洋服には、ほとんど別の仕様が設定される。

 

 

 

 

 

 

しかしながら、そのような山崎さんでもマーヤさんの縫製クオリティに納得し、"割りパイピング"の仕様を今回は多用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのようなクオリティの洋服が生まれる、この現場。

 

 

 

 

 

 

そして、奥の方で縫う、水色の服を着た女性。

 

 

 

 

 

 

 

この方が、マーヤさんが誇るNo.1の縫製者さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

"神山さん"だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神山さんに、ちょうど縫っているものの工程を少し見せてもらった。

 

 

 

 

 

主に、レディースの洋服を縫っているマーヤさんですからね。

 

 

 

その時も、いかにも繊細そうで、ハードルが高そうな生地を縫ってた。

 

 

 

ちょっと見ただけでは、混率が分からなさそうな柔らかい生地。

 

 

 

それを見事な手つきで縫ってた。

 

 

 

 

まあ、日本屈指の縫製工場、マーヤさんのNo.1ですからね。

 

 

 

 

 

 

 

そして、今回の洋服は、全て、神山さんが一人で縫ってくれたの。

 

 

 

 

 

 

 

No.1が一ヶ月間もの時間をかけて、当店の洋服を縫ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、tilt The authenticsとの洋服は、僕の理想的な洋服の姿と、tilt The authenticsの中津さんの才能と、ぶっ飛びポテンシャルをふんだんに発揮させて欲しいと思ったの。

 

 

 

 

 

だから、むちゃくちゃ複雑な形をしているし、それを見事に設計してくれたパタンナーの山崎さんも僕の考えをすごく汲んで下さったのだが、何度もサンプルをつくったんですよ。

 

 

 

 

 

そのサンプル縫製から全て神山さんが縫ってくれた。

 

 

 

 

 

 

そして、ここからもまた、超特殊なのだが、縫製者の神山さんとパタンナーの山崎さんとが、サンプル縫製を進めていく段階から、縫っている最中に、直接連絡を取り合って、二人で縫製仕様を更に飛躍させていくという、聞いたことない話が巻き起こっていた。

 

 

 

 

 

 

 

これは、また超絶特殊で、普通ではあり得ないこと。

 

 

 

 

 

 

 

通常であれば、サンプルを縫製している段階で、仕様について不明な点があれば、縫製担当者が工場の連絡役に伝達する。

 

 

 

その連絡役の人が、ブランドに連絡する。

 

 

 

そして、ブランドの人がパタンナーさんに連絡をする。

 

 

 

それが、逆の順を追って、縫製担当者に仕様が伝達されるというもの。

 

 

 

これが一般的だ。

 

 

 

 

 

しかし、マーヤさんでは、そうではない。

 

 

 

 

 

マーヤの菅谷さんも飛び越えて、tilt The authenticsの中津さんをも飛び越えて、縫製を行う神山さんが、直接パタンナーの山崎さんに確認や相談をして、つくり上げていたそうだ。

 

 

 

 

 

このことは、マーヤさんやtilt The authenticsの中津さんは、とてもポジティブに考え、実際に縫うプロフェッショナルと、設計のプロフェッショナルとが直接話し合いながら出来上がるものが最も良いものだと考えてる。

 

 

 

 

確かにそうだ。

 

 

 

 

 

このことは、時折りtilt The authenticsではあるみたい。

 

 

 

 

 

 

だから、いつもtilt The authenticsの洋服は非常に細かい縫製仕様で出来上がっているのだ。

 

 

 

 

 

 

しかしながら、マーヤさんの社長さんの奥さん、恵さんは言う。

 

 

 

 

 

「tilt The authenticsの中津さんが、一年間で何度も会いに来てくれるし、縫ってる人にもすごく優しく声をかけてくれる。」

 

 

 

 

 

中津さんは、日頃から、サンプルから本生産に入っていくときに、大丈夫?とか、実際に縫う縫製者さんに声をかけ、優しい言葉をかけるから、縫う側も、サンプルからどんどん気持ちが入っていくし、"中津さんの服なら一生懸命縫おう"という気持ちになっていくそうだ。

 

 

 

 

 

 

縫製現場に限らず、洋服の生産現場では、ブランド側が川上の方にキツいことを言ったり、あり得ないと思うようなことを行う人たちさえも、実際にいる。

 

 

 

 

 

 

ただ、中津さんは全くそうではなく、常に現場のことを考えて、思ってる。

 

 

 

 

 

だからこそ、山栄毛織さんやマーヤさん、パタンナーの山崎さんとの深い関係性をとても強く感じる。

 

 

 

 

 

 

特にマーヤさんでは、奥さんの恵さんは「中津さんは家族のように思ってる」と言われていた。

 

 

 

 

 

普通は、それだけの関係性になることは、ほとんどないはずだ。

 

 

 

 

 

 

でも、実際にそれだけの信頼関係があってこそ、出来上がってるのがtilt The authenticsの洋服。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はデザイナーの中津さんとは、ブランドデビューからになるから、長くなってきたけど、今回、中津さんと一緒に洋服をつくるにあたって、中津さん自身の人柄をより一層感じましたね。

 

 

 

 

 

 

 

そして、それがtilt The authenticsの洋服づくりに関わる全員に伝わり、もの凄い発展を遂げてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

マーヤさんの技術をメンズの洋服に引き出し、僕らも未体験な洋服クオリティをつくりあげてくれてる。

 

 

 

 

 

 

特に、今回のクオリティは、本当にそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この方々が縫う洋服。

 

 

 

 

 

マーヤ縫製工場の縫製レベル、楽しみに期待していてください。

 

 

 

 

 

 

 

続く。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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