先日より、お伝えしておりました財布。
PETROSOLAUM × CASANOVA&CO
Mountain Fold Wallet
ご希望頂ける方のオーダー形式でのご注文を承らせて頂きます。
期間は、4月29日(土)〜5月7日(日)までを予定しております。
PETROSOLAUMだけが使用するオリジナルのレザー。
“コードヴァンバット”の財布です。
オーダーを承らせて頂く期間は、上記の9日間を予定しておりますが、今回は生産をできる数量に上限があります。
先日お伝えした通り、”フルベジタブルタンニン鞣し”を”ピット槽”で行なって革を製作する性質上、レザーの生産期間に半年〜10ヶ月の期間を必要とするのがPETROSOLAUMのコードヴァンバット。
簡単につくることができない革なんです。
また、単純なコードヴァンの革ではなく、”コードヴァンバット”。
この革は、コードヴァン層とスウェード層とが共存していなければならないの。
実は、この革。
そういった意味合いでは、コードヴァンよりも希少なレザーなんですよ。
それは、馬の一頭一頭、原皮の一枚一枚により、お尻の”どこの面積まで”コードヴァン層が存在するか、見極めないといけないから。
コードヴァンの面積が大きすぎても、小さすぎても使うことができない。
コードヴァンバットは、通常の革の表面といわれる”吟面”を削って、内部から取り出す革。
だから、吟面を削り出してみないと、”コードヴァン”と”スウェード”がどの程度の面積で共存しているかが分からない。
その上、そのどちらもがPETROSOLAUMが狙ってる通りに、きちんとグラデーション状になっていないと”コードヴァンバット”として使うことができないんです。
そういう生産するにあたってのハードルの高さがあり、既にブランドサイドには、コードヴァンバットを手配してもらっています。
だから、生産できる数量に上限がある。
そういうこともあり、予定では9日間の期間を考えていますが、状況によっては数量のMAXに達してしまった場合は、期間内での終了もありますので、ご検討頂けている方には、その点も念頭に置いて頂けましたら幸いです。
PETROSOLAUM × CASANOVA&CO
Mountain Fold Wallet
D.GREEN/BLACK
PETROSOLAUM × CASANOVA&CO
Mountain Fold Wallet
BLACK
今回は、D.GREENとBLACK。
この2つのサンプルを用意しています。
また、上記の2色に加え、今回は、更に2色を用意しています。
RED BROWN
CAMEL
D.GREEN/BLACK、BLACKのどちらもが手配している数量に限りがあるので、限定数での生産なのですが、上記の2つ。
RED BROWNとCAMEL。
こちらの2色も今回はお選び頂けるように致します。
RED BROWNとCAMELは、裁断前のコードヴァンバットを店頭に用意して、実際にこの革をご覧頂けるようにします。
こちらの2色については、ブランドのシューズのカラーバリエーションでも存在しない革となり、それぞれ現物の革があるのみとなりますので、より一層の少数となります。
今のところ店頭のみでご希望頂ける方のオーダーを承らせて頂きます。
だから、店頭では、実際の馬のお尻の形状や、コードヴァンバットのありのままの様子を見てもらえると思う。
また、オーダー期間は先述の通り、29日(土)よりスタートしますが、初日は店頭のみとさせて頂きます。
翌日の30日(日)の12時より、遠方にお住まいでご来店頂くことが難しい方に向けて、オンラインストアでのオーダーを承らせて頂きます。
オーダー頂いた後、お渡しできるのは、2ヶ月後を予定していますので、少し時間を頂きますが、楽しみにお待ち頂けたら幸いです。
カラーバリエーションは、上記の4色。
そして、これ。
財布の内装の様子です。
今回は、全4色のラインナップに加え、一年前に開催した時と、少しバリエーションというか、付け加えたことがあります。
それは、
“財布というものは、全て、右利き用につくられている”。
というのを知ったから。
PETROSOLAUMの荻野さんといろんな話をし、財布について再び設計を考えている時のこと。
荻野さんが財布職人とのやり取りの中で、既成で存在する、世の中の財布というのは、全部が”右利き用”で設計をされるということを知ったそうです。
確かに言われてみれば、圧倒的に右利きの人の方が、多い。
でも、右利きの方と比較すると人口は少ないかもしれないけど、左利きの方もいる。
そして、必ず誰もが財布を使っている。
だから、今回は、
“右利き用”
“左利き用”
の2つを用意しました。
ちなみに、一年前に発売した財布は、”右利き用”、つまり一般的な財布と同じ方向性になっています。
だから、前回のブログでも書いたけど、”財布は道具”。
“道具”としての側面を重要に考え、今回は、前回の右利き用とは、向きが違う”左利き用”のモデルをつくりました。
ですので、左利きの方は、これまで以上にスムーズにスマートに財布を使ってもらえるんじゃないかと思っています。
こちらが左利き用。
左利きの方は、想像してください。
イメージで。イメージ。
これ。
左が左利き用。
右が右利き用。
より一層、”使う”ということを重視した財布です。
まあ、右利きの方は、ストレートに右利き用をチョイス頂ければ、それで全く問題ありません。
D.GREEN/BLACK。
この色合いは、ダークグリーンに染色をしたコードヴァンバットの上から、薄くブラックで染色をしているカラーリングです。
そのため、真っ黒ではなく、ベースのダークグリーンが顔を覗かせる。
また、サイドのコバの処理は、クリアに仕上げてくれてるので、ダークグリーンに染まった層と、ブラックの染色が僅かにグラデーションとして見える。
そして、新登場のブラック。
やはり締まりますね。
もう少し単調になってしまうかなって思っていたのですが、コードヴァンバットの奥行きがあるから、見事に奥行きのあるブラックの財布ができてると思います。
左が、D.GREEN/BLACK。
右が、BLACK。
フラップ部分には、コードヴァンの最も綺麗でキメ細かな箇所がやってくる。
コンパクトでも高級感は感じてもらえると思います。
だから、日頃、仕事でスーツスタイルが多い方にも悪くないなって思ってます。
コードヴァンのツヤがありますからね。
最も”顔”となる箇所には、コードヴァンを。
そこから、徐々にグラデーション状に変化する革質。
真ん中の部分で、このように切り替わります。
ただ、真ん中のどの位置で切り替わるのかは、個体差があります。
ここがスウェード面。
そして、内装について。
内装のレザーは、同じくホースレザーです。
厳密にいうと、コードヴァンバットの”裏面”です。
つまり、本当はコードヴァンバットという革が、裏面なので、内装には、吟面がやってくる。
また、写真はD.GREEN/BLACKなのですが、表には上からブラックの染色があるのですが、内装となる吟面には、ブラックの染色はありません。
加えて、写真をよく見て頂けたら分かると思うのですが、馬のお尻の部分で、コードヴァンよりも、表皮側に位置する箇所を内装として使用します。
そのため、一つ一つにキズやムラが存在します。
これは、レザーが持つ固有の特徴ということもあり、生きていた時に付いた傷でもあるので、それをそのまま残しています。
この内装のキズやムラにも個体差がありますので、良いように捉えて頂けたら嬉しいです。
こちらがBLACK。
真ん中に小銭入れ。
左右にそれぞれカードポケットと、小銭入れの下にもカードポケットがあります。
大体、8枚〜9枚程度でしょうか。
最初は、一枚のカードを入れるとピッタリですが、革質を最高潮に活かすため、ライニングも排除した財布です。
そのため、少し革の伸びもあり、それぞれのカードポケットに2枚ずつはカードを入れることができる。
これは、実際に僕が1年以上使ってる財布なのですが、それぞれカードが入る箇所に2枚ずつのカードを入れて、合計8枚を入れています。
ただ、小銭入れの下のカードポケットについては、まだ余白があるので、もう一枚は入るかな。
それぞれ、カードの横幅に対しても、とてもよくできてる寸法構造だと思います。
小銭入れ。
今は、キャッシュレスが進んでるし、そんなに小銭を持たない人もいるかもしれませんが、最初からマチ幅を設定してるので、500円玉を10枚入れても、全く問題のない容量です。
まだ、余裕で入る。
紙幣も余裕で入ります。
このようなコンパクトな財布は、お札を収納前に一枚ずつ折りたたんでから入れないといけないものもあると思うのですが、その作業がとても手間だと思うので、収納時には真っ直ぐにそのまま入れることができるのを重視しています。
財布を折りたたむ時に、お札も一緒に折りたたまれることがベストと思ってる。
僕は財布の中にライニングがあることがあまり好きではないので、裏地が存在しない財布です。
そのため、内部には、このように染色のムラが生じます。
これは革の繊維質の違いにより、色ムラが出るそうです。
ただ、僕はこういう色ムラが好きなんですよね。
だから、これもその財布の一つの個性と捉えてもらえたら嬉しいです。
D.GREEN/BLACK。
コードヴァンの特徴の艶。
コードヴァンバットを表に、その吟面も裏に使い、革の特徴を最大限に活かした財布です。
裏地もないし、ブランドの拇印が入るのみ。
丁寧で細かいピッチの運針に、使われるスナップボタンにも、刻印が入らない。
とてもシンプルな構造だけど、それだけ誤魔化しが利かないから、PETROSOLAUMの荻野さんがかなりのクオリティで仕上げてくれた財布だと思ってる。
手入れも不要だし、毎日使うだけ。
とにかく使ってもらえる財布です。
お伝えしていた通り、29日(土)よりご希望頂ける方のオーダーを承らせて頂きます。
価格は、¥47,000-+TAX (¥51,700-)です。
ご検討頂けましたら幸いです。