Isabella Stefanelli (イザベラ・ステファネッリ)。
遂に、イギリスから到着しました。スペシャルピース。
あまりに複雑極まりない洋服一着の性質から、シーチングの生地で洋服の形状がつくられたものが"サンプル"として存在し、それに対して、我々バイヤーが生地を選ぶ。
その後、製品となる洋服が想像できないディテールで届けられるIsabella Stefanelli。
今日は、そのラインナップを一覧として紹介しますね。
もうね、すごいから。まじで。ちょーカッコいい。
そして、それを形づくってる細部を見るともう、感動的。
感動に次ぐ、感動のディテールが満載。
オーダー時に、頭の中で描いた完成形を遥かに上回るオーラ。
後日、できれば1着ずつを紹介していきたいと思っていますが、今日は、まずはそのラインナップをご覧ください。
まず、今回当店に納品された"手織り生地"の洋服は3種類。
これまで、"手織り生地"のものは、生地の組織をIsabella Stefanelliが開発し、自身でサンプル生地を織り、製品は、ブリストルウィーヴィングミルという超名門機屋で手織りされるという生産方法をとっていました。
しかし、今回からは、生地のデザイン、設計という、生地組織の開発はもちろん、実際の製品となる生地を織ることもIsabella Stefanelliで行なっています。
ここまでくると、世界的に極めて貴重なブランドとなります。
更に、レベルアップしたIsabella Stefanelliのラインナップをご覧ください。
Isabella Stefanelli
Isambard
fabric _ No.9
material _ LINEN,WOOL,SILK,COTTON & INSERT (HAND WOVEN)
buttons _ COROZO BURNED
size _ M
※完売致しました
Isabella Stefanelli
Virginia
fabric _ No.3
material _ LINEN,CASHMERE,WOOL,COTTON,SILK & INSERT (HAND WOVEN)
buttons _ 2Button add (COROZO BURNED)
size _ M
※完売致しました
Isabella Stefanelli
Allen
fabric _ No.6
material _ LINEN,CASHMERE,WOOL,COTTON & INSERT (HAND WOVEN)
buttons _ COROZO BURNED
size _ 2(Sサイズ相当)
※完売しました
この3種類がIsabella Stefanelliが織り上げた手織り生地のコレクションです。
それぞれの生地には、"No."というのが存在するのですが、これはイザベラさんが設計した生地のナンバリングです。
また、それに対して、今回のコレクションのものは、過去の手織り生地を裂き、生地を織り上げる段階で挿入しています。
ということもあり、それぞれがより唯一性が極めて高いのが特徴と言えると思います。
やはり"手織り"は、驚異的で、途轍もなく極まってる。
色が段階的に切り替わっているだけではなく、その同じ色の箇所でさえも、生地組織が変わり、非常に複雑で、度肝を抜く奥行き。
更には、その生地をIsabella Stefanelliのフォルム設計で形にする。
このクオリティ、領域は、世界でもズバ抜けたものが確実に存在しています。
Isambardは、サイズMですが、印象としては大きめです。
Virginiaは、同じくMサイズですが、いつも通り。
しかしながら、今回は、フロントにボタンを2つ追加してもらっています。
また、これについては手織り生地の特徴ではあるのですが、Isabella Stefanelliは、手織り生地をそのまま活かすため、生地に"穴を開けません"。
そのため、生地の隙間を少しずつ広げたボタンホールが搭載されています。
Allenについては、Sサイズ相当ですが、着丈の長さと、腕の前振りが強いことが特徴で、体感としてはVirginiaのMサイズに遠くないと思います。
VirginiaのMサイズは、僕のような小柄な男性から、体格にもよりますが、170cm後半くらいの方までの許容があるので、非常に幅が広いのが特徴です。
今回の手織り生地は、どれも"綾織り"がベースであるため、生地の目が際立ち、その上、"Insert"というアーカイブ生地の欠片や、パッチが織り込まれている分、全てを目で追いたくなる仕上がりをしています。
非常に、奥行きと底知れない強いムードとを感じられるラインナップにできたと思っています。
そして、ここからが機械織りのものを。
Isabella Stefanelli
Jack Stand
fabric _ Corduroy Twill (Tea dye)
material _ LINEN,COTTON
buttons _ Tea dye
size _ L
※完売しました
イタリア製コーデュロイを紅茶染めし、更にボタンも紅茶染めをしてもらったJack Stand Jacket。
コーデュロイと言っても、全然普通のレベルではないので、驚きの高級感をご体感頂けると思いますが、それを見事な全面バイアス使いをした驚異的なジャケットです。
こちらはLサイズで展開をしていますが、洋服のフォルムそのものがボリュームを出して着用した方が絶対にカッコいいと思うことと、生地をバイアスに使っている分、ドレープ性が別格であるため、分量のあるLサイズで製作をしてもらっています。
Isabella Stefanelli
Oliver
fabric _ Corduroy Twill (Tea dye)
material _ LINEN,COTTON
size _ L
そして、こちらは、同生地のトラウザー"Oliver"。
ボリュームのあるトップスに、キュッとシャープで華奢なパンツというのが可愛いんだけど、服のムードがムードだから、めちゃくちゃ迫力のある見た目のセットアップスタイルがつくりたくてオーダーをしたもの。
パンツのことは、詳細をこれまで紹介してないのですが、パンツのフォルム形成に絶対に必要とされる"インシームが存在しない"のがIsabella Stefanelli。
その、人類誰もが驚きを隠せない設計が搭載されたパンツです。
これまで僕が出会った中で、圧倒的ナンバーワンのオーラを持つ、コーデュロイの洋服の上下です。
Isabella Stefanelli
Virginia Patch
fabric _ Mothorn
material _ WOOL
size _ M
※完売致しました
初めて見た外付け"パッチポケット"スタイルのVirginiaです。
生地は、平織りのウール100%。
イギリスの名門機屋のウール生地ですが、その非常に高い生地の密度で、いかにも堅牢、質実剛健の極み。
重量から考えても、どちらかというと、秋冬向けの生地にはなりますが、そのハリも尋常ではなく、長く分量のあるVirginiaのコートがブルンブルンと動きが出る破壊力抜群のシロモノです。
Isabella Stefanelli
Amedeo
fabric _ Mothorn
material _ WOOL
size _ M
※完売致しました
そして、こちらも同生地でショートジャケットスタイルの"Amedeo"。
"Amedeo"は、特にハンガー状態での面構えが映えないですが、着用時の凄みは超一流。
"Virginia Patch"と"Amedeo"で、同じ生地でオーダーしたのにも理由があり、それは先述の通り、生地の重量が強いからです。
Isabella Stefanelliは、身幅の余白があり、肩からのドレープや、着用者の動作に合わせた生地のドレープが極めて彫刻的。
それが重量がある生地を当てはめることによって、下に落ちようとする力が強いため、体に合わせた陰影が強く出るのではないかと考えました。
まさに、一層の"彫刻"を演出することを考えたの。
そしたら、大成功したと自負しています。
その上、イザベラさんが、やはり非常に上手く料理してくれたと思います。
堅牢であり、美しい。
そういうコートと、ジャケットが出来上がったと思います。
Isabella Stefanelli
Diane
fabric _ Mothorn
material _ WOOL
size _ M
※完売致しました
だから、これも。
そう。
先ほどの、"Virginia Patch"と"Amedeo"の組下となる、トラウザーです。
生地が生地だから、パンツにも最適なもの。
そして、"Diane"も超人的。
ワイドフォルムのトラウザーですが、その高級感、ムードは超一級品。
加えて、こちらも"インシームなし"。
一着一着、ディテールまで異なりますからね。
"人生の中で、もう出会えないかもしれないセットアップスタイル"をお届けしたい。と思い、欲望のままにブランドへのオーダーを致しました。
しかも、2パターンも。笑
上記の高密平織りウールでは、同じ生地で店頭に3着あるので、それだけ僕自身は、Isabella Stefanelliの洋服にマッチングしている生地だと考えています。
Isabella Stefanelli
Diane
fabric _ T2
material _ MOHAIR,COTTON
size _ S
最後のラインナップがこちら。
先ほどと同じ"Diane"。
日本の"絣"を更にクリエーションし、Isabella Stefanelliでデザイン設計を行なった生地。
着物の絣のように、ラインが現れ、その太さ、濃度が箇所によって異なる非常に男前な見た目をしていると思います。
素材は、先ほどのイギリス生地とは異なり、どちらかというと通年系の生地のウェイトです。
ただ、混率がモヘアとコットンという非常に珍しいものでもあり、独特な肌へのタッチと反発性。
パンッと想定のシルエットは出るけど、軽快さも感じますね。
"Diane"は、こちらがSサイズで、先ほどのイギリス生地のものがMサイズ。
僕のような小柄な方にはSが適しているし、もう少し体格の良い方にはMが適していると思います。
ただ、選んで頂く際には、できる限りサイズで残念なことにはなりにくいようにと考えたため、今回のコレクションでは、それぞれがそれなりにサイズの許容範囲が広いと思っています。
また追って、一つずつ紹介することを考えていますが、ご覧頂ける方は実物を見てみてください。
また遠方にお住まいの方でも、気にして頂ける方は、お問い合わせください。
驚異的なIsabella Stefanelliの洋服づくりを、今回のコレクション、当店のラインナップを通して、改めてご体感頂けたら幸いに思います。