"商品"となる"基準"

いろんなブランドで、その生み出すものが"商品"となって、店に並ぶに相応しいかどうかという、"基準"が存在する。

それは、ブランドとしてのクリエイションそのものの出来もそうだし、製品が出来上がり、それを検品して、どうかということもある。

クリエイションについては、コレクションでそれを出すか否かは、着想からサンプル生産、サンプルの出来上がりによって、何を、何のために、というブランドの考えによって判断される。

仮にサンプル生産にトライしても、実際には製品化されないということも、当然のようにある。

例えば、華やかなランウェイを行うようなブランドでも、そうじゃなくても、コレクションで発表される洋服というのは、その時点までにブランドが試行錯誤してきた集大成と言える。

仮に、コレクションで実際に登場する洋服が30着存在するとすれば、それよりも遥かに多い着数分の"コレクション候補"だったものが存在する。

ブランドが発表するコレクションというのは、そのシーズンに考えたり、実際にサンプルをつくってみたりしたものの"氷山の一角"に過ぎないワケですよ。

それまでにかけられた、お金や時間はもちろん、向き合った精神性、フィジカル。

人の心を動かせる可能性を持つようなものは、とても簡単にはつくることができないものですよ。

それくらいブランドのシーズンコレクションというのは、特別な存在なワケです。

更にはね、サンプルの出来も良く、ブランドとして、その洋服をつくりたいと思い、いざ、本生産に入った時。

本生産というのは、店舗に並ぶ、"製品"をつくる生産プロセスのことです。

本生産に入っても、その生産というのは、一筋縄ではいかない。

それは、複雑な洋服であればあるほど。そう。

サンプルでは、上手くいったのに本生産では、難しい。なんて事も頻繁に起こる。

更に、そういう高いハードルを乗り越えて出来上がったもの。

それら全ての製品が、"商品"になれるワケではない。

完成した製品を一点一点、検査した時、それらが"製品不良"とみなされるケースもある。

その"商品"となれるもの

"製品不良"となってしまうもの

この二つを分けるボーダーラインは、ブランドによって違う。

ここは、そのブランドが"どのような考え方の軸"を持っているのかによって大きく異なってくると思う。

そのボーダーラインをどの位置に設けるのかは、千差万別。

これに関しては、今日に至るまでいろんなことがあった。笑

しかしながら、途轍もなく高いレベルでそのボーダーラインを設けているブランドもある。

その一つが山内。

これには、僕はとても驚いた。

山内の山内さんは、洋服一点一点の、細部まで行き届いたつくりはハンパないし、それを"商品"として、線引きする基準の高さもすごいもの。

山内の多くの洋服が、一人の縫製者さんによる縫製だし、ファッションいずみさんのように腕のあるごく少人数の縫製工場さんで縫われる。

もちろん、時には山内さん自身が縫う服もあるけど。

更に、生地に於いては、葛利毛織さん、福田織物さん、渡辺テキスタイルさん、カネタさん、小野莫大小さん、加工も久野染工場さんなど、日本でもその産地の"超プロフェッショナル"の方々との綿密な仕事により、生み出されてる。

まあ、見た目が好きかどうかは、置いておいて、本当にとても技術ある方々が携わって、どこをどう見ても超人的なクオリティをしているのが、山内の洋服だと僕は思ってるの。

生産過程に於いて、そのような一流の職人の手が入り、更に、目も入り、出来上がる山内の洋服。

その上で、最後は必ず全てを山内さんが一着ずつチェックするし、一着ずつ仕上げを行う。

山内さんが、自分の手で。

そこで、

"商品"になるもの

"そうなりきれなかった"もの

が厳正なる厳密な、超絶チェックが入るの。

そのレベルは、驚き中の驚き。

それくらい、店頭に並んでいる山内の洋服は、レベルが高いんですよ。

これまで当店では、その"商品"になった、"完品のみ"を紹介してきました。

でも、そうではないものも当たり前のように存在するし、最後に"山内さんの目"の超高いハードルを越えられなかったものも、素晴らしい技術者の方々によってつくられたもの。

今回のことを通して、"山内のクオリティ"というものを改めてご体感頂きたいと思っています。

そして、その洋服に備えられた"技術の塊"が日の目を浴び、評価され、単純に着飾るだけではない洋服の素晴らしさをお伝えしたいと考えています。

またお知らせしますね。

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