先日お知らせさせていただきました山内の2025AWシーズン展示受注会。
本日、店頭に全ての商品のサンプルが到着いたしました。
ちょうど店頭に並べている最中にブログを書いていましたが、本当に圧巻。
店内の空気が徐々に変わっていくのを肌で感じる。
ひとつひとつの生地の表情や縫製の運針は、近い位置でグッと目を凝らす事で初めて見えてくるものです。
遠い距離からでは、きちんと確認できるものではないはず。
ですがそのような信じられないほど細かな部分に神経を研ぎ澄ませてつくられる山内の洋服からは、”ムード”や”オーラ”といった言葉では到底形容しきれない”何か”が放出されていて、今、CASANOVA&CO全体の空気を少しずつ変えていくのを目の前にして、こういうことができるのもまた洋服なのだととても勉強させてもらっています。
そしてそのようなものを身につけることは、確実に自分自身をエンパワーしてくれると確信しています。
スピリチュアル的な事言ってますが、マジで最近思うんです。
先週開催させていただいていたdaisuke tanabe "syvash"の時は、コレクションテーマの設定とフィールドワークや先行研究調査を行いデザイン画を自身で描くことから洋服づくりを始めるスタイルの田邉さんをご紹介させていただきました。
それは、田邉さんのひとつのアプローチ。
山内さんの洋服づくりはそのような洋服づくりとは異なる思考とデザインのプロセスを辿りますが、言い換えれば、日本が誇る技術や伝統を重んじたコレクションブランドの究極系だと思います。
だから、織りも縫製も染色などの加工も、全てどこの誰がどんな風に行なっているのかを開示しています。
今回このブログでは、25AWのフルラインナップに対して全てをご紹介することはいろんな意味で出来ないしするべきではないと思うのですが、ぜひ店頭で全部着て全部聞いてください。
店頭の様子に併せて、少しだけラインナップをご紹介します。
山内の秋冬を象徴する超弩級スペシャル、”3WAYドッキングシリーズ”。
25AWは新型を含め、3型で展開されますが、その中でも色によって染色方法も違えば生地も違う。
”アウター”と呼ばれる外側と、”インナー”と呼ばれる内側の2着のアウターが、超複雑に、一切の無駄なくドッキング。
もちろん”アウター””インナー”それぞれを単体でも着用可能です。
今流行りの生成AIが描いた洋服像みたいな、人の手で縫っているというには不自然なほどに完璧な美しさを誇る縫製仕様。
山内さんが洋服をつくり続けてくださる限り、洋服業界にシンギュラリティは来ないとさえ感じる。
25SSで当店でもご紹介させていただいた、ラミー100%の塩縮シャツ。
白のラミー塩縮とか最高にかっこいい。
”アーバン染め”のウールカシミアテキスタイル。
様々な洋服でこの生地は登場しておりますが、染色が異なるので、表情はそれぞれ。
ただ、どれもがただならぬ色気と品格を持った生地となっています。
本来洋服の”付属”として扱われるリブ生地を使用した、こんなシリーズも。
限られた生地幅から逆算してパターンを設計しています。
そこに有松絞りを施していたりするので、リブの凹凸と相まってとても立体的な表情。
山内としては珍しく、このようなチェック柄も。
この2年ほど山内さんが取り組んでいる”インコードロックシリーズ”も。
”あの”パンツもございます。
24AWの時の極重メルトンのようなぶっ飛んだ目付ではないですが、秋冬に安心感のある適切な重みのあるトラウザー。
こんなご提案も。
このタートルは、とりあえず一度触れてください。
それまではこれについては喋りません。笑
と、こんな感じで約60着の山内がご覧いただけます。
脳みそ沸騰するくらいの迫力と情報量が待ち受けていると思うので、それなりに覚悟して臨んでください。笑
あ、あと、納期の目安はそれぞれのアイテムによって異なりますので、お聞き頂けたら都度ご案内させていただきます。
お手数おかけしてしまいますが、スタッフになんでもお尋ねください。
明日明後日は山内から小坂さんにも在店いただけるので、僕もとても心強いし楽しみです。
それでは、22日から24日の3日間、皆様のご来店をお待ちしております。